フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

フルートと陶芸

2011-10-31 | 趣味

朝になると昨夜からの雨が上がった。そらは雲で覆われている。外気温5度、室温17度、湿度35%。
いつも通り、薪ストーブに火を入れ、コーヒーをすすりながら、CDを聴く。今日は、イベール間奏曲などフルート(ヤン・マハト)とハープ(カテジーナ・エングリホヴァ)のドュエットを流そう。ハープの響きが柔らかい。

朝食を食べてからは、フルートの練習をする。昨日、皆さんの前で吹いてみて、音の響きに納得できなかった。やはり、普段の練習不足が影響している。ロングトーン、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオ、アルテ21課トリルの練習曲をやる。これだけやると1時間半ほどかかった。
その後、中野真理監修「フルートのしらべ」から、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、エルガー「愛の挨拶」フォーレ「夢のあとに」新井満「千の風になって」などを演奏する。昨日ヴァイオリンで聴いた「愛の挨拶」が心に残り、自分でも吹いてみたくなった。エルガーのピアノの生徒だった8歳上の最愛の妻に捧げられたという爽やかな曲だ。フレージングが面白い。

昼前に、いい天気になってきたのでフルートの練習を止めて外に出る。北側の雑木林の紅葉は葉が散り始めたため少し色あせてきた。

西側のコシアブラの大木が透けるような黄色に染まってきて実に美しい。

場所によって黄色になったり柿色になったりするウリカエデは今が最盛期。

昼からは、ペンション「ミュー」さん宅へお茶をよばれに行く。ダイニングでは、先日オーナーが聴きに入ってきた加藤登紀子のコンサートで購入されたサイン入りの新CDが流れていた。なかなか若々しい声なので驚く。

実は、「ミュー」さんで11月26日に落語「桂扇生独演会」があり、私に前座でフルートを吹いてくれないか、という話が飛び込んできた。今日は、その打ち合わせに伺わせてもらったのだ。何々、私の持ち時間は30分、これは少し困ったものだ。30分もの時間をカヴァーするレパートリーに自信がないからだ。話をすると、少し短くてもいいということなといので安心した。もちろん、まだまだ人前で演奏できるほどの力量はないが、あくまでも、「間を持たせる」ためのものである。考えようによっては、下手な私のフルートを聴いていただけるだけでもありがたい。それにしても、これから、心を引き締めて練習にかからねばならない。

「ミュー」さんを後にして、環陶芸工房へ妻の作品を取りに行く。先日来、手びねりで作りあげた作品が、焼き上がったという連絡が入ったからだ。大きな粉引きの花器は、素朴さを残した仕上げにしたとのこと。

織部に仕上げた大皿は、小鉢とセットの色合いだ。

今日は生徒のIさんの作品も出来上がっていたので来られていた。先日、一度我が家に来られませんか
という話をしていたので、それでは今日お伺いしましょうかということになった。

夕暮れ近く、森が茜色に染まるころ、家に到着。コーヒーを飲みながらいしばし、お話する。Iさんは以前は神戸におられた方で、久しぶりで関西弁の会話を楽しんだ。今は、甲府にお住まいなので余り長居はできない。また、今度ごゆっくりしてくださいといってお別れした。

今夜は、昨夜からのおでんもあるので、簡単なソース焼きそばを作る。夜になると、少し冷えてきたので、薪ストーブに火を入れる。薪の火を見ながら、居酒屋風なメニューで軽くビールを飲むことにする。10時懐かしい「北の国から」をやっていた、皆なさんあまりに若いので驚く

早いもので、今日で10月が終わった。


楽しい楽団の方々がやってきた

2011-10-30 | 人々との交流

今朝の八ヶ岳は曇っている。外気温は5度、室温16度、湿度35%と暖かい。
昨夜は、美味しいワインを飲み過ぎたのか、どうも、身体が重くていけない。

こんな時は、ゆっくりと身体を動かすのが一番いいので、余り寒くはないが薪ストーブを焚こう。ストーブのガラスを磨き、薪をセットして、火を突ける。その後は、ゆっくりとコーヒーを淹れる。こんなことをしていると、大分身体の調子がよくなってきた。

朝食は、和定食をゆっくり食べる。

今朝は、昨夜、古民家で出会った楽しい「ドロナワ楽団」の皆さんが、アダージョの森に来てくれることになっている。その前にN子さんも応援にきてくれる。約束の10時きっかりに7人の方がやってきた。あいにくの空模様だが、先ずはアダージョの森をご案内した。

雨が降り出したので部屋に入る。まずは、コーヒーを飲んでいただいて、皆さんが昨日打った蕎麦の話になった。関東と関西の蕎麦出汁や食べ方の違いなどなど。

続いてバラの話になった。N子さんが持ってきてくれた秋バラの香りがいい。

このほど「DAVID AUSTIN」の2012カレンダーが届いたので、それを見ながらEnglish Roseの素晴らしさについてN子さんが説明する。皆さん、成程とうなずいていた。


