きまぐれ発言

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非協力的な国会審議

2011-04-17 14:20:20 | Weblog
非協力的な国会審議     (2011.04.17.)

菅総理は18日の国会で、震災に関する集中審議を行うことで、復旧・復興に向けた集中審議を本格化させ、11年度1次補正予算案など早期に成立させ、更に2次補正予算の審議に入る方針でいる。

しかし、此のところ、福島第1原発の対応の批判が高まり、菅おろしの声が強まり6月22日までの会期延長も不可避という傾向が出てきた。従って、法案審議も菅総理の下でスムーズに進むか不透明な状態である。

18日の集中審議は、東京電力社長の清水正孝氏が参考人として呼ばれ事故後初めて国会に出席、野党は初動の対応等について追及する構えでいる。

政府の方は、19日に被災者の国税・地方税を減免する法案を提出、月末には1次補正予算案と復興基本法案などを提出し5月上旬までに成立させたい方針でいる。

野党はこれに対して、対決姿勢を高め自民党は、1次の補正予算は賛成するものの民主党が掲げている、子供手当などの目玉政策に異を唱え、あくまで撤回を要求する構えで、増税案に強くけん制している。

復興構想会議で打ち出した「震災復興税」についても、子供手当の撤回要求に絡めてけん制している事から、五百旗頭議長も警戒を強めている。

また、それに呼応したのか、与党内でも小沢派が菅総理を批判し、小沢氏は「今のような状況を政府が続けることは許されない。思い切った政策を菅直人首相がするのであればいいが、そうでない場合は政治家として如何すべきかを考えないとならない時期だ」と述べている。と言うことは野党がもし不信任案を出せば同調する姿勢を示していることである。

今の体制で、不信任案が出れば、与党の小沢派から、73人程度が野党に同調することが必要で、小沢がもし全員が同調すれば不信任案も成立する勢いである。

今朝のTBSテレビでアメリカから帰ってきたばかりのジェラルド・カーチス氏も言っていたが「いま日本では菅さんの足を引っ張ることしか考えていない政党がある、挙国一致で当たらねばならない時に、日本の政治は、何を考えているのか」との事を言っていたが、外国人から見た日本の政治には、奇異に見えるようである。

確かに、世界中のどこの国からも、可能な限り日本の震災に対し、支援や協力を申し出てくれている。
菅総理も精いっぱいの努力をやっている。被災者から見れば100%満足とは行かないのも当然かも知らないが、ではそれに代わって誰が総理をやろうと言うのか。カーチスさんも日本の政治の「レベルの低いのに」嘆いてくれていた事を、改めて考えるべき事ではないでしょうか。
(えびなたろう)