きまぐれ発言

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浜岡原発停止の決断!

2011-05-07 11:08:50 | Weblog
浜岡原発停止の決断!        (2011.05.07.)

菅総理は、6日の夜、官邸で緊急記者会見をし、静岡県御前埼市にある中部電力浜岡原発の定期点検中の3号機と共に稼働中の4・5号機に付いても運転を中止する様、中部電力に要請をした。

浜岡原発は東海地震の想定震源域内にあり、予てから重大事故が発生する可能性を秘めており、菅総理も「国民の安全と安心を考えた。浜岡原発で、若し重大な事故が発生した場合に、日本社会全体に及ぶ甚大な影響を考慮した」と述べたうえで、停止要請をしたことを明らかにした。

中部電力においては、今までの電力供給量が約3000万キロワットで、ピーク時の最大電力量は2560万キロワットであるから、予備電力としては440万キロワットを確保していた。
浜岡での3・4・5号機の停止で、合計360万キロワットが無くなれば、予備電力は80万キロワットとなり、予備率が3%程度に低下することは、夏場の電力不足を招く恐れが多分に生ずる事になる。

中部電力管内では、自動車産業の拠点が多く、その他の製造業にも影響を与えると、心配する声が出ている。
また、それに同調するように野党側からも批判する声も聞かれるが。今回の大震災による福島第1現発の事故によって、今までの原発に対する安全意識が根本的に考え直され、しかも浜岡原発は、東海地震の想定震源域にあることから、その危険性は以前から言われている所である。菅総理もその点を考慮して、停止の決断を下したものと思われる。

誰しも、停止せずに済ませるものなら、良いに決まっているが、福岡原発事故の経過を見ても、未だに冷却温度が下がらず、今朝の新聞では、かえって炉内温度が上昇していると報じている。この様な状態は、解決出来ないと言う事で、確りした安全対策が無いと言う事である。

電力不足で、今までに比べ、全国民は何らかの不便を蒙ることは、当然であるが、何をおいても、安全が保障されないことを、敢えてやる危険こそ、取り返しの付かない重大な事態を招くことになるので、絶対に避けるべき事であると思います。

菅総理の決断は、「全国民の安心、安全を守るために決断した」と言っている。彼の決断に敬意を表したいと思います。100%ではない菅さんでも、今は菅さんに協力して早く国難危機から脱出することに全力を挙げるべき時なのです。
(えびなたろう)