フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

初めての粕漬け

2011-07-31 | 趣味

朝は、曇っていてやや涼しい。と言っても室温は既に30度を越えているから、暑いのは変わりがない。だんだん大阪の暑さに身体が慣れてきたので、帰阪当初のしんどさは無くなってきた。

朝食後、部屋の片づけ、掃除、それに、明日は紙類資源ゴミ収集日なので、1カ月分溜まった新聞や書籍などを、整理して外に出す。その後、庭に出る。気になっていた庭と表周りの草抜きに取り掛かる。曇っていた空が、このころから晴れてきて、ガンガンの日差しだ。庭の隅に大きく伸びてきたランタナを見ると、余計に暑くなる。

ところが、これだけ暑くなると、いつもは直ぐ襲ってくる蚊が飛んでこないので助かった。滴り落ちる汗を吹きながら1時間ほどの作業で、外回りと庭の雑草3分の1を抜くことができた。草抜きは少しずつ分けてやろう。

昼食後、長坂のきららで買った「七賢の酒粕」を使って、粕漬け作りをやってみる。初めての挑戦だ。「七賢の酒粕」は4キロ入りで、多いので、先ずは半分の2キロで野菜を付ける。冷蔵庫にあった大根、ミョウガを漬けてみよう。野菜には、塩を振りかけ下漬けをして水出しをする。粕床は、砂糖とみりん、焼酎をいれてよく混ぜておく。3日ほどしてから、本漬け、その後7日ほで漬かるそうだ。

午後は、フルートを吹く。基礎練習は昨日と同じだ。力を抜くことを心がける。力を抜くと、ともすればフルートの支えがぐらつくのではとの不安に駆られるが、本当は、力を抜いたほうが、フルートは安定し、指もスムーズに回る。それが頭ではわかっているのだが、最初は抜いていた力が、ついつい入ってくるのが問題だ。
まずは、アルテ20課、NO1の短前打音。大分、軽く入れることができるようになってきた。NO2は、頻繁に高音のファ♯が出てきて、出しにくいファ♯の音を出す練習をするような曲である。その後「名曲31選」から、アトランダムに曲を選んでフルートを楽しむ。難しいパッセージの所にくると腕や指に力が入ってしまうのがよくわかる。

私がバッハのフルートソナタを吹いていると、東隣のブロックの家から、ベートーヴェンのピアノソナタ「アパショナータ(熱情)」がきこえてきた。ピアノの実力はかなりのものだ。向かいの家もピアノを弾いており、こちらからはモーツァルトの様な曲が聞こえてきた。楽器を弾かない家にとっては、お昼寝を妨害する騒音であることには変わりがない。

妻がおばあちゃんの世話に出かけているので、今夜の夕食は私一人になった。7月の終わりの日を、冷やしうどんとマグロの山かけで乾杯する。世界水泳では、400メートル個人メドレーで、身長わずか169センチの掘畑が銅メダルを獲得、中国の19歳孫楊が男子1500メートル自由形で、世界新を出して優勝した。深々と頭を下げていたのが印象的だった。


夏のフルート漬け

2011-07-30 | 趣味

空が曇っているからか、なんとなく涼しい朝を迎えた。庭に出ると、ほとんど散ってしまったが、ムクゲの花が数輪枝についていた。


涼しいのなら、庭の草でも抜けばいいのだが、新聞を読んだり、ネットをしたり、本を読んだりしていると、一番涼しい時が過ぎてしまったので、庭作業は宿題にしておこう。

新潟・福島両県に猛烈な雨が降り、各所で河川が氾濫しているという。今年は、どうして自然災害が続くのであろか。

こんな日はフルートの練習に最適である。ロングトーンをゆっくり時間をかけてやる。肩、腕、指、の力を抜く、過度に力が入っているところはないかチェック、唇で吹くのではなく腹で支える、フルートの支えの安定、音の滑らかなつながり、アンブッシャの安定などなど。それが終われば「毎日の練習」NO7をゆっくりとやる。次は、各調のスケールとアルペジオをテンポ120でやる。音の滑らかさ、テンポの維持、力を抜くことを心がける。その後、アルテ20課NO1、NO2の曲を練習。短前打音の入れ方の練習である。そこまでやると昼になったので練習をひとまず終える。

午後も、フルートの練習再開だ。今度は「名曲31選」から、フォーレ「シチリアーノ」、ビゼー「アルルの女・メヌエット」、ドボルザーク「ユーモレスク」などを練習する。「シチリアーノ」は、独特のリズムと強弱が難しい、「メヌエット」は円滑な音の流れ、テンポ、盛り上がりなど、
「ユーモレスク」、軽さと重さの鮮やかな対比、同じような繰り返しにどのように違いを付けるか、などに気をつける。

それが終わると、バッハ管弦楽組曲第2番「ポロネーズ」「メヌエット」「パディヌリ」を楽しむ。3時過ぎまでやって今日の練習は終了だ。今日は、ほとんどフルート漬の一日だ。

その後、スーパーへ気になっていたフライパンを買いに行く。色々の種類、値段が並んでいるのを見比べてみる。耐久性が一番気になるんで、「テフロン・プラチナ+マーブル加工」と書かれた28センチの深型を買った。マーブルとは、大理石をコーティングしているのか、大理石風にコーティングされているのかよくわからないが、耐摩耗性試験10万回をクリアしたと書かれている。北陸アルミニウムの製品で、内面はフッ素3層加工だ。プロは1枚1000円ほどのものをどんどん使い捨てしている、とも聞くが、家庭ではどうなのだろうか。ま、当面は、焦げ付くことのいら立ちから解放されることになった。その後、おばあちゃんの家へ行き、一緒に夕食を食べることにする。

 


「温差」ボケ?

