フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

爽やかな高原ホールに響びくリコーダーの調べ

2012-07-29 | フルート

八ヶ岳清里の雑木林は、外気温は18度、室尾24度、湿度59%。風は無い。

今日は、八ヶ岳西麓蓼科にある「三井の森 ハーモニーの家」での演奏会に出かけた。「ハーