きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

欧州連合は、やはり先進国だ!

2009-11-22 11:43:15 | Weblog
欧州連合は、やはり先進国だ!        (009.11.22.)

欧州連合の取り組みが行われて50年になる。最初は外交や安全保障の話し合いから始まり環境・司法・食品の安全基準に至るまで共通政策実施の実績を積み重ね、1979年には“ユーロー”と言う共通通貨制度まで作り欧州連合はEUと言うあたかも一国の如く振舞う協調国家集団を作ったのである。

最初は6カ国だった加盟国が27カ国に拡大し、そして、今回“EU大統領”と“EU外務大臣”を選出すると言う素晴らしい理想国家の創設に向けての第一歩を踏み出したのである。「さすが、ヨーロッパは先進国の集まりだ」と思う。

選ばれた初代大統領は、ベルギーのファン・ロンパウ首相で、任期は2年半、正式名称は「欧州理事会常任議長」ということである。また外務大臣(任期5年)には英国の女性、キャサリン・アシュトン欧州委員が指名された。

選出までには、色んな候補が取りざたされ、英国の「ブレア首相」の声もあったが、ブレア時代のイラク戦争への参戦、英国がユーロ圏に入っていない事が響き選出されなかった様である。

ファン・ロンパウ氏は知名度も高く、国内のフランス語圏とオランダ語圏の対立に対し調整に成功した実績から、27カ国の集まりであるEU連合の意見調整を地道にこなす手腕を期待しての誕生であると思われる。

ロンパウ氏の言葉で、「結束は私たちの力、多様性は豊かさだ」といっている。この言葉は「お互いの価値観を尊重しながら、共通の目的に力を合わせてゆく事が必要だ」と言っている事である。
鳩山首相の「東アジア共同体構想も」掲げる最終目標は同じ様なものであると思うが、今のアジアの国々では、相当な時間を要する事と思われる、しかし、進むべき方向は共通目的として力を合わせてゆく事が必要であると思います。

今後、益々、厳しさを増す国際社会の中で、環境問題・アフガニスタン・中東平和問題等々、「G8」や「G20」サミットの中で、EUと言う27ヶ国・人口5億の大統領の発言は大きな影響力を示す事になると思う。

アメリカのオバマ大統領初め、各国の首脳会談の中でEU大統領として、国際社会の平和に積極的な貢献を期待したいと思います。
(えびなたろう)