フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

旧中山道「奈良井宿」の街並みを楽しむ

2013-05-29 | 旅行

朝食の後、暫く庭と畑を見回り、みんなで記念写真を撮って、出発だ。今日は、塩尻から国道19号線を走り、旧中山道の宿場町「奈良井宿」を訪ねることにする。「奈良井宿」に着くと目印の太鼓橋があった。

駐車場からJRの踏切を越えると、昔の宿場町が広がっている。現在も普段の生活をしている匂いがある宿場町だ。馬篭や妻籠と似たような街おこしをしようとしているようだが、すこし、淋しい感じは否めない。

漆器の店が多かった。昼時になったので、島崎藤村が「夜明け前」の執筆に立ち寄ったという、「徳利屋」という蕎麦屋に入った。

藤村が据わったという囲炉裏で燻された古い建物の店だ。

蕎麦と五平餅を注文する。三色の(黒ゴマ、クルミ、サンショ)五平餅は、少し小さいのが不満だったが、田舎風のやさしい味がした。蕎麦は、やや太くしっかりした口触りだ。蕎麦つゆは、何故か関西風の薄い味付けだった。

雨脚が次第に強くなってくるなか、R19号を中津川まで走り、行きと同じく恵那山トンネルを通過しなかった。中津川からは中央道を通って、夕刻大阪に帰りついた。


雨に濡れたアダージョの森

2013-05-29 | ガーデニング

10日ぶりに訪れた清里は朝から細かい雨が降っている。天気予報を見ると、関東甲信越は、今日から梅雨入りだ。朝食後、庭と畑を見回る。ほんの少しの間に、「アダージョの森」の木々は驚くほど葉を展開して、庭はうす暗くなっていた。

クレマチスが次々に咲きだしていて、そのあたりがほの明るい。藤色が美しいHFヤング

先日植えたプロスペリティは、モンタナらしく沢山の白花をつけていた。

山野草花壇では洋種のオダマキがすくっと立ち上がっている。

森の中には、ササバギンランが、気品ある姿で群生していた。ササバギンランはラン菌のあるところでしか育たない、貴重な品種である。

ハッとさせるような色合いのレンゲツツジ

サワフタギが真っ白な細かな花を咲かせていた。、秋には美しい瑠璃色の実をつけるのが楽しみだ。

畑に行くと、植え付けた野菜達はぐんぐん成長していた。トマトとナスビは芽欠きをして、倒れないように紐で結わえてやる。キュウリは、髭ツルが伸びてきたので絡まりやすいように誘引した。これでやれやれだ。

 


残雪の蓼科山(2530m)に登る

2013-05-28 | 山登り

昨年の5月に日本百名山の一つ蓼科山に登ろうとしたが、冷雨が降る悪条件だったので登るのを断念した。今回はそのリベンジをしよう、ということになった。私は若いころに一度この山に登ったことがある。今年は例年になく梅雨入りが早く、今日は関西地方が梅雨入り宣言した。(例年より10日早い)今回も天候は必ずしも良いとは言えない。メンバーの一人が膝を痛めたので、麓の観光を楽しむことになり、一緒に登るのは5人になった。

10時過ぎ「七合目登山口」に着いた。装備を整え記念写真を撮って、20分からゆっくり登り始める。

登り始めて30分ほど過ぎたころから、谷筋の登山道は雪が残っていて、雪渓登山となった。

11時35分「蓼科山荘」着。

山荘前広場からは、雪に覆われた頂上あたりを望むことができた。

山荘から頂上への道は、ザイルが通してあって、それを目印に雪山を登ることになる。夏ならこの道は巨岩が重なってそれはそれで歩き難い道だが、今は雪で覆われているので、歩きやすいともいえる。アイゼンを付けていないので、一歩ずつ踵でステップを刻みながら登る。

山頂直下に「蓼科山頂ヒュッテ」があるが、営業していなかった。

その横を通過して、12時30分過ぎ、標高2530mの頂上に着いた。頂上には、私たち5人のほかは誰もいなかった。

運よく日も射してきて、空が明るくなってきた。南の方八ヶ岳が良く見えたので、一同大いに喜んだ。

記念撮影をしながらしばらく眺望を楽しんだ後、下山する。頂上からの雪道の下山は、ずるっと滑って尻もちをついたり、雪を踏む抜いたりして、思いのほかてこずった。蓼科山荘で小休止した後、どんどん下っていく。雪道の下りは、慎重に歩かなければ、気を抜くと尻もちをついてしまう。

