フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

リンドウ 花たちのアンカー

2019-10-30 | アダージョの森
少し前の写真で済みません・・(10月17日)
アダージョの森の庭に秋遅くまで残って咲いているのはリンドウだ。この花も光が当たるときにしか花を開かないので、花が開くと虫たちが早速やってくる。


少し突き出た釣鐘状の形と濃い青紫の色が好きだ。
ところが、花屋さんでリンドウの苗を買っているうちに、色の薄い花もやってきて、それはそれで楽しませてくれている。


自分では、種を取って蒔いたことはないのに、アダージョの森の環境が合っているのか、種が飛んで、庭の思いもよらないところで花を咲かせているのが嬉しい。


 
夏が過ぎたころから茎は次第に横に倒れてしまい、見栄えが良くないので、添え木をしてやる。


リンドウの根は、生薬のリュウタン(竜胆)の原料のひとつとして用いられている。

リンドウ(竜胆)
リンドウ科 リンドウ属
学名:Gentiana scabra var. buergeri
その他の名前:ササリンドウ、疫病草(えやみぐさ)

イワシャジン か細い茎から花が開く

2019-10-29 | アダージョの森
少し元気がなさそうにイワシャジンが咲いている。いつものことながら、こんな細い茎に、何故これほどの花が咲くのだろうかと不思議に思う。

 
山野草花壇にいろんなものを植えすぎてしまって、その陰になったためだろうか、今年は育ちが大分悪い。
 
 
周りに、大型になるシモバシラやシュウカイドウなどが生えているのがどうかな。しかし、夏の直射日光にさらされるのも駄目なので、なかなか難しいところだ。
株数を増やすのに、種を取り播きが有効とあるので、今年は挑戦してみよう。
 
 

イワシャジン
キキョウ科 /ツリガネニンジン属
学名:Adenophora takedae 

センブリ 日があたらなければ頑なに花は開かない

2019-10-26 | アダージョの森

庭のあちらこちらにセンブリが咲いている。

センブリはアダージョの森の自生の山野草だ。最初は、北の花壇の森の中に見られたが、その後、樹木を伐採していくと、徐々に株数が増えてきた。
 
 

小さい花だが、姿がきりっとしていて、りりしい感じだ。その上、光が当たらないと、どうしても花弁を開かないという頑なさがあるのも面白い。

 

古くから健胃剤の民間薬として利用されている。
「湯の中で千回降りだしても苦味が残る」ところからセンブリと名付けられという。服用したことはないが、相当苦いのであろうな。
 

 

センブリ(千振)
リンドウ科 センブリ属の二年草
学名:Swertia japonica Makino

サワフジバカマ

2019-10-25 | アダージョの森

 だんだん淋しくなってきた庭で、元気に咲いているのがこのサワフジバカマだ。

もともとは、3年ほど前に「フジバカマ」として購入したものだ。ところが、ネットでいろいろ見ているとどうもフジバカマではなさそうだとわかってきた。 

フジバカマとよく似ているが、フジバカマとサワヒヨドリの交雑種で、園芸店ではフジバカマとして売られているということが分かってきた。

驚くほどの成長力と増殖力を持っている。小さなポットで買ったものが、いまや、どんどん株が大きくなってきて、周りのクレマチスや斑入りフジバカマを圧迫してきている。そろそろ、株分けしなければならないようだ。

サワフジバカマ
 
キク科 ヒヨドリバナ科
学名:Eupatorium×arakianum

ホトトギス 晩秋の庭を深い紅色に染める

2019-10-24 | アダージョの森

中庭の花壇にはホトトギスが一面に咲いている。深い紅色というのかな、もう少し紫がかっているので、臙脂色というのだろうか、この色合いをどう表現すればいいのかわからない。

この花が庭に広がると、秋が深まってきたなとしみじみ思わされる。派手さはなく、花も小さいので地面の土が透けて見えるのが、花々が枯れて勢いがなくなってきたことを実感させるからかもしれない。

この花の品種なのだが、タイワンホトトギスと思っていたが、タイワンホトトギスは台湾や日本の西表に固有に生息しているホトトギスであり、色合いがもう少し青っぽいようだ。

それでいろいろ調べると、下記のサイトに出会った。

http://mikawanoyasou.org/data/taiwanhototogisu.htm

「タイワンホトトギス・・西表島より南の南西諸島~台湾に自生。日本で園芸用として栽培されているものは、日本固有種のホトトギスとこのタイワンホトトギスの交雑種が多いとのこと。」と書かれている。

ということから、アダージョの森で咲いているのは、園芸的に作られた交雑種のようなので、タイワンホトトギスと呼ぶよりは、ホトトギスの園芸種と呼ぶ方がいいのではないかと思う。

ホトトギスについて詳しい方、是非、ご教示願いたい。

これは秋の初めの、咲きだしたころの花と蕾

コナラの木の下の花壇では一面に咲いている。

ホトトギス

ユリ科 ホトトギス属
学名:Tricyrtis hirta