フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

伐採は続くよどこまでも

2011-09-30 | ガーデニング

重く曇った朝を迎えた。天気予報では、9時ごろから弱い雨が降るとのこと。
外気温10度、室温18度、湿度45%。

モーツァルトのディヴェルトメントK334とK247を聞きながら朝食をゆっくり食べる。

この天気ならば、今日は庭仕事はできないな、と思っていたら、何となんと、空が晴れてきた。それならば、庭に出よう。シュウメイギクがまぶしく咲き誇っている。


さて、今日は、どこをやろうか。同じ所ばかりやっていると、退屈するし、庭のエリアになじむところとなじまないところができたり、好き嫌いができてしまう恐れがある。それでは、今日は西側をやろうか。西側に平らなエリアがあるが、そこが樹木にすっかり覆われていて、昼なお暗いところだ。底の生えている、コナラを伐採し、陽を入れることにする。

 

見上げると頭上はるかに光が射している。なかなかの大木だ。

 

まずは受け口を刻み、追い口から切っていくと、コナラはゆっくり傾いて、隣の木にもたれかかった。

それを根元から切り倒すと、ゆっくりと西側に倒れていった。

幹周りを計ると、25,6センチぐらいか。

主幹を40センチぐらいに切っていく。後は枝を払うのだが、いつも通り、この作業がなかなか大変だ。道を覆ってしまった枝を「枝置き場」に運んで、今日の庭仕事は終わりだ。時刻は昼の1時を回っていた。

昼食後の、「ロープの結び方」、今日は「巻き結び」「てこ結び」「馬つなぎ」をやった後「張り綱結び」を新たに練習した。張り綱の長さを調節することができるのでテントを張るときなどに便利なのだ。

その後、フルートの練習をする。基礎練習の後、アルテ20課NO3の複打音をやる。続いて21課のトリルの練習を始める。まずはテンポ72から始めテンポ100まで上げて指を動かす。ゆっくりしたテンポ通りに指を動かすのがかえって難しい。

夕方5時ごろには大分薄暗くなってきたが森を散歩する。森の中をさまようと、鳥の声、木が触れ合う音、落ち葉を踏みしめる音など、静かさの中に大きく響く。すっかり暗くなってから部屋に戻った。

今夜は何を食べようか。冷蔵庫の中をのぞいてみると、秋刀魚と、きぬこし豆腐が残っているので、それを食べよう。まがりなりにも尾頭付きの湯豆腐。ついでに、畑で採れたオクラ、キュウリとワカメの酢の物も添えておこう。意外と「豪華」な食事の用意ができると、先に風呂に入って今日一日の疲れを流そう。さっぱりした後で、湯豆腐を目の前で暖めながら秋刀魚を頬張る。火照った身体に冷えた白ワインが滲みていく。

秋の静かな夜、4月に歌っていたサイモンとガーファンクル「4月になれば」を思い出した。その最後のフレーズが、いいんだな。今日で台風の多かった9月が過ぎていく。

♪ August, die she must,
The autumn winds blow chilly and cold;
September I'll remember
A love once new has now grown old. ♪


赤蕎麦とトム君

2011-09-29 | 人々との交流

今日も、すっきりした秋晴れのいい天気だ。昨夜少し飲みすぎたか、起きるのが6時になってしまった。
先ずは、コーヒーを淹れ、有田正弘のフルートトラヴェルソをかける。フルートにはない素朴な音が心に沁みる。

今朝の朝食は、アジの干物。卵かけご飯に、海苔の佃煮をかけて食べる。納豆と大根の味噌汁。押し麦ごはんに生卵はなかなか合うではないか。


食後、しばらくしてから、庭に出る。昨日貰った苗を植え付けよう。クラリーセージは、ものすごく大きくなるらしい。寒さには強いが、日当たりが好きとのこと。それなら、畑の土手に植えてみよう。20センチ間隔に苗を植える。日差しが強くなってきたので、ぐったりしてきた。これで、育つのかやや不安だが、来年の初夏にスクッと立ち上がったら、どんなに壮観であろう。

ついでに畑に生えているシシトウ、ナスビを収穫する。シシトウは直ぐに実が熟れるので、目を離せない。

 

釣り仲間のKさんが、クラリーセージの苗が欲しいというので、昼からお持ちした。裏庭からワンちゃんの声がするので見に行くと、預かっているという、らぶらどーる系の「エル」。まだ1歳なので、人恋しく甘えたなのだ。退屈しのぎにそこらじゅうに穴を掘っている。

帰りに付近の蕎麦畑では、大分実が熟れてきていた。青空を背景にした赤蕎麦が美しい。

家に帰り、フルートの練習をやり始めると、フルートの鈴木先生の奥さんからテレが入った。今、牧場通りに来ているので、寄せていただきたいとのこと。しばらくすると、ご夫婦とTOM君がやってきた。久しぶりに会ったTOM君は大分大きくなっていた。はいはいしながら、座ることができる。もうすぐ満満1歳になる。先生ご夫婦としばらくフルートの話を楽しむ。

夕食は、畑で収穫したナスビとシシトウの天ぷら。それに、牛肉と糸こんにゃくをたっぷり入れた牛丼。

○○家とか△△家などの安売りを競っている牛丼とは一味違う。

 


クラリーセージと釣り納め

2011-09-28 | 庭探訪

今朝も薄い雲のヴェールの向こうに青空が広がっている。外気温6度、室温16度、湿度40%。
朝食を食べていると、みるみる目の覚めるような青空が広がってきた。

昨日、KITAHOさんから「クラリーセージの苗要りませんか」というテレが入り、二つ返事で「明日の朝お伺いさせていただきます」とお答えしていた。KITAHOさん宅への道を走ってみると、びっくりするほどの青空を背景に、甲斐駒ケ岳の雄姿が、ぐんぐん大きくなってきた。

10時過ぎ、お伺いすると、庭の水撒きをされていた。私などは、直か植えの花には、ほとんど水やりなどをやったことがないので、えらい違いだ。早速、植えられている花の話になった。丁度キリシマターフという野芝を張り終えたところだった。クラリーセージ(サルビア・スクラレア)は、畑エリアの一角のすくすく育っていた。それをスコップでおりお越し、丁寧に新聞紙でくるんで段ボールに入れていただいた。ついでに、野草エリアの育っていたヤブミョウガの苗もいただいた。


昨日、「村田バラ園」で購入したという、ハマナス系のバラが、大きな赤いローズヒップをつけていた。ローズヒップは春の花だけではなく、秋の赤い実が美しい。寒さにも強いらしいので我が庭にも植えたくなった。裏庭には、自生しているというアオハダが見事に赤い実をつけている。これは垂涎ものだ。

KITAHOさんの庭をひと渡り見せていただいた後、いっしょに、付近の庭を外から見せていただく。このあたりは、どの家もガーデニングに熱心に取り組まれていて、それぞれに特色があり、外から見ているだけでも楽しくなってくる。
丁度、Tさんご夫婦が庭に出て庭作業をされていたので、KITAHOさんが「今日は!」とあいさつすると、Tさんから「シュウメイギク要りませんか」と声がかかった。それはい嬉しいですねといいながら、お庭を見せていただいた。南アルプスを眼前にした、広く、日当たりのいい庭には秋の花が満開だ。

厚かましくも、奥さんからケーキとアイスコーヒーを出していただき、しばし花談義で盛り上がった。バラがいたるところに植えられていて、春にはさぞかし美しい花とかぐわしい香りでで包まれるのであろう。シュウメイギクとカクトラノオを貰ってお暇すると、時間は12時を回っていた。

今日はフルートレッスンの日なので、KITAHOさん宅を後にして明野に向かった。途中、日野春ハーブガーデンの横を通ると、「20%カット」と書かれた看板が目に入る。ちょっと覗いてみると、忘れな草の様な可憐な「エリトリキウム・ベビーブルー」があったので、2鉢買ってしまった。

