f2024年4月6日(土) 新紙幣の発行
この7月3日に、新たな紙幣が発行されるということで、今回は、紙幣を巡る話題を集めてみた。
◉戦前の状況
紙幣発行の長い歴史の中で、戦前については、詳細は省略するが、多くの券種が発行され、登場人物は、以下のようだ。
武内宿禰 和気清麻呂
藤原鎌足 日本武尊
聖徳太子 菅原道真
伝説の英雄など、筆者のよく知らない、人物もいる。
◉戦後の状況
終戦後から、現在までをみると、終戦直後は、慌ただしく紙幣が発行されたが、兌換紙幣で、短命に終わったものが多く、本格的に発行されたのは、A券以降のようだ。
以下に、A券以降の券種と登場した人物名を示す。 登場人物の画像は省略。
○A券発行 1946年(S21)~(参照:A号券 - Wikipedia.html)
100円札 聖徳太子
10円札 (国会議事堂)
5円札 (彩紋)
1円札 二宮尊徳
○B券発行 1950年(S25)~(参照:B号券 - Wikipedia.html)
1000円札 聖徳太子
500円札 岩倉具視
100円札 板垣退助
50円札 高橋是清
○C券発行 1958年(S33)~(参照;C号券 - Wikipedia.html)
10000円札 聖徳太子
5000円札 聖徳太子
1000円札 伊藤博文
500円札 岩倉具視
○D券発行 1984年(S59)~(参照:D号券 - Wikipedia.html)
10000円札 福沢諭吉
5000円札 新渡戸稲造
1000円札 夏目漱石
2000円札 (沖縄 守礼門)
現行の、最新券は以下である。
○E券発行 2004年(H16)~(参照:E号券 - Wikipedia.html)
10000円札 福沢諭吉
5000円札 樋口一葉
1000円札 野口英世
E券の概要を、下図に示す。
◉今回の状況
冒頭に触れた、この夏の発行は、以下のようで、F券と呼ばれている。
○F券発行 2024年(R6)~
10000円札 渋沢栄一
5000円札 津田梅子
1000円札 北里柴三郎
下図は、ネットにある、新札の見本である。
新紙幣と現紙幣の図柄の比較
紙幣に登場する人物は、歴史上の著名な人物だが、戦後で見ると、政治家や文化人なども多い。前回以降、樋口一葉、津田梅子と、女性が登場しているが、今後も継続されると思われる。
また、経済人である、渋沢栄一の登場も、ユニークだ。次に出てくるのは誰だろうかと、勝手に、以下に挙げてみる。
湯川秀樹
松下幸之助
紙幣に人物が出てくるのは、後述する造防止が第一で、併せて、お札に親近感をもって貰うことと言われている。
◉偽造防止と偽札
*新紙幣の発行は、この所、約20年ごとに行われている。
新札発行の最大の狙いは、新たな偽造防止技術を用いて、偽造を抑止することという。
現行の紙幣の最高額である、1万円札を見ると、中央の空白の楕円の中に。肖像の「すかし」があり、左下の円に「ホログラム加工」が施され、光の加減で、10000の文字が見える。
これらの部分などで、今回は、更に高度な技術が導入されるものと思われる。
新たな紙幣には、新たな偽造防止技術が使われると思われるが、どんな技術か楽しみである。
*金融機関のATMは言うまでもなく、普段利用しているスーパーのレジなどでも、紙幣のチェックをしている訳で、現行札と新札の双方に対応するため、設備の更新に、かなりの金が必要となるだろうか。
設備を提供しているメーカーでは、大車輪で、生産を増やしているようだ。
*レジの無い、商店などでは、偽札と知らずに、そのまま受け取ることとなるが、後で偽札と判った時は、どうなるのだろうか?
誰かが、真札と取り替えてくれる筈はなく(やれば、偽造者がボロ儲け)、警察に没収され、偽造者と疑われることとなるだろうか!