きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

復興の進展に逆行する「菅おろし」

2011-04-27 11:43:17 | Weblog
復興の進展に逆行する「菅おろし」     (2011.04.27.)

4月24日都内で開かれた日・中・韓3国の経済貿易担当相による会議が開かれた。
日本からは、海江田万里経済産業相が出席し、東日本大震災からの復興が日本ばかりではなく3国にとっても重要な問題であると言う認識に立ち、一致した共同宣言を採択している。

海江田氏はその中で、日本から輸出する食品について、放射線のレベルをサンプル調査のうえ輸出している事や、工業製品に付いても屋内生産されているので、安全であることを強調し、科学的根拠に基づいた対応をする様、中・韓両国に求めた。

また、26日には「東日本大震災復興構想会議」の検討部長である飯尾潤氏が、都内の講演で、「基礎的なサプライチューンは5月末までにはある程度回復し、機能する」との見通しを示し、「1年以内には全く新しいタイプの競争力を持った状態とし、3年で新たな発展段階になる」との構想を示している。

同構想会議の五百旗頭会長は、最終的には、創造的復興でなければならないとの構想の中では10年は優にかかる、大事業であると述べている。

今回の大震災は、阪神・神戸の比ではなく、復興作業や、避難住民への救済にしても行政を司る役所毎流され、すべての資料が失われての復興であるから、住民への対応が遅れることも無理もないことである。1万数千人の生死も未だ解らず、救援物資も「遅滞なく」と言われても、避難場所に居ない人もおり、配分一つとっても難しい対応が迫られることである。

その中で、時間はかかるが着々と復興に向けて進んでいる事は、誰も当たり前のように思っているのではないでしょうか。菅総理は8月までには、全員が何とか仮設住宅に住まえる様になると発表している。

そのような中で、民主党の小沢派が「菅おろし」を公然と発言しだしたと言うニュースが今朝の新聞を騒がしている。
同じ民主党の中で、原口一博前総務相が、“反菅”の先頭に立ち、地域政党と連携を目指す政治団体「日本維新の会」に続く「日本維新連合」の旗揚げをした様である。準備会に集まったのは国会議員58人で、小沢派主体の集まりである。

いったい、この連中は、この時期に何を考えて、民主党内の造反行動を起こしているのか、岡田幹事長が「不謹慎な行動だ!」と言うのも当然のことであると思う。

菅総理の決定的な、欠陥があると言うなら兎も角、震災復興に懸命の努力を行っているではないか、無論どんなに努力しても、被災者に100%の満足は得られないかも知れないが、いま此処で野党と一緒になって、菅内閣の足を引っ張ることは、復興に逆行する行為であると言わざるを得ない。

世界から、「日本人は、全国民が一丸となってこの災害から立ち直る事のできる国民だ」と褒められていたが、返ってこれでは笑われ者にされることになるでしょう。

小沢派の動きは「政治と金」だけで結びついた小沢氏擁護の集団で、クリーンで、正しい国政が出来る資格のない集団である。

その証拠に、検察審査会から、突きつけられた、「起訴相当」に対する説明責任を未だに果たせないでいるではないか。その人を擁護する集団は、何らかの形で、小沢氏から、「金か」「利権」かの恩恵を受けた人である事は間違い事実である。
(えびなたろう)