フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

懐かしい「甲斐駒ケ岳」

2010-08-18 | フルート

早朝から、強烈な朝日がダイニングに射しこんできた。今日も暑くなるだろう。
(大阪では37度を記録した。)

とめどもなく暑くなってきたので、外に出るのを控える。午前中は、「アダージョの森」のホームページ、「山野草」のコーナーを整理した。

午後は、フルート練習だ。ロングトーンをゆっくりやる。
「毎日の練習」パターン7は、苦手なパターンだ。高音はテンポを落として、はっきりした音を出すよう心がける。
「ロマンティック・エチュード」NO16、何度吹いても、どうもなじめない曲だ。エチュードとはこういうものと割り切る。後半のブロークン・アルペジオが特にやりにくい。NO17、この曲は装飾音とトリルの練習だが、古典的な旋律ではないのでなじみにくい。自分の中にできてしまっている「なじみの旋律パターンとは違う世界」に自分が入っていくことができるかどうか、ということか。

バッハ3曲は大分腕と指の力を抜くことができた。力を抜くことができなければ、この曲を演奏することはできないということが、ようやく分かってきた。

「八ヶ岳フルートアンサンブル」の「カルメン」は大分慣れてきた。今日も第1楽章の出だしの練習に時間をかける。まだまだだ。
その後、「名曲31」から、ステックメスト「歌の翼による幻想曲」、ドンジョン「ナイチンゲール」「パン」などをさらっと吹く。

夕方NHKで「小さな旅 甲斐駒ケ岳」をやっていたので見る。「アダージョの森」で晴れた日には必ず目に入る山だ。「願い待つ白き貴公子」というやや大層な表題が付いていた。
番組は、「日本三大急登」の黒戸尾根を登る登山だ。白州駒ケ岳神社(2神社がある)から登り始める、2時間ほど登ると「駒ケ岳7時間」という標識があり、登山者は驚いていた。近年、北沢峠からの短縮道ができたので、この黒戸尾根を登る人はほとんどいなくなった。
最盛期には5軒の山小屋があったというが、今は1軒もなくなってしまった。そのうちの1軒の山小屋を経営していたという人が、大分年配の方だが、一人で登山道の整備をしている。その姿に痛く感動した。もちろん全く無償のボランティアだ。「本当に山を愛する気持ち」がなくては、こんなことはできることではない。

頂上の社に駒ケ岳神社の宮司が娘さんと一緒に登頂した。「駒ケ岳講」に入っている方で、もう山に登れないという方の「願い」をわらじにくくり付けたものを奉納していた。これが番組の表題の「願い待つ」ということなのだ。

標高2967メートル、北杜市のふるさとの山、白き秀峰「甲斐駒ケ岳」を見ると、そろそろ清里に帰りたくなってきた。