NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は自分の満足度で評価

「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」

2009年01月29日 | 洋画

~世界中の“ふたり”へ捧ぐ、深く切ない運命の愛~

忙しすぎて、やっと新年1発目を見ることができました。^^;

2008年  アメリカ作品  パラマウントピクチャーズ配給 (09.1.24公開)
監督:サム・メンデス
原作:リチャード・イェーツ  「家族の終わりに」
音楽:トーマス・ニューマン
出演:レオナルド・ディカプリオ・・・・・・・・フランク (元軍人のサラリーマン)
    ケイト・ウィンスレット・・・・・・・・・・・エイプリル (女優を挫折した専業主婦)
    キャシー・ベイツ・・・・・・・・・・・・・・・ヘレン (不動産屋)
    マイケル・シャノン・・・・・・・・・・・・・・ジョン (ヘレンの息子。精神病患者)

<見どころ>
L・ディカプリオとK・ウィンスレットが『タイタニック』以来11年ぶりの共演。
リチャード・イエーツが61年に発表した処女小説を、『アメリカン・ビューティー』で
オスカーに輝いたサム・メンデス監督の手により映画化。
傍目には理想の夫婦に見えるカップルが、それぞれに理想と現実のギャップに
悩み、葛藤し、立ちはだかる問題に阻まれながらも、愛と夢を守ろうと
苦悩する姿が描かれる。メンデス監督は『アメリカン・ビューティー』同様に、
眩いまでの陽の光のもとに郊外に住む家族の抱える空虚さと絶望を描いているが、
もがき苦しむ若夫婦の姿は、50年代のアメリカが進んだ道を暗示しているかの
ようでもある。 (マイカルHPより)

<あらすじ>
元陸軍兵で、今は会社員として単調な毎日を送るフランク(レオナルド・ディカプリオ)
は、虚しい日々からの脱出を夢見ている。
一方、女優志願の夢を捨て、子育てと家事に明け暮れる
エイプリル(ケイト・ウィンスレット)は、もう一度人生への情熱を取り戻したいと
考える。そんなふたりはパリへの移住を決意するが、その実現には
数々の問題が立ちはだかる。
よみがえった希望に胸をはずませながらも、やがて、その人生は
予期できなかった衝撃の結末へと突き進んでいく……。

<感想>
「レボリューショナリー・ロード」とは、主人公たちが住んでいる通りの名前のこと。

日本で言うなら、「金曜日の妻たちへ」に出てくるような新興住宅街が舞台。
主人公は、元軍人で、しがないサラリーマン生活を送っている
フランク(レオナルド・ディカプリオ)と、女優を夢見て挫折した
エイプリル(ケイト・ウィンスレット)の夫婦。
 
みんなから「理想的な“特別”な夫婦」と言われていた二人。
だが、実際は、安定しているが単調な毎日に辟易している夫。
やりたいこと(女優)があったのに、子どもが出来てしまったため
自分の夢をあきらめ結婚。そして、専業主婦となってしまった妻。

「こんはずじゃない、私達は特別だもの」
というわけで、具体的な見通しも立てずに、パリ移住計画を進めることに。
 
特別・・・って、私から見ると、ふつ~の夫婦でしたが。。。
別にパリでなくてもいいんじゃないのぉ~。
子どもが2人もいるのに、不自然なくらい子どもの影が薄いんですけどぉ~。
ふつ~夫婦のどちらかが、「子どものことを第一に」なんていう
考えが出ると思うのですが、この夫婦、まったくなかったですね。

まぁ、だから、あのような結末になるのですが・・・・。

ポイントとなるのが、精神病患者のジョン(マイケル・シャノン)。
 
彼が、二人の心情を一番理解していた・・というのがなんとも皮肉。
「思ってても、ふつ~言わないでしょう」というのをポンポン言うが
これが、確信ついていまして・・・・なんか考えさせられてしまった・・・。

パリ移住を宣言して、その勢いでHしたが為、よもやの3人目妊娠が発覚。
このことで、結局パリ行きを断念。ここから狂い始めていくのよね・・・。
パリ行きを断念したことで、現実と向き合う決心をした夫。
「こんなはずじゃなかったのに・・」といつまでも夢みている妻。

