きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

メルトダウンは初期段階で起こった。

2011-05-17 10:56:02 | Weblog
メルトダウンは初期段階で起こった。        (2011.05.17)

専門家の話では炉心のメルトダウンはそう簡単に起こるものではないと言う、燃料溶融するのには2800度の高温でないと溶けない事から、東電側もメルトダウンが起こっている事を正式には認めていなかった。

しかし、昨日福島第1原発の事故直後のデーターの公表がありその資料によれば、地震発生直後に原子炉は緊急停止装置が働き正常に停止している、そしてそれに伴い非常用の冷却装置(復水器)も正常に動きだしすべては正常な動きになって居た。

しかし、その10分後(午後3時ごろ)に復水器が止まっている。その後は止まったままでの状態で、作業員が手動で弁を開き復水器の起動を行ったのは午後6時10分である。
その間約3時間、炉心冷却をせずに放置していたことになる。

なぜ、「3時ごろに復水器が止まっていたのか」であるが、運転員が原子炉内の温度と圧力が急に下がったため手動で止めた可能性がある。と言う説明であった。

マニュアル上では、急激な冷却に付いても炉の損傷を守るため、手動で止めたり動かしたりすることが指示され、それに基づいて操作を行ったものと思う、とのことである。

非常用の復水器は、唯一原子炉を冷却させる重要な装置で、東電の解析の結果からもこれ程短時間で、炉心溶融が進んだことは、「非常用復水器が停止したため」との見解を示している。

誰が、どの様な判断で止めたのか、急激な冷却とはどの程度であったのか、等々の解析はこれからであるが、このために起こったメルトダウンは大変重要な問題である。

止められずに冷却が進められておれば、おそらく、水素爆発も、放射能汚染も抑えられたかもしれないからだ。
(えびなたろう)