<8月の鑑賞予定映画>
~暗闇にひときわ輝く、希望の光~
第88回アカデミー賞 作品賞&脚本賞受賞作品
2015年 アメリカ映画 (2016.04.15公開)
配給:ロングライド 上映時間:128分
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー/ジョシュ・シンガー
音楽:ハワード・ショア
衣装:ウェンディ・チャック
美術:スティーヴン・カーター
撮影監督: マサノブ・タカヤナギ
出演:マーク・ラファロ/マイケル・キートン/レイチェル・マクアダムス
リーヴ・シュレイバー/ジョン・スラッテリー/スタンリー・トゥッチ
ブライアン・ダーシー・ジェームズ/ジェイミー・シェリダン/ビリー・クラダップ
ニール・ハフ/ポール・ギルフォイル
<見どころ>
アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた
実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父に
よる児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかに
なる衝撃の真実を描き出す。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
などのマイケル・キートンが記者を好演。複雑に絡み合う事件の根の深さに慄然とする。
<ストーリー>
2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、
「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまで
うやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。
カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。
<感想>
映画とわかっているんだが、出演者の演技力が凄すぎてドキュメンタリーって印象。
記者の事実を追い求める姿勢は、観ていて正義感を強く感じました。
目の前の起きていることはもちろんだが、根本的な原因をあぶりださなければいけない
そのブレない姿勢はお見事。ジャーナリズムの神髄を見た感じで、日本の
マスコミも見習ってほしいな~と感じました。
宗教に疎い私でも、このスキャンダルはびっくりだったから、カトリック信者の方々は
めっちゃショッキングでしょうね・・・・・しかも被害に遭った都市の数のなんと多いこと。
EDで都市名が出てきましたが、あまりの数に絶句しちゃいましたよ。
「加害者」である神父達も、『精神年齢が12歳程度』と診断されていたりするので、
彼らもある意味「被害者」なのかもしれません。だからと言って許されるわけではないけれど。
この問題は、映画でも語られてましたが、相当根が深いですね。
信仰心の厚い欧米で、ここまでよく描いたと拍手送りたいし、「沈黙は罪」というのを
強く感じた作品でした。
点数:8点 (10点中)