きまぐれ発言

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原子炉冷却工程表通り行かず見直し!

2011-05-13 11:42:48 | Weblog
原子炉冷却工程表通り行かず見直し!     (2011.05.13)

福島原発の事故収束に向けた工程表が、想定通りに行かず、見直しに繋がる発表がなされた。

収束に向けて、最も重要な冷却作業が上手くゆかず、炉内の冷却水水位が、本来ならば原子炉の圧力容器内で満杯になっている筈であるが、水が溜まらず、炉心がむき出し状態になっている事が発表された。

圧力容器の中は見ることが出来ないから、水位計による判断しか出来ない状況で、今までは計測器も使えないから、推測でしか判断していなかった様で、計測器の復旧で、それが判明したと言う事である。

東電の説明によると、「圧力容器(360m3)とその外側の格納容器(7400m3)が満杯になる10000m3以上の注水を行っているが、水位が保たれず、圧力容器の底に溶け落ちた(メルトダウン)した燃料が堆積しそれによる高温等で、容器の接合部分に複数の穴が空き冷却水が漏出している様である」という事である。

其の割には、圧力容器の温度は100度~120度と低温状態にあるため、溶融落下した燃料の大部分は(燃料の損傷率は55%程度)冷却されて堆積していると判断している。
従って大事に至るとは判断していないようである。

今回の発表によって、先月示された工程表では6~9か月以内に「冷温停止」に持って行くと言う計画はまた先伸びする事が予想されることになった。
(えびなたろう)