きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

またも不明朗な政治資金問題

2007-09-06 11:54:30 | Weblog
またも不明朗な政治資金問題       (007.09.06.)

鴨下一郎環境相の資金管理団体の借入金の記載が政治資金報告書と食い違う問題がまたまた、表面化してきた。
鴨下氏の政治資金管理団体が鴨下氏本人から1000万円借りたと記載しながら借り入れ時の報告書には200万円と記されていた問題だ。従って其の差額の800万円が報告書には記載が無く不明である。

後日、記載ミスだと言う事で、訂正を申し出たが、訂正の根拠は「記憶をたどった」ということで、明らかではない。
与謝野馨官房長官は「作成者の誤記や錯覚と言う人間にありがちなミスだ」とさほどの問題にはしていない。また安倍総理も「大臣は記載ミスだったと説明をした。私は其の説明を聞いて、納得」とのことだ。
そのほか、川上陽子少子化担当相も資金管理団体と後援会への貸付金を報告に記載していなかった、として訂正している。

今回の安倍新内閣の閣僚人事に付いては、前回の「政治とカネ」に関する不祥事を反省点として、時間を掛けた調査とチェックの上での任命だとの事だが、報告書を見ればつじつまの合わない直ぐわかる問題だけに、」全く反省が生かされていない事が暴露されてしまった。

政治資金規正法は、今までの永い歴史の中で、毎回問題になる不透明なカネの流れを
国民の前に明らかにし、そのチェックを受ける為に正しく記載し報告する義務を定めたもので、誤記や錯覚で済まされる問題ではなく、規正法違反と言う違法行為である。

1円以上の経常経費に領収書添付を義務付ける政治資金改正案に、麻生太郎幹事長は否定的な見解を示している。

阿部首相・与謝野官房長官・麻生幹事長、主要幹部の発言からは、この問題に対する
意識が全く感じられない。自民党全員がそう言う意識で居るから、悪い事を皆で庇いあっている。

いまや、この国は、政も官も国民を食い物にして、自分達だけがのさばっている。
新しい参議院宿舎を東京の一等地で、唯一の緑の地域を破壊して、建設しようとしている。
私が総理なら、直ちに中止を命じるのが最も常識的な判断だと思うが、皆さんどう思いますか。

此れが、今この国の政権を担当している自民党の姿なのです。

                       (えびなたろう)