その後、私のフルートで。ヘンデル「ラルゴ」、グルック「妖精の踊り」を聴いていただいた。

そのお返しに、ヴァイオリンでエルガー「愛のあいさつ」を演奏していただいた。演奏をお聴きになっていて、ある方から、リビングルームの響きがいいと言っていただいて嬉しくなる。一行が帰らなければならないい時間になったので楽しい交流の時間もお開きとなった。来年またお会いしましょうと声を掛け合って皆さん帰って行かれた。

昼からは、雨足が強まってきたので、薪ストーブにあたりながら部屋の中で過ごす。それでは、昨夜の音楽界でなくなってしまった「名刺」でも作っておこう。ちょっとデザインを変えたりしていると、20枚の名刺を作るのに
大分時間がかかった。その間、妻は、おでんを仕込み、薪ストーブの上で煮る。夕方、雨が止んだので、森を散歩する。森の紅葉も大分終わりに近づいてきた感じだ。

暗くなってきたので部屋に戻る。夕食は、薪ストーブの上でいい香りを出しているおでんと焼きホッケ。それを今夜はアルコールは抜いて熱々の炊きたてのご飯で食べることにしよう。

 


古民家音楽会

2011-10-29 | 人々との交流

今日もいい天気になった。外気温2度、室温14度、湿度36%。
少し冷えるので薪ストーブに火を入れる。静かな朝に薪のはぜる音が聞こえてきた。アルビノーニのフラウト・トラヴェルソを聴きながら、コーヒーを淹れよう。

丁度、薪ストーブで部屋が暖かくなってきたとき、朝食となった。今日はパン食だ。


食後、妻が作っている酵素液を、かき混ぜる。砂糖が溶けて大分どろっとしてきた。

 

畑作業に取り掛かる。まずは、タマネギの植え付け。Jマートで買った苗50本を植え付ける。

その横の土を耕し、マルチを張って、kITAHOさんかんらいただいたイチゴの苗を30株植え付けた。

いい天気なので、耕していると汗びっしょりだ。

カラーピーマンが真っ赤になってきたので収穫しよう。立派な大きさに実ったのは嬉しい限りだ。

昼からも庭作業続行。まずは、土着菌肥料をかき混ぜる。ヌカは発酵して色が増し、ほのかに熱を帯びている。

いただいたスミレやギボウシの苗を庭のあちらこちらに植え付ける。

作業をやっていると、ワンちゃんが2匹全速力で走ってきた。見覚えのあるゴールデンだなと思っているとPJmamaさんとお友達がやってきた。仲のいい2匹の犬は、森の中を実に楽しそうに、くんずほぐれつしながら走り回ったり、せせらぎに浸かったりしていた。最後は、1本の木の枝を引っ張り合いして遊んでいた。

陽が西に傾いてくると、庭は美しい茜色に染まってきた。

森の道もどこか知らないところに続いていくかのようだ。


夕方N子さんがやってきて夕食をご一緒する。今夜は、フルート仲間のFさんが暮らす隣村で「古民家音楽会」があるので、一緒に出かけることになっている。古民家に着くと、村の方は皆さん集まっていた。

 

演奏するのは自称「どろなわ楽団」。一度も一緒に演奏したことがなく、今日初めて一緒にやるので「泥縄」とのこと。ヴァイオリン、ビオラ、ギター、リコーダー、タンバリンの楽団は「いるかに乗った少年」「いつも何度でも」「灰色のヒトミ」「船頭小唄」「ジュピター」などを次々と演奏してくれた。

美しい響きが古民家に響く。村の人たちは、初めて聞く弦楽の音に聴き入っていた。演奏終了後は、楽しい宴が始まった。

男衆は囲炉裏端に腰かけて、足元に置いた炭火で焼き鳥を焼いて食べる。手作りの紛い物が一切入っていないこんにゃくは絶品の味わいだった。一升瓶に入った「甲州」という白ワインは、ブドウ育成農家にだけ出回っているというもの、癖なくやや甘く、いい香りがした。


紅葉の森に三人の赤ちゃんがやってきた

2011-10-28 | 人々との交流

今朝もいい天気になって冷え込んでいる。外気温0度、室温15度、湿度35%。森から見える畑は霜で真っ白だ
。薪ストーブに火を入れたいところだが、今日は、小さな訪問者が来るので止めておこう。

私のフルートの鈴木先生ご夫婦など3家族の赤ちゃんとお母さんたちが、アダージョの森にお越しいただくことになっている。庭は、今日も申し分なく晴れ渡り、ウリハダカエデ紅葉が美しくなってきた。10時過ぎに皆さんが到着。