昼ご飯は、清里ライン(R141)添いにある、「万福楼」という中華料理店に入る。台湾ラーメンと小焼き飯のセットを注文した。この台湾ラーメン、透明のスープに色鮮やかなニラが載せられていて、食べるとキリキリとトウガラシの味がした。なかなかの一品である。文字通り満腹となってしまった。


店の駐車場から、黄金なす稲穂の向こうに富士山が堂々とたたずんでいた。

 

今日のフルートレッスン、懸案のアルテ20課NO2がようやく○を貰うことができた。続いてNO3だが、複打音がなかなかきっちり決まらない。ゆっくり吹いて下さい、音を出す前にきっちり準備をしてから吹いてくださいと、何度も指摘された。

アダージョの森に帰ってくると、今日は、今シーズン最後の渓流釣りの日だ。いつもの3人組が集まって、4じ30分から大門川に入る。

台風の影響で、水量が多く流れも速いのでポイントがなかなか見つからない。途中、対岸の柳の枝にラインが引っかかってしまって、ウエーダーを履いているKさんに取りに行ってもらうというハプニングがあった。あたりが暗くなるまで釣って、結局Kさんが小さなアマゴを釣りあげただけで、私とSさんは、全く駄目だった。

その後はいつものように、反省会となる。釣りに行かなかったN子さんが食事の準備をして待ってくれていた。(残念だが、写真を撮り忘れた)早速「乾杯!」だ。途中、Sさんが持ってきてくれた、地物のマツタケも出てきて大いに盛り上がった。お酒は、鹿児島白金酒造の「芋焼酎 黒」で酔いが回る。冷え込んできたので、お湯割りが特に美味しかった。


話題は、健康のために「塩、砂糖、醤油」を控えるべきかという健康論、東京下町の美味しい飲み屋、美しい清里を取り戻すため何をすべきか、まで、誰はばかることのない山の中だから、皆さん、ほぼ絶叫するかのような大声を張り上げ、大笑いして夜が更けていった。お開きになって外に出ると満点の星が美しかった。


秋晴れとコロッケ

2011-09-27 | グルメ・クッキング

朝方は雲が多いものの青空が見える。外気温8度、室温15度、湿度45%。
麦とろご飯の朝食を食べていると、青空が広がってきた。

早速、付近の散歩に出る。郷土の山、八ヶ岳がくっきりと美しい。


それでは、今日も庭作業を始めよう。整備したいところが沢山あって悩む。特に、作業日程があるわけではないので、その日その日の気分で作業をする。昨日までは、東側をやったので、今日は南側が活動エリアだ。南側入り口に覆いかぶさるように暴れているコナラ、今日はこれを伐採しよう。受け口をきっちり刻み、追い口から、ゆっくりチェーンソーを入れていくと、木は、ゆっくりと倒れ始め、途中で止まったので、再度チェーンソーを軽く入れるとふんわりとソフトランディングした。最高の倒れ方だ。後は、例によって枝を切り、整理する。主幹を薪置き場まで運び上げるのが大変な作業だが、なんとかやり終える。切株はオブジェとしてしばらく置いておくことにする。

次は、畑の様子をみる。驚いたことに大根の新芽が痛んでいる。このところの冷え込みでやられたのであろうか。カラーピーマンがどんどん膨らんできて、その重みで枝が垂れ下がっているので、紐を結えて、支えてやる。その後、ナスビ、ウズラ豆、ズッキーニ、ピーマンなどを収穫した。

昼食後、今日も「ロープの結び方」の練習だ。「巻き結び」「てこ結び」「馬つなぎ」を何度も繰り返す。右から入るか左から入るか、やはり混乱するので、本を見なければできない。

今日のフルート練習はいつも通り、ロングトーン、基礎練習、アルテ20課NO2、NO3だ。曲は、フォーレ「シチリアーノ」、ビゼー「メヌエット」、メンデルスゾーン「春の歌」、シューマン「トロイメライ」などを練習した。

2時間ほどの練習を終えて庭に出てみると、森の樹木への夕映えが美しい。

しばらく、夕暮れの静かな時を森の中を彷徨う。暗くなってきたので部屋に戻ろう。

今日は、畑で採れたジャガイモを使って、コロッケを作ろう。先ずは、粉吹き芋を作る。

コロッケには煮崩れしやすい男爵がいいというが、我が家の畑のジャガイモは「シンシア」という、煮崩れしにくい品種だ。そのため、つぶすのがなかなか面倒な作業になった。


具は、豚肉のミンチとタマネギ、ニンジンのみじん切り。

それを、炒める。味付けは大阪名物「串カツソース」にケチャップ、カレー粉を入れる。

 

具とポテトを練って、形を作る。12個出来上がった。

それに小麦粉を軽くつけ、

溶き卵と小麦粉の液にくぐらせパン粉を付ける。

最後に170度に熱した油で揚げる。


ようやく出来上がった。少しぽってりした形になったが、皮はうすく、実にホクホクしている。濃いめにつけたカレー味が食欲をそそるのだ。ビールで一日の喉の渇きをいやしながらコロッケを4個も頬張ると、それだけで満腹になった。

秋の夜は長い。お登紀さんの「歌の旅人」を見る。大阪北野中学出身の森繁 久彌が、黒柳徹子の番組で「知床旅情」の原曲「オホーツクの舟唄」を歌っていた。40年ほどの彼女の歌手生活の歴史は、同時代を生きてきた者の歴史でもある。


吐く息が白くなった

2011-09-26 | ガーデニング

今朝の八ヶ岳の空は、曇っている。外気温7度、室温16度、湿度45%。衣類を一枚増やしたくなる気温だ。
しばらくすると雲が流れて、南アルプスが見えてきた。

今朝は、フランスパン(バケット)を食べうよう。「南仏プロヴァンスの12カ月」で、1枚の皿をパンで拭きながら違う料理を次々と食べるという合理的で楽しい方法を思い出した。私も、最後はパンで食器を拭っておこう。

食後は、庭に出る。昨日、伐採した樹木の整理にとりかかる。下から見ていたのでは分からないが、結構、枝が伸びていた。それらを適当な長さに切って、一か所に集める。太い幹は120センチぐらいにカットして、薪置き場に運ぶ。比較的平坦なので、一輪車を使うが、それでも重くバランスを取るのが難しい。


薪置き場周辺には、丸太が大分山になってきた。軽トラック1台分ではきかないであろう。これを割って、乾燥させる薪置き場、どうするか悩む。


作業をしていると小雨が降り始めた。見ると、吐く息が白くなってきた。かなり気温が下がってきているのだろう。昼までに、昨日の伐採木をおおむね片づけることができた。

昼食後は、「ロープの結び方」の練習だ。左から入る「ふた結び」「ねじ結び」「てこ結び」と右から入る「巻き結び」が混乱する。「馬つなぎ=おいはぎ結び」が、ややこしいので何度も練習した。どうも、上手くロープが締まらない。

その後、フルート練習する。1日吹かないと、やはり音が濁ったり、支えるのに力を入れ過ぎたりしてしまう。基礎練習を一通り終えて、休憩し、外気温を見ると10度になっていた。寒いと言った感じだ。

「名曲31選」からフォーレ「シチリアーノ」、ビゼー「アルルの女メヌエット」、バッハ「」ポロネーズ」「パディヌリ」、ドボルザーク「ユーモレスク」、ヘンデル「ラルゴ」などをやる。

 今夜の夕食は、「焼き魚定食」。現役のころよく食べたかな。定食と言うなら本来、汁ものがついてしかるべきか。650円~700円ぐらいであろうか。ビールよりも、焼酎のお湯割りが美味しい季節になってきた。