きまぐれ発言

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中國の「象牙愛好」がアフリカ内戦を 

2014-02-19 12:54:10 | Weblog
中國の「象牙愛好」がアフリカ内戦を      (2014-02.19.)

アフリカゾウの密猟と象牙の密輸がワースト記録を更新している。中国で所得が伸び「需要」を押し上げているためだ。価格が高騰して密輸のうまみを高め、アフリカでは武装勢力による密猟が、激化象牙の人気がアフリカ象を殺し、内戦に油を注ぐと言う悪循環を招いている。

「5年半で半分に減った。この調子が10年も続けば、絶滅に向かう事は確実だ」と言われている。
同国北部2万平方キロの範囲でモニタリング調査した所、2006年から2011年にアフリカ象の一種でジャングルに住むマルミミ象が1万頭から5千頭に半減していると言う。これが殆ど密猟によるもので、関係者は由々しき事態だと言っている。

調査地は今年、世界自然遺産に登録されるほどの貴重な自然が残っている地域で、森林伐採の道路が延び、アフリカ奥地にも密猟が忍び寄っていると、言われている。

一昨年2月に北部の自然保護区に惨状の出現が見られている、象の頭部が切り落とされ牙が抜き取られその死体が累々と横たわり、腐るがままに放置されているという物である。

これは、数週間にわたる密猟で200~300頭が殺され現地調査した世界自然保護基金(WWF)の専門家は「大きな像も小さな像も関係なく殺されている」と怒りをあらわにしている。

大規模密猟の首謀者は、スーダンの武装組織ジャンジャウィードだと疑われている。「世界最悪の人道危機」と言われたダルフール紛争の当事者だ。近隣チャドや中央アフリカでも組織的密猟を行っているとされている。
象牙は1989年希少動植物の保護を目的とするワシントン条約で国際取引は禁止されている。

しかるに、仕事などでアフリカに入る中国人による違法な持ち帰りが急増しケニアの野生生物管理官は、英BBCに「象牙密輸で空港で逮捕される90%は中国人だ」と話している。古くから象牙を珍重してきた中国では、此の所需要が急増し価格も高騰している。

中国での売買価格は2008年では、1キロ=157ドル(1万2千円)が2011年では、1キロ7000ドル(56万円)に跳ね上がっているというから、中国人労働者の象牙への誘惑は強まっている。

中國国内では合法的に流通する象牙の混入する形で密輸象牙の「洗浄」が行われていると、ワシントン条約の報告書は厳しく、指摘している。証明書添付が徹底しないなどの抜け穴が多く消費者意識も低いのがその温床になっている。
(えびなちゃろう)