今日は、春に行った「お好み焼き教室」に続いて、「たこ焼き教室」を行うことになっている。先ずは、お好み焼きの復習をしておこう。

ひっくり返すのがやはり難しそうだが、皆さん、かなり腕を上げていた。焼き上がったお好み焼きは熱々を食べよう。

お母さんたちが食べていると、赤ちゃんたちが元気になってきた。北杜市10月号の「今月お誕生日」に掲載されたトム君は、いつも通り冷静だ。

ジャンプが好きなHクンは、どら焼きにかぶりついてニッコリ。

5か月のRクンは、丸々太って、育ち盛りだ。

いよいよ今日のテーマ、たこ焼きに移ろう。たこ焼きの理想は外はパリッとして中がどろっとした二重仕掛けだ。大阪のたこ焼きはすべからくこの理想を追求している。恐れながら、私たちも目指していて、今日も理想に挑戦しよう。

 

外と内の違いがあるということは、ひっくり返すときが難しい。下手をすると、たこ焼きの形が崩れてしまう。しかも、タコ焼き器の中心部と端の方で鉄板の温度が違うのがまた問題で、端の方は、焼けるのに時間がかかって、柔らかいままひっくり返すと失敗してしまう。そのため、真ん中と端では、たこ焼きをローテーションしていかねばならない。

皆さん交代で「ひっくり返し」を行う。はじめは、こわごわ慎重にひっくり返すので、なかなかうまくいかないが、しばらくするとかなり上手くひっくり返せるようになってきた。焼きあげたたこ焼きはたっぷりとたこ焼きソースを塗って「あつつ」と言いながら食べるのが美味しいのだ。

その後もどんどん焼いては食べる、ワイワイガヤガヤ、親の笑い声と子供の泣き声が絶えない楽しい時間だ。

少し遅れて、隣村のフルート仲間Fさんが合流した。しばし休憩していただいて、私とフルートのドュエットで「ロンドンデリーの歌」を演奏をした。Fさんは夕方は忙しいのでとほどなく帰られた。

その後、今度はチャミさんと、フルートのドュエットとなった。夕日に染まるデッキに出て、先日やった「虹の彼方に」「大きな古時計」「見上げてごらん夜の星を」を演奏する。フルートの響きが森の中に木魂して、なかなか雰囲気がいい。皆さんがお帰りになってから、西の空は絵のように美しく、夕焼けの残照に染まっていた。


薪ストーブの出番がやってきた

2011-10-27 | 薪ストーブ・焚火

今朝起きてみると、かなり冷え込んでいるのを感じた。外気温を見ると、何と氷点下2度だ。室温12度、湿度35%。畑には一面霜が降りている。これだけ冷えると、やはり薪ストーブの出番だ。早速薪ストーブに薪とたきぎを入れて火をつけると、直ぐに炎が立ち上がった。


薪ストーブの火を見ながら、しばしコーヒーを飲む。音楽はヘンデルのフルートソナタを聴こう。昨日の宴が応えて身体がやや重い。それでも、朝食だけはしっかり食べておこう。

食後、余りにいい天気なので、庭に出て紅葉の様子を写真に収めた。コハウチワカエデは、真っ赤になった。


進入路の周りに生えている、アオハダ、クロモジ、コアジサイなどの黄葉する木々が美しくなってきている。

 

家に戻って、KITAHOさんに教えていただいた土着菌堆肥づくり。今日も両手でヌカを混ぜて、発酵を促進するため空気を入れておこう。ヌカからは甘い香りが漂ってきていて、発酵が進んでいるのがよくわかる。

丁度その頃、KITAHOさんから電話が入って、「イチゴの苗が30株ほどあるのでお持ちしましょうか」というので、「それならば、こちらの方から行かせていただきますよ」と返事をする。

午後からkITAHOさん宅へ行く。KITAHOさんは今日も庭に出て庭作業をしていた。早速、話のあったイチゴの苗をいただいた。その後、庭を案内していただく。目の前には圧倒されるような甲斐駒ケ岳の雄姿が迫ってきた。

最近張り替えた芝生が青々と美しい。

濃いピンク色の菊が元気よく咲いているので、美しいですね、というと、「少し株分けしましょう」といって、掘り起こしてくれた。

その後、部屋に入ると、「変わったコーヒー豆を手に入れましたよ」、と言って。枝先にしか実がならない、という「ピーベリー」という品種のコーヒーを淹れてくれた。香りが高く、非常にすっきりした味わいに、大いに満足した。

西の方に太陽傾きかけてきて、KITAHOさん曰く「これからの甲斐駒ケ岳への日没は最高ですよ」とのことだが、残念ながら、今日は、食材の買い出しと薪ストーブ用のたきぎ拾いをやらねばならないので、お暇させていただく。

Jマートときららに寄ってから、家に帰ると大分薄暗くなってきた。それでも森の中に入り、明日の朝の薪ストーブ用のたきぎを拾い集めておこう。今夜の夕食は、買い出しに行ったときはいつものことだが、湯豆腐と握り鮨となった。