~人生は すばらしい~
2008年 アメリカ (09.2.7公開)
[配給]ワーナーブラザーズ映画
[監督]デビッド・フィンチャー [原作]F・スコット・フィッツジェラルド
[脚本]エリック・ロス [上映時間]167分
[出演]ブラッド・ピット・・・・・・・・ベンジャミン・バトン
ケイト・ブランシェット・・・デイジー
タラジ・P・ヘンソン・・・・・クイニー
ティルダ・スウィントン・・・エリザベス・アボット
<見どころ>
原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。
80歳の肉体で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男・ベンジャミンの生涯を
描いた、静かで味わい深いドラマ。
ベンジャミンを演じたブラッド・ピットは徐々に若返る男という難しい役柄を、
これまで見せたことない寡黙な演技で淡々と表現。
ケイト・ブランシェット演じる生命力あふれるデイジーと対比すると、
その印象はさらに強くなる。
<あらすじ>
1918年、ニューオーリンズ。
生まれながらに80歳の姿で生まれたベンジャミン(ブラッド・ピット)は、
父親に老人ホームの前に置き去りにされた。
しかしそこで働くクイニー(タラジ・P・ヘンソン)に育てられ、
少しずつその肉体は若返っていく。そして1930年の感謝祭、
彼はその後の人生を変える女性、6歳のデイジー(ケイト・ブランシェット)と出会う。
2人はすぐに心を通わせ、ベンジャミンの身体の秘密もデイジーは受け入れた。
その後ベンジャミンは船員として働き始め、海へと出るが……。
<感想>
ありえないお話なんだけど、映像がすごく美しく俳優さんがみんなうまいので
すんなり映画の中に入れました。
80歳で生まれ、徐々に若返っていくベンジャミン(ブラッド・ピット)。
生まれたと同時に母は死亡。その醜さに驚愕した父親は老人ホームに
ベンジャミンを捨ててしまうのだが、育ての母クイニー(タラジ・P・ヘンソン)の
献身的な愛情の元、育っていく。
幸いなことに、ベンジャミンは、愛あふれる人がいっぱいの中で人生を
歩んでいくので、観ているこちらも暖かい気持ちになる。
彼の生い立ちがこんなだから、ベンジャミンは命に限りがあるということを
承知で生きていく。だから、ひとつひとつの出会いがすべて「一期一会」。
中でも幼馴染のデイジーは、生涯ベンジャミンのかけがえのない存在となる。
デイジーと結ばれる前には、しっかり?人妻との恋愛も経験する。
そして、人生の中間地点で二人はようやく結ばれる。
だが、今度はデイジーが老いていき、ベンジャミンはどんどん若返り・・・。
人生の最後は、みんな“死”なんだけど、ベンジャミンの場合は
死ぬ時は、赤ちゃんの姿。デイジーはおばあちゃん。
共に年老いていく・・・なんていうのは不可能。
老いていく身になるデイジーにすれば、どんどんイイ男になっていく
ベンジャミンを見たいような見たくないような気分かもね。
私も、デイジーと同じ立場だったら、ベッドインする前にデイジーと同じ
せりふを言ってしまうわね。(こんなおばちゃんの私に・・・って)
それにしても特殊メイクの技術にはびっくり!
↑20代のデイジー ↑80代のデイジー
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットの特殊メイクはほんとうにすごかった。
一番驚いたのが、変わり行く姿の継ぎ目がまったくなく、ホント自然だったこと。
そして、うれしかったのが、映画の後半、青年になったベンジャミンの姿。
そう、デビュー当時のブラピの麗しいお姿が!!