終盤の夫婦だけの朝食シーンは、嵐の前の静けさ・・といった感じで
映像美の中に、狂気が潜んでいて、ゾッとした。
この時のケイト・ウィンスレットの表情&しぐさは、凄みがひしひし感じられ圧倒。
女優賞にノミネートされるだけのことはある。
そして、ディカプリオの演技も秀逸。
あまり好きでない俳優だったが、骨太の演技は見る価値あり。

ただ、結婚を夢見る人・カップル・夫婦で観に行くのはあまりオススメしない。
1人で観に行くか、同性とで(それも2人ぐらいの少人数)観に行くことを進める。

後味悪すぎますが、ちょっと考えてしまう映画です。

7.5点(10点満点)


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4 コメント

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等身大の幸せ? (yoko)
2009-01-29 10:29:31
はじめまして!
私も昨日鑑賞しました。
倦怠期を迎えた夫婦の不満。
大なり、小なりカップが経験する悩み。
しかし現実に生きている夫婦は、子育て 仕事
など 生活 経済的な面で 海外での生活や 離職は ジョンの言うように夢に過ぎない。

確かに 妻からすると、人とは違う理想的な生活にあこがれる。

でも、できる範囲での幸せな生活 生きがいを見つけるしかないじゃない・・・

子供の成長振り、おいしい食事、気分転換の旅行、買い物・・・

あの映画には育児の幸せがない・・
気候のいい場所で暮らす楽しさがない・・
楽しく家族で食事をするシーンがない・・(フランクのバースデイパーティー以外)

自分を負いつめたエイプリルが、悲劇的で、イト・ウィンスレットの演技には迫力があり圧倒される怖さを感じたが、行く先は【死】。

死でしまえばもう人生終わり、幸せも何もないじゃない・・

彼女より少しでも幸せを感じる自分が観た悲劇な映画でした。

でも夫婦で見ちゃだめよね!

妻の悲しみは理解できないでしょうから・・
返信する
yokoさんへ (NAO)
2009-01-29 11:29:11
こちらこそ、はじめまして♪
コメントありがとうございました。(^^)

倦怠期を迎えた夫婦の不満。どこにでもありますよね。
そして、「ほんとは自分はこうしたかったのに」なんていうの、芽生えるのも確かにあります。
でもそこで、エイプリルはもう少し見つめなおしてほしかったですね。
子どもはいったい彼女にとってどんな存在だったんでしょうかね?
1950年代は、まだまだ妻は家にいるべき
中絶は禁止・・・というご時世。
そういうのを差し引いても、やっぱり彼女はいきすぎていたように感じました。
夫婦でこれ見るのは、やっぱいけませんよね。^^;
また遊びにいらしてください。
返信する
自己愛 (Any)
2009-02-02 09:44:36
NAOさん、おはようございます^^
TB&コメントありがとうございました。

『金妻』懐かしい! 
もしも~願いが~叶うなら~♪(笑)
そうそう、本作の舞台はそんな感じでしたね。
一見幸せそうな家族に潜む心の闇(病み)の様な・・・
何の保証もあてもないパリ行きに拘って
全ての夢を託すエイプリルが哀れでした。
夫フランクが賛同していなければ、
一体この夫婦はどうなっていたのでしょうね?

結末にどんより後味の悪さを残しながらも
妙な余韻の残る作品でした。
レオ&ケイトの迫真の演技は素晴らしかったですね。
返信する
Anyさんへ (NAO)
2009-02-02 14:23:57
お久しぶりです!Anyさん♪
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました☆

フランクが賛同してたら?妊娠していなかったら?
ほんと、あの2人どうしてたんでしょうね。

それにしてもレオとケイトの白熱した演技や
バトルは、すごかったですね。
しょっぱなから、ヒートアップの言い合いには
目が点になりました。^^;
後味悪すぎますが、Anyさんと同じくなんか残る作品でした。
賞、とってほしいですね♪
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