フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

名前と違って、群生する「ヒトリシズカ」

2019-05-01 | 森の植物 ハ行

この時期、森のやや湿り気の多いところで、ヒトリシズカが、一人ではなく群生している。

芽が伸び出すころ、ブラシのような糸状の白い花を1本つける。白い糸状に見える部分は雄蕊の集まりだ。

学名:Chloranthus japonicus 

その他の名前:ヨシノシズカ、マユハキソウ

センリョウ科   チャラン属

源義経の愛妾「静御前」(しずかごぜん)は白拍子の名手で、一人舞う清楚な姿が、この花の命名の由来とされている。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち フジバカマの仲間

2018-10-11 | 森の植物 ハ行
南側の花壇にフジバカマ~サワフジバカマが咲いている。
 
 

万葉集の山上憶良の歌
「秋の野に、咲きたる花を、指(おゆび)折り、かき数ふれば、七種の花」
「萩の花、尾花(すすき)、葛花(くず)、なでしこの花、おみなえし、また藤袴(ふじばかま)、朝貌(あさがお:ききょう)の花」
が、「秋の七草」の起源となっている。

 
フジバカマ(藤袴)

学名:Eupatorium japonicumEupatorium fortunei) 
その他の名前:アララギ、香草(こうそう)、蘭草(らんそう)
キク科  ヒヨドリバナ属

 ところが、この花は、園芸店で「フジバカマ」として購入したものだが、ネットで調べていると、どうも「フジバカマ」ではなく、「サワフジバカマ」とのことである。
 

サワフジバカマ
Eupatorium × arakianum

これは、フジバカマとサワヒヨドリの雑種の園芸品とのこと。フジバカマを小型にしたような姿で、葉が三裂していて、茎は全体に紫色が濃い。地下茎で猛烈に増える、とのことだ。

確かに、どんどん増えている。

 

もう一種類、ユーパトリウム・ピンクフロストがある




ユーパトリウムは洋種フジバカマ。ピンクフロストは葉に幅広の美しい黄斑が入ったものだ。我が家では9月の初めごろに咲いていた。

学名:Eupatorium 'Pink Frost'
タイプ:キク科アゲラティナ属
草丈:150~200cm

アダージョの森の花たち ブルーベリー

2016-06-02 | 森の植物 ハ行

ブルーベリー ツツジ科 スノキ属

ブルーベリーは、同じツツジ科のドウダンツツジのように下向きに、小さな白い釣鐘状の花をつける。

アダージョの森では、3種類の苗を植えたが、なんという種類の苗だったか、記録に残っていない。
植えた当時は、「ブルーベリーは、1種類では結実しないので数種類の苗を植えること」と教わったので、植えたものである。

ブルーベリーは、その実を取ることにばかり関心がいくが、自己主張せず、さりげなく咲いている姿もなかなかいいものだ。

 


バーベナ・ボナリエンシス、ホルジューム・ジュバタム(アダージョの森の花たち 6月第5週その2)

2015-06-30 | 森の植物 ハ行

バーベナ・ボナリエンシス

バーベナの仲間であるが、花がスクッと立ち上がった茎の先に咲く。離れてみると、花だけが浮いているよう
に見えて面白い。

別名「三尺バーベナ」、「ヤナギハナガサ」とも呼ばれるが、野生化していることもある。


ホルジューム・ジュバタム

ピンクを帯びるクリームグリーンの穂がたくさん上がり柔らかで美しい。別名、「リスの尾」とも呼ばれる。

風になびく姿は庭に躍動感を与えてくれる。


ペンステモン・スモーリー、シダルセア(アダージョの森の花たち 6月第5週その1)

2015-06-29 | 森の植物 ハ行

ペンステモン・スモーリー

 柔らかい色合いが気にいったので、苗を買い南側の「Harmony Garden」に植えつけたが、
いつの間にか姿を消してしまっていた。

ところが、昨年、雑草とは見えない葉が芽生えてきたのでそのまま置いておいたら、今年は
どんどん大きくなってきた。なんと、なくなったと思っていたペンステモン・スモーリーだ。
こぼれ種で増える生命力の強さもある。

 

シダルセア

 シダルセアはタチアオイを小型にしたような草姿で、薄紙に似た質感の花を咲かせる。

コモンマロウ、ムスクマロウなどとも近縁だ。大きく育って、高原の風に揺れる姿を思っている。