これだけでも、観る価値十分あり!ではないかと思う。
(これが、なんとも色っぽい目線で)
生まれたら、必ず“死”がやってくる。
老人だけど、赤ん坊のベンジャミン。そして、赤ん坊だけど老人のベンジャミン。
だけど言いかた変えると、年老いていくと、ある意味みんな赤ん坊になって
いくのだと思う。
ただ、年齢も見た目も老人だと、赤ん坊に見えないから、難しいんだよね。
最後、ベンジャミンとデイジーの様子を見てると、そんな風に感じてしまい
考えさせられるようなせつなくなるような、いろんな思いを交差させてくれる
映画だったように感じる。
ブラッド・ピット演じるベンジャミンの懐深い愛の大きさに圧倒。
そして演技力もなかなかだった。ケイトの存在も光る。
でも、忘れてはいけないのが、育ての母クイニーを演じた
タラジ・P・ヘンソンの存在。 地味だけど、彼女の存在は映画の中で大きかった。
ただ、3時間近いのは、ちと長いような。
それで、終わり方が意外なほどあっさり。これには少々肩透かしの感が。^^;
いろんな面で見る価値あり、の映画。 ちらっとだが、ブラピとアンジェリーナの
娘が出ているのもおもしろい。本編で探してみてください。
生きるとは?死ぬとは?をさりげなく問いかけているなかなかの作品です。
点数:8.5点 (10点満点)
-- 予告編 --
余韻の残る映画でしたね。
>デイジーが赤ちゃんを産んだシーンかしら?
ご名答。
若返りのメイク、ほんと伝授してほしいです。
それにしても若い頃のブラピが拝めてほんとよかった。
私も、水曜日に、見てきました。
とても長い映画でしたが、ベンジャミンの人生が丁寧に描かれていて、綺麗な作品でしたよね。
ラストは、もう、涙無くしては見れなかったのですが、「生きることについて」や「老いることについて」、そして、「出逢い」など、色々と考えさせられました。
女性としては、いつまでも老けたくない・・・というのが正直な気持ちですが、でも、大切な人達と、共に老いてゆく幸せというのも有るのだなぁ・・・と、ベンジャミンとデイジーを見ていて感じました。
しっとりとした、良い映画でしたね。
えっえっ??
ブラピとアンジーの娘さんが!!??
どこに出ていらしたのかしら??
もしかして、デイジーが赤ちゃんを産んだシーンかしら?
全然知らなかったです~。
そうそう。
特殊メイクも凄かったですよね。
私の隣で見ていた方達が、映画が終わった瞬間に、
「あの若返りのメイク方法、教えて欲しいよね~」
と話してらして、思わず笑ってしまいましたです(^m^)
でも、ホント、あの若メイクは気になりますっっ。
TBを送らせていただきました(*^^*)
また、宜しければ、ご承認お願いいたしますvv
長時間でしたが、納得の作品でしたね。
>『フォレスト・ガンプ』的テイストも有り、
そうそう私も、感じました。^^
悲しいんですけど、なんか温かみを感じる・・そんな映画でしたね。
後半のブラピは、鼻血ものでした。(^m^)
どれかアカデミー賞とれるといいんですけどね~
色々な意味で観応えがありましたね。
静かに淡々と進んでいくストーリー展開ですが
全く飽きることなく惹き込まれました。
・・・中年までが長かったけど(笑)
それも彼の生涯を描くには必要な尺だったのかもしれませんね。
それにしても特殊メイクとCGの技術は素晴らししかったです!
いやもう~若き日のブラッドを拝めて幸せでしたよ(涙
>ひとつひとつの出会いがすべて「一期一会」。
そうですね。出逢いの一つ一つに意味があった様に思います。
『フォレスト・ガンプ』的テイストも有り、
この映画もお気に入りの一作となりました。
切なく哀しい物語でしたが、鑑賞後のキモチは
何故か温かい。そんな作品でした^^
ブラピ&アンジーの娘ちゃんが出たのは知らなかったーー
やっぱり、もう一回映画館で観たいです!
「生」と「死」を語っていますが、そこに「恋」も入っています。
ベンジャミンが淡々としているのでお話も静かに進んでいきます。
そういう意味ではインパクト薄くて特殊メイクの
ほうに目線がいってしまいますが、じわじわと
くる映画だと思います。
ぜひ、劇場まで足を運んでください♪