きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

東アジア共同体、日本の力が試される

2009-11-08 10:53:49 | Weblog
東アジア共同体、日本の力が試される       (009.11.08.)

鳩山新政権は、タイで開かれたASEAN会議で日本の外交はアメリカを基軸とした外交を取りつつも、今までが余りにもアメリカ寄りであった事を、見直すと発言している。

この発言に対しては、世界各国が認めるところで、日本は「アメリカの尻馬に乗って発言している国だ!」として通っているからだ。

イラク戦争の時もアメリカが単独独走する形で、戦争を始め国連も、欧州先進国も批判的であったのに日本外交は、「イラクは大量破壊兵器を隠し持っている国だ!」と決め付けて、アメリカの戦争に賛意を一番に表明した国である。

その国が、自民党政権から、民主党政権に変わって、「日本はアメリカと対等な関係の中で緊密な同盟関係を築いてゆくのだ!」と言う姿勢を表明した。

この辺の意味がアメリカにはまだ良く分からないのか、今までの様な従属的な日本が言うことを聞かない国になったと、神経を尖らせている。

その象徴的問題が「普天間基地移設問題」である。自民党政権下で、「辺野古移設」で合意した問題だとしているが、此れは住民が反対するのを強引に押し付けられたもので、自民党政権内部でも決められず10年近く放置され続けたところでもあるのだ。

其れを、今度は鳩山政権になって、住民の意向を尊重する中で、「慎重に協議をしたい」と言い出した事に「早く決めないと日米関係に決定的障害になる」と迫っている。

民主党も、今までの交渉経過も分からず、住民の合意も得ていない中で、「はいそうですか!」と即座に決断するわけにも行かず、迷はざるを得ないところである。

そして、この問題は、「東アジア共同体構想」に関連して、日本が主導する立場を表明しているが、その実力が、アメリカを差し置いて出来るか試されるところで、アジア諸国の注目するところである。それだけに鳩山総理としては、簡単には、決断出来ないところでもある。

唯一、アメリカが、ブッシュ大統領からオバマ政権に転換し、アメリカ自信も外交に於いて「話し合い志向」「強調路線志向」に向いている事が、鳩山政権の「友愛」に通じるところがあって、基地問題についての話し合いも進展出来るのではないかと期待しているところだ。

そかし、アメリカに於いてもオバマ政権は、大統領就任後1年足らずで、国内も今だブッシュ時代の強硬派が存在するところであり、特に軍部の改革に至っては難しいところではないかと思われる。

オバマ大統領の訪日も予定が1日延びたが、1日や2日で話し合いが付く問題ではないと思われる。 
従って、今回は話し合いの俎上に載せないで、来年以降に先延ばしされるのではないでしょうか。
(えびなたろう)