きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

小泉以来の総理の中で野田が一番まともだ

2012-11-30 09:25:19 | Weblog
小泉以来の総理の中で野田が一番まともだ      (2012.11.30.)

小泉総理以来、安倍・福田・麻生・鳩山・菅・野田と6人の総理が6年間夫々約1年間づつ担当して辞任した。自民党時代の3人は、官僚の出鱈目管理が野党(民主党)から突き上げられ、安倍総理は1年で厚生年金の問題をクリアーにすると約束した。それが出来ず病気を理由に「ドタキャン辞任」を行って、福田に変わった。福田は安倍と交わした厚生年金問題の解決を、「そんな約束は聞いていない」とトボケ、国民から大きな反発を喰った。そんな中、農水省で汚染米の流通問題が起こり農水省の出鱈目管理に、福田も辞任に追い込まれ、次ぎの麻生に変わったのである。

しかし、これまた、政治改革には全く見向きもせず、官僚の「天下り」や「渡は」一向に治らず、国内問題では、マスコミからの攻撃が強いので、専ら外交問題に専念する姿勢を示すため、総理専用機をフルに使って、外国回りばかり遣っていた総理である。

2009年8月、やっと自民政権の任期満了に伴い解散総選挙をやったのである。そして国民の意思が遂に、民主党に政権を託したのである。此の時は本当に国の体質が変わる、政権交代が行われるかと期待したが、民主党に代わって、出て来たのが鳩山総理であった、鳩山総理は、やっと政権が転がり込んだと喜び、有頂天になって、アメリカとの普天間基地問題で失態を繰り返し、其れにプラス小沢幹事長の政治献金違反問題で、不評を買い、これまた1年足らずで、菅総理に変わった。

菅さんの時代は、世界的経済不況と、東日本大震災に見舞われ、国難と言われる大震災に遭遇し、不運ではあったが、野党のからの「菅おろし」に晒され、これまた1年で退任させられてしまった、その理由は、半世紀以上もの間、自民党政権が続いた時に、東電との癒着問題等々、自民党が隠蔽していた、政権与党の「恥部」とも思われる部分を全部知り尽くしてしまったから、兎も角政権から引きずり下ろそうと、「菅おろしの」風評を煽り、野党の言う事を聞かない限り政治の進展が出来ない状況にしてしまい、仕方なくこれまた。辞任せざるを得なかったのである。

そして、野田総理に変わったが、野田氏は鳩山・菅の辞任に追い込まれる様子を十分知り尽くしていたから、「平和と協調路線」に終始し、出来得る限り、官僚と自民党に逆らわない様に合わせて来た。其のため今迄の6人の首相の中では、最も、まともな内閣ではないかと思われた。それは、民主党政権であっても、自民党の主張に合わせて、遣ろうとしたからで、今迄6人の首相の中では一番まともな政治運営が続いた事に成る。

しかし、それも自民党にとっては不満で、昔の自民党政権の時代に、政権奪回を果たさなければ、満足できず、野田総理が「政治生命を賭けて増税を遣りたい」と言う事に対し、其れに協力するから、年内に解散総選挙を要求したのである。

今回の選挙は、その約束を護るために解散をする事に決めた物で、結局自民党の強引な力に屈したわけである。何も野田政権が悪いから解散に成ったのではありません、自民党の審議拒否が正常な政治運営を妨げられ、政治の進展が計られなくなり、野田内閣もまた、解散約束に追い詰められたと言うわけです。

従って、この様な状況が続けばどの政党が出て来ても野党の嫌がらせによって政権は潰されてしまいます。一党独裁の政権でもない限り政権維持は続けられないのではないでしょうか。

そして、其の政治混乱の裏側には、中央官僚機構があって、全ては官僚支配になって居る。自民党が過去半世紀以上も政権が続いたのは、自民党が官僚に政治を丸投げして来たからである。素人でも大臣に成れたのも実務は全部官僚任せだからである。そして大臣経験と言う肩書が次の選挙戦で、有権者への宣伝効果を発揮し、当選の確率を高めて居たのである。

野田内閣が比較的安定に今まで続いたのも、官僚に協調的姿勢であったからである。
従って、この日本の政治体質を変えるためには、中央集権的官僚制度を変へ、統治機構を根本的に変える事であって、自民・公明党両党では無く、官僚制度改革が出来る政党を国民皆で選び投票することである。
(えびなたろう)