きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「新しい日米同盟」の出発

2009-11-14 11:33:51 | Weblog
「新しい日米同盟」の出発        (009.11.14.)

昨日の午後アメリカのオバマ大統領が専用機で羽田空港に到着、鳩山首相との首脳会談が首相官邸で夕刻から行われた。
今回の会談は、2ヶ月前にニューヨークで行われた初顔合わせと違い本格的な会談で、日米関係の今後に向けた基本的な両国の同盟関係を確認しあうものである。

アメリカに於いてもブッシュ大統領からオバマ大統領に変わり、外交方針も武力を背景にした対応とは一変し、対話と協調を重要視する方針は、世界の流れを大きく転換する影響を与えている。

また、日本においても、半世紀にも及ぶ自民党政権がアメリカ一辺倒の方針で対応してきた事が、政権交代によってアメリカと対等な同盟関係を築きたいと鳩山内閣は天下に公言している。

アメリカのマスコミでは、日本の政権交代は「反米的」になったとか、「アメリカ離れを狙っている」とかで、今までの同盟関係に水を刺すものである様にとられている。
日本のマスコミでも、自民党系のマスコミからは、新政権は日米同盟を破壊させるもので、「危険である」と吹聴している。

その問題の一例が、普天間基地の移設で、前政権で、アメリカの言うとおり辺野古への移転を合意していると、前政権では言っているが、沖縄の住民の本当の合意を取り付けての事であるのかが不明である。

此の点鳩山政権では、改めて普天間基地問題の合意を検証する閣僚級の作業グループで検討する事を提案しているが、今回オバマ大統領も政権交代の意義を理解され、日本の新しい民意を背景にした協議に入る事に理解を示しておられる。
そのほか、日本の国際貢献にしても、アフガニスタン問題を大局的に取り上げ民生支援に切り替えた、提案を行い、オバマ大統領も感謝の意を表明しておられる。

“核”廃絶の問題・CO2削減問題・経済対策問題等々、日本が協力し出来うる問題をアメリカと協調してやる事に合意を得た事は、此れこそ本当の日米同盟を「深化」させるもので、今までに無かった、「新しい日米同盟」の出発点であると言うべき事である。

日本の財政問題に付いても今「事業仕分け」を行っているが、何か新しい事を遣ろうとすると、必ず反対の意見を述べる人達がいる。特に自民党の人達は、短時間で決めるのは暴力だと言っているが、そのために今まで遣ってこなかった事や、知られなかった事が、次々に現れ、「無駄なこと」「遣らなくてもいいような事」「隠されていたお金」等々が浮き彫りにされて来ている。

将に、今までの政権の無作為振りがすべて露見されているのである。したがって、新政権は、今までの体制を変える事であるから、四面楚歌の中での奮闘は大変だと思うが、がんばって欲しいと思います。
オバマ大統領の「チェンジ」もいま、アメリカでは大変だと思うが共にがんばって欲しいと思います。
(えびなたろう)