きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

サブプライムが起こした経済津波

2008-10-17 10:44:07 | Weblog
サブプライムが起こした経済津波       (008.10.17.)

アメリカでの株価暴落は、リーマン・ブラザーズの倒産を引き起こし、更に他の大手銀行にまで危機状態が伝えられると、その影響が欧州各国、更に全世界に広がった、日本政府は、「日本はバブル崩壊の教訓もあって、サブプ・ライムローンに余り手を出していないから、その影響は少ないだろう」との話であったが、どうして、どうして、900円代の株価の上下に振り回されている、津波の余波が襲ってきているのだ。

多くの企業は、自社の財産を株に置き換えて、持っているから、株価が下がればそれだけ資産が減る事になり、それを担保に金を借りている会社では資金に行き詰まる、と言う連鎖反応を受けることになるのだ。

私は、株に対する知識は無いが、アメリカで起きた経済変動が、日本に居て、こんなに身近に感じるほどの影響があることに、今更ながら驚いている。

早速G8の財政首脳が集まって、公的資金の投入等の対策が持たれ、アメリカで起こっている波の沈静化と自国への影響に対策を話し合っている。
しかし、この影響は、経済大国だけの話だけではなく、中国、ロシア、インド、ブラジル、等々全世界に広がって居る。

アメリカのサブ・プライム問題が、どうして中国やロシアに影響するのかと思われるが結局は、金融派生商品として、取引される過程で、膨大な架空の資金が動く仕組みが、実態の経済活動を破壊したからで、この様な仕組み今世紀に入ってからの仕組みだ。

その上株価の上下も思惑だけで極端に動く事から、米連邦準備制度理事会のバーナキン議長の発言次第でも、大きな影響を生ずるのである。

今世紀は、将に世界を動かすものは、経済力であり、武力ではなくなった感が強く思われる。
そして、この時期に、日本の野村ホールディングスがリーマン・ブラザーズのアジア・欧州部門を買収した事は、今後に残す、大きなニュースとして、捉えている。
(えびなたろう)