2011-07-29 | 日記

朝刊を取りに庭に出てみると、久しぶりに見る庭は一面雑草に覆われていた。八ヶ岳に行く前に、抜いておいたのだが、元のもくあみだ。昨夜から、ほとんど30度前後の気温下におかれてしまって、たまらない暑さだ。クマゼミのせわしい鳴き声も、余計に暑さをかきたてている。

「時差ボケ」を借りると、「温差ボケ」になってしまったようなもので、身体が重く何もする気がしない。溜まった郵便物の整理や部屋の片づけなどをしていると、額から汗が滴り落ちてきた。

午後、暑い盛りに図書館へ行く。駐車場はほとんど満杯、図書室にもかなりの人が来館している。やはり初老の男性が多い。図書館が「避暑館」になったようだ。銀行へ行ってみると、長蛇の列である。思えば7月最後の営業日だからか。その後、涼しいところはスーパーだが、駐車場はほとんど埋まっていた。タラが美味しそうに並んでいたので、今夕はタラのムニエルにしよう。

その後、おばあちゃんの様子を見に行く。おばあちゃんは、玄関で植木に水を遣っていた。この暑さにも負けることがなく、至って元気だ。持って行ったトウモロコシは「美味しい美味しい」と1本の3分の2ほどペロッとたいらげた。91歳だが、食欲も十分だ。昨年は暑さに少し参っていたようだが、今年は、大丈夫なのでほっとした。

家へ帰りフルートを吹く。「あれー」、フルートの音が何故か、かすれてひきつっている。暑さのため身体が変調しているのかな(もちろん、下手だからか)。「毎日の練習」、各調のスケールとアルペジオ、その後久しぶりに
バッハBWV1033ソナタを吹く。PRESTのところがMODERATEでしか吹けないのが悲しいところ。

夕食は、タラのムニエル夏野菜添え。妻は、テフロン加工が弱ってきたフライパンで苦労していた。


うだる大阪へ

2011-07-28 | 日記

昨夜からの雨は朝方止んだが、畑にはうっすらと霧がかかり、曇り空だ。外気温16度、室温22度、湿度60%。

コーヒーを淹れ、有田正弘のフラウト・トラヴェルソをかける。フルートと違った、暖かい響きが何とも言えない。現代フルートのように、運指が容易なキーがないピリオド楽器なのに、早いパッセージが流れるように響くのはさすがである。しかも17世紀~18世紀の曲は、柔らかく、暖かく、優雅なのがいい。

今朝も冷蔵庫の残り物で朝食だ。これで、冷蔵庫も中は大分すっきりした。

朝食後、フルートの基礎練習をしておく。アルテ第2巻冒頭の「各調のスケールとアルペジオ」をゆっくりしたテンポで吹く。半音階の高音の運指が、まだまだだ。

1時間ほどやった後、帰り支度に取り掛かる。冷蔵庫に残っているものは、保冷剤を入れたクーラーに入れる。収穫した野菜がかなりの量だ。それにフルートと楽譜、パソコン一式、夏は衣類が少なくていい。それが終われば、玄関周りの片づけと掃除、部屋の掃除は妻の担当だ。

途中、KさんN子さんがやってきて、しばしのお別れで「寂しくなります」と言って、冷凍したペットボトルと眠気防止飲料を差し入れしてくれた。部屋に飾っていたヤマユリ、まだ開いていない蕾があり、かわいそうだからと貰っていただく。「帰ってきたらまた夕食会をやりましょう」と言ってお別れした。

テンポユリ、ヤブカンゾウ、キキョウ、ボルドー菊が咲く庭ともしばしのお別れだ。中央の庭のヤマユリは、残念ながら、まだ蕾の膨らみが小さく、咲くのを見ることができなかった。

結局出発は、12時前になってしまった。まずは、分別したゴミをゴミステーションに運ぶ。続いて、地元のAさん宅にご挨拶に行く。Aさんから春にジャガイモの種イモをいただいたので、収穫したジャガイモをお渡しすると、「よくできたね」と褒めていただいた。そのお返しに、白菜とレタスをいただく。ペンション「銀の森」さんにもジャガイモを届ける。忙しい毎日が続くので、大変でしょうが頑張ってくださいと言ってお別れした。

