フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

八ヶ岳北杜国際音楽祭

2010-08-04 | 日記

このところ、朝は曇っている。
外気温18度、室温22度、湿度70%だ。窓を開けると涼しい。


妻がお腹の調子が悪いというので、大泉のドラッグストア「ウエルシア」へ薬を買いに行く。車で行くと片道約15分の道のりだ。八ヶ岳の生活は、こういうとき、車がなければどうにもならない。

妻は部屋で静養することにし、私は、庭の写真を撮ることにした。北側入り口付近のヤマアジサイの花が赤く変わってきた。妻も調子を取り戻し畑へ行くと、作物が一日で大きくなっている。今日の収穫は、オクラ、シシトウ、ピーマン、それにルバーブ。

その後庭の下草刈りなどをしていると直ぐに昼になってしまった。日差しは強烈に強く暑くなってきた。

午後はフルートの練習だ。まずロングトーンだが、少し調子がよくなってきたかな。やはり、練習は続けるということか。「毎日の練習は」パターン5。2音ずつスラーのこのパターンは吹きやすい。逆にテンポが滑ってしまうのが問題になる。高音部を2度繰り返して、「ロマンティック・エチュード」に移る。NO14のダブルタンギング、低音からのアルペジオが乱れる。ダブルタンギングの練習とはいえ、全体を曲として演奏するように心がける。NO15、「糸巻き」のように、絶え間なくスムーズに演奏が流れるようになるよう練習する。

今日からNO16「Cantabile alla Moderna」の練習も始める。アウフタクトの曲で、これも16分音符の滑らかさが求められる。途中の転調の部分の譜面がややこしい。旋律も何か無理をしているような雰囲気だ。

バッハのポロネーズは、大分落ち着いて吹くことができた。問題は右手薬指の運指と低音の明確さだ。メヌエットは、今の力量ではこんなものかな。パディヌリは、大分音が繋がってきたかな。

次は八ヶ岳フルートアンサンブルのカルメンだ。第1楽章の歯切れ、トリル、高音部が課題。これは辛抱強くやるしかない。第2楽章は高音部の練習、第3楽章「間奏曲」は美しく演奏できるよう心がける。第4楽章は、16分音符の滑らかな演奏とトリルの練習をする。

次に「Habanera」「Escamilos Lied」「Seguidilla」「Ablosung der Wachen-Lied der Strasenjungen」の4曲を通して練習する。何箇所かつかえるところあるのでそれを繰り返し練習する。その後、アンデルセンとフォーレの「シチリアーノ」を楽しんで、練習を終える。

夕食は、「鶏肉のバジル風味焼き」とでも呼ぶのかな、取れたてのシシトウもおいしい。セロリーのスープは覚醒感があった。

夕食後、「第5回八ヶ岳北杜国際音楽祭」を聴きに行く。8月1日から10日までの期間、連日演奏会が行われるという盛り沢山な企画だ。1回2000円で聴けるのもいい。ただ、ネーミングは少し大袈裟かな。会場は長坂コミュニティ・ホールで、行ってみるとなかなかいいホールだ。

八ヶ岳フルートアンサンブルの講師飯島和久、飯島文子さんの息子さん飯島諒さんの演奏がお目当てだ。初々しく登場した飯島諒さんは、しきりに汗を拭いながら、男性的で力強い演奏を披露してくれた。さすがである。2年間の渡仏後、どう成長するか楽しみだ。

演奏は、菅野芽生、伊藤美紀さんとのトリオだった。曲はベートーヴェン「フルート三重奏曲ト長調」、グロブレーズ「ロマンスとスケルツォ」、これは菅野芽生さんの独奏で、難曲を軽々と演奏していた。ドップラー「アメリカン・デュエティーノ」、カステレード「笛吹きの休日」、テレマン「ターフェルムジーク第2巻、四重奏曲二短調」

つぎに、アメリカと八ヶ岳を往復しているという女性チェロ奏者カシアビラーク=フープスさんの演奏。チェロをギターの様に演奏していた。

後半は「レガーロ」という3人の地元で活躍するソプラノ歌手による演奏だ。
ブラームスやシューマンのドイツリート。日本の歌のメロディー、最後に、
この音楽祭の音楽監督を務める三木稔作曲のオペラ「君を呼ぶ声」から「浜辺にて、銀河へ続く」を演奏した。

三木稔さんがインタビューに出てこられた。温厚な人で、若い時はなかなかの美男だったろう。80歳で大腸がんなど5回の手術を乗り越え、なお、オペラの作曲に意欲的な話にはただただ驚くのみだ。