きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本は、平和国家の実力を示す時

2014-02-18 07:25:13 | Weblog
日本は、平和国家の実力を示す時      (2014-02.18.)

米国のラッセル国務次官補が、冷え込んだ日本と韓国との関係改善を狙い、3月上旬の両国歴訪を検討している事が、日米外交筋が明らかにし16日に分かった。米国はこれまで日韓の「仲介役」となる事を避けてきたが、緊迫する北朝鮮情勢などを前に方針を転換。まず日韓の首脳会談を早期に再開させ、4月のオバマ米大統領の両国歴訪までに日米韓の足並みを揃え直す考えだ。

また、ケリー長官も13日、訪問先のソウルで、ユン・ビョンセ韓国外相との共同会見で、「米国として積極的に仲介役の役割を担う考えを示している。
米国はこれまで、歴史問題を巡る日韓の対立に付いて「仲介役にはならない」(バイデン副大統領)と積極的な関与を避けてきた経緯がある。

これは、明らかに米国の外交方針の転換である。ケリー長官は「今差し迫った安全保障上の懸念があり、歴史でなく現在の問題が重要」と指摘しているが、この裏には米国も何か差し迫った事情があるように思う。

私が思うのには、世界におけるアメリカの存在は、世界の諸問題を取り仕切る指導的な役割を果たしてきたし、また、其れだけの力もあったのである。それが此の所その役目から離れ様とする動きが目立ち、オバマ大統領の動きも国内人気の衰退と同時に、アメリカの強さが見られなくなった。安倍総理の靖国神社参拝に米国政府が、中國や韓国と共鳴して「失望」を示した事は、アメリカ国民より、日本の国民からの落胆は、計り知れない物が有る。

アメリカも「今やこれまで」の感が日本の国内を飛び回り、我々も考え直さざるを得ない立場に放り出されたと思った。

アメリカの国内でも、共和党のルビオ上院議員はわざわざ「アメリカは失望していない」と言い直す発言をしている。(彼は次期大統領と目されている共和党の若手議員だ)

この様な状況を横目で見ながら、ロシアのプーチン大統領は、日中間の綱引きを日本に軍配をあげ、ソチ五輪の期会に安倍総理と会談し、中国の習近平国家主席より明らかに厚遇の接待をしている。安倍総理もそれに応えて「北方領土問題では、次の世代に先送りしては成らない」との決意を表明している。

その他安倍総理は国際会議に於いても国連でも、基調講演に招かれ、あまたの反発を振り払っての活躍は、各所で好感を得ている。少なくとも日米は協調して、日本がアメリカに変わって遣れる事は遣るようにし、力を傘に横暴を許す社会を無くす事が先ず必要である。
(えびなたろう)