きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日中韓の首脳会談を福島で

2011-05-24 14:07:17 | Weblog
日中韓の首脳会談を福島で       (2011.05.24)

菅首相の肝いりで、21日日中韓3国の首脳会議を日本で行い、福島市内にある福島第1原発事故の避難所を訪れる計画を立てた。しかし日本の外務省は、これに反対し地元の負担を考慮して地元入りを見送る方針を立てた。しかし菅総理の強い希望もあって、両国に打診をする様命じた。
これに対し、両国の外務省も、原発事故も終わっていない中、危険を恐れて、反対の意向を示し、一時は開催が危ぶまれる事態となったが、中国の温首相、韓国の李大統領ともども、「日本の意思を尊重すべきだ」と言う事で、急きょ福島市内の避難所を訪問することが決まった、これは両首脳が決断して、決まったことである。

両首脳とも、日本との関係については、外交上、「尖閣諸島問題」(対中国)、「竹島問題」(対韓国)と夫々懸案を抱えていたが、震災を通じて、お互いが助け合いの精神を尊重したいと言う、気持ちの表れを表明したいと言う思いが込められている。

特に温首相に取っては、中国人研修生を津波から早く避難させることに努め、自らは津波に飲み込まれ、行方不明になった水産会社の役員佐藤允さんへの感謝の礼をしたいと、また、韓国の李大統領は、韓国救助隊が活躍した仙台市への訪問を希望していただけに、避難所での対応では、被災者への元気付けの為に「頑張ってください」などの声を連発していた。

菅総理の気持ちとしては、アジアに於ける、中国や韓国は近隣国として、特別な関係であるとの思いがある。

首脳会議の結果からは、日本の復旧、復興に積極的な協力を約束する事が決まり、食料問題に付いても、安全性を強調し、風評被害の無いよう自ら食して、ピーアールしてくれたり、また、中国との観光客拡大のための道を開いてくれた事は、大きな成果だと思っている。
(えびなたろう)