14時40分、「七合目登山口」に戻ってきた。

下山後は、観光をしていたメンバーと合流して、「尖石温泉縄文の湯」で汗を流した。泉質はナトリウム泉で湯船につかるとすべすべした感触がいい。しかも、入浴料は400円とリーズナブルなのに驚いた。(北杜市では700円だ)その後、一行は長坂の「きらら」で食材を買って、我が家での「大反省会」となった。


名古屋の奥座敷香嵐渓を訪ねる

2013-05-27 | 旅行

6月28日に山仲間5人と一緒に蓼科山(2530m)に登ることになった。今日は、途中にある名古屋郊外の香嵐渓を訪ねた。

香嵐渓は、矢作川支流巴川がつくる渓谷で、愛知高原国定公園の一角に当たる。紅葉やカタクリの花などが有名なところだ。この時期は、渓谷にそって生えている新緑のカエデが美しかった。

香嵐渓から少し歩いたところに「三州足助屋敷」がある。三河の国のことを別名「三州」と呼ぶらしい。ここは、「消えゆく昔の日本の暮らし、明治から昭和初期の農家の暮らしを再現し、山村の暮らしや手仕事の技術を紹介」する施設となっている。時間が無かったので、施設には入らなかった。

その施設の近くに「薫楓亭」という豆腐料理の店があったので、そこで昼食を食べた。清流のせせらぎをききながら、食べる豆腐料理は、心も体も安らいで来る気がした。

 

その後、茶臼山高原の「芝桜の丘」を訪ねたが、平日というのにものすごい人出で、リフト乗り場も長蛇の列だ。ゆっくり見ている時間もないので、見学を諦めることにする。

そこから、飯田まで153号線を走り、飯田ICから中央道を走る。中央道は現在、恵那山トンネルの天井板撤去工事中で片側通行になっているので、それを避けることができた。

今夜の宿はみんなと一緒にいつもお世話になっているゲストハウス「ミュー」さんに泊まる。「ミュー」さんのいつもながらの美味しい料理に舌鼓を打ちながら、ワイワイガヤガヤと楽しい宴が「延々と」続いてしまった。

 


爽やかな五月の庭

2013-05-19 | ガーデニング

濃い緑、黄緑、黄色、赤色、あるいは銀色、緑色と一言では言い表せない、さまざまな色合いの新葉が織りなす森には、爽やかな5月の風が吹いている。木の下では様々な花が咲き始めている。

数種類あるクレマチスのうち、白い花が咲き始めた。植えた時に添えておいた説明書が飛んでしまって、名前が分からない。パテンス系の「ローラ・デニー」かな、と思われたが、「銀河」ではないだろうか。蕊も白く、その白さがクッキリと浮かびあがっている。

北側の山野草花壇では、フクジュソウが終わり、サクラソウに続いて、クサソテツ=コゴミが瑞々しい葉を展開している。

東側の“silent garden”に入っていくと、チゴユリと

マイヅルソウ

の群落がある。足の踏み場もないくらいだ。手つかずの自然が広がっていっているのが嬉しい。ともに極く小さな花だが、腰をかがめてよく見ると、姿・形に気品があるのが分かる。

中央の山野草花壇では、オダマキ達が急にスクッと茎を立ち上げてきて、今にも咲きそうだ。

遥か昔に友達からいただいたジャーマン・アイリス。清里に移し替えてから元気になって、黄色の紋のある艶やかな藤色の花を咲かせ始めた。

中央の岩の上では、オウゴンシモツケの葉が黄色に輝きだして来た。

その下、「二本コナラ」の下では、ウバユリの艶やか葉が展開してきている。紅い葉脈が浮かび上がってきた。

南側の森の中では、ヒトリシズカが少し盛りを過ぎて、可憐さが消えようとしている。

恋の花「黒ユリ」が咲き始め、小鳥たちが巣箱にせっせと餌を運んでいる。