メタンハイドから天然ガス生産に成功 (2013-09.14.)
昨日(12日)経済産業省は愛知沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す試験に成功したと発表、世界で初である。
試験は、国の委託を受けていた独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMCE)などが、同日午前5時40分から地球探査船「ちきゅう」を使って実施。愛知県渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約30メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろメタンガスの生産を確認した。
今後は、約2週間に渡り、日量で数千~数万立方メートルの試験生産を見込んでいると言う。
メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが氷上となったもので、これまではカナダで永久凍土からガス化して採取した例はあるが、海底から採取に成功すれば世界初となる。
今回の試験海域には、10年分以上のメタンハイドレートが埋まっているとの推定もあり、政府は平成30年度を目途に実用化に向けた技術の確立を目指す構えだ。
茂木経産相は同日の閣議後の会見で、「我が国周辺での資源を活用出来る時代が来るようになった」と商業生産に意欲をしめした。
◇
[メタンハイドレート] 天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷の様な物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在する。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれる。燃焼時の二酸化炭素は石炭に比べ半分程度と少なく、温暖化対策に効果的と言われ、新たなエネルギー資源として注目されている。カナダ北部で産出し陸地での生産は成功しているが、海底からでは、膨大な費用と高度な技術が必要であり、今迄は困難とされていた。
(えびなたろう)
昨日(12日)経済産業省は愛知沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す試験に成功したと発表、世界で初である。
試験は、国の委託を受けていた独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMCE)などが、同日午前5時40分から地球探査船「ちきゅう」を使って実施。愛知県渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約30メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろメタンガスの生産を確認した。
今後は、約2週間に渡り、日量で数千~数万立方メートルの試験生産を見込んでいると言う。
メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが氷上となったもので、これまではカナダで永久凍土からガス化して採取した例はあるが、海底から採取に成功すれば世界初となる。
今回の試験海域には、10年分以上のメタンハイドレートが埋まっているとの推定もあり、政府は平成30年度を目途に実用化に向けた技術の確立を目指す構えだ。
茂木経産相は同日の閣議後の会見で、「我が国周辺での資源を活用出来る時代が来るようになった」と商業生産に意欲をしめした。
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[メタンハイドレート] 天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷の様な物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在する。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれる。燃焼時の二酸化炭素は石炭に比べ半分程度と少なく、温暖化対策に効果的と言われ、新たなエネルギー資源として注目されている。カナダ北部で産出し陸地での生産は成功しているが、海底からでは、膨大な費用と高度な技術が必要であり、今迄は困難とされていた。
(えびなたろう)