ガソリンスタンドで給油していると、隣の高原野菜売り場のトマトに目が行った。覗いてみると、そこにいる店員の女性の方にどうも見覚えがある。以前そこにローソンがあり、そこにおられた方だったのだ。家が建設するまでに、必ずこのローソンに立ち寄って、色々買い物をしたし、話をしたりしたので、互いに覚えていたのだ。ローソンが無くなってから、もう5年前になるとのいこと。地元の農家の方で野菜を育て販売されている。そういうことならと、トマト、大根なども買う。ちなみに、全て100円なので安く、もちろん採れたてで新鮮だ。


きららに少し寄っていると、出たのは1時30分になってしまった。長坂ICで高速入ろうとするとトラブルが発生。私のETCカード装置が、車を停止すると、どういう加減か自動的にカードが抜けることになっていて、ゲート通過時点で、ゲートが上がらなかった。ETCの認識ができないとのことで、ここで一旦通行券を取って、高速を出るときには普通出口で、
通行券とETCカードを提出してください、とのこと。面倒なものだ。

やや小雨が降っているので暑くないのがいい。高速は、ガラガラとは言えないが、空いていて走りやすかった。急ぐ旅ではなく制限速度で走るので気楽でいい。名神から一宮で名古屋高速に合流するときに、ヒヤッとさせられる。出入り口が、ETCゲートと通常ゲートがクロスしていて、私が通常出口に行こうとすると、左側から、急に車が飛び出してきたので、急ブレーキを踏み危うく衝突を免れることができた。

名阪国道も走りやすい。針インター付近の外気温は25度、それが西名阪天理ICでは28度になった。藤井寺に帰りつくと30度まであがり、蒸し暑い。大阪の「身体に纏いつく・うだる暑さ」が久しぶりに蘇ってきた。

スーパーで買い物をし帰宅する。今日は二男の誕生日。彼は、甘いものが苦手なので、ショートケーキで家族そろって、ささやかな誕生パーティを楽しんだ。

 


趣味悠々

2011-07-27 | 趣味

昨夜からの雨が、朝になっても降り続いている。外気温16度、室温22度、湿度55%
静か朝、ギドン・クメールのバッハ・ヴァイオリンパルティータを音量を絞って、かける。
朝食はゆっくりと、アールグレイの爽やかな香りを楽し見ながら。

食後は、フルートを吹く。ロングトーンをしていると、あるポイントで、ごく少ない息の量で、大きく響くところがあるのを発見した。非常に微妙なポイントなので直ぐに忘れそうだが、このポジションをなんとか身体に覚えさせたいものだ。

基礎練習、アルテ19課~20課を1時間ほどやると、雨が止んできた。昨日KITAHOさんから、「ウズラ豆が育って来ているので支えを作ってあげてください、」と言われていたのを思い出し、早速、畑に出る。空は、曇っているので、畑仕事にはいい条件だ。1時間ほどで、支えができた。後は、ほっておいても、美味しい豆が出来上がるのが楽しみだ。

昼食を食べた後、今日は、「趣味悠々」の日なので、妻を陶芸工房へ送っていく。私は明野のフルート教室へ。曇っているので、明野に降りてきても、そう暑くはなかった。

レッスンだが、かなり長い間練習してきた、アルテ19課NO3ハイドンのソナタは、なんとか終えることができた。先生からも「ご苦労さま」と言っていただいた。難物のリズムと高音のファ♯を何とかクリアすることができたのが嬉しい。続いて、20課は短前打音の練習だ。NO1をテンポを落として吹く。その後、先生との2重奏を2度やる。次回は、テンポをもう少し早くしてやることになった。次のNO2は、まだやっていてないので、先生が通して吹いてくれて、曲の感じをつかむことができた。

練習を終えて、図書館へ本を返しに行く。バタバタしていたので、借りた本は、ほとんど読むことはできなかった。ダイアン・アッカーマンの「庭仕事の喜び」が途中までしか読めなかったのが、残念だ。

妻を、陶芸工房へ迎えに行く。今日は、先日作っていた、焼き魚用の皿が織部に焼きあがっていた。織部第1作目としては、よくできたが、色合いが、少し明るすぎるかな。

それと、前回、大方削ったいた大皿の細かな、削り込みが出来上がっていた。妻が作品の縁を持とうとすると、先生から「その持ち方は、作品を傷めるので駄目です」と注意されていた。

アダージョの森に帰ると、朝の作業で気付いたのだが、種から育てたキュウリの苗が大分大きくなってきているので、それにも支えを付くておくことにする。二人で作業をしているとSさんがワンちゃんを連れて散歩がてら畑に寄ってくれた。

明日から、一時大阪に帰阪するので、今夜は「最後の晩餐」だ。我が家の「最後の晩餐」とは、冷蔵庫に残っているものを食べてしうという儀式。残っていたミンチと畑の野菜を使ったカレーにしよう。昨日収穫したジャガイモは、何とも言えない柔らかさ、ナスビやシシトウも美味しい。サラダのトマト、真ん中の小さいのが、我が畑で初めて採れたトマトだ。小さいが、プチプチで味は濃い。趣味悠々の暮らし、畑で採れた新鮮な野菜の味。田舎暮らしの醍醐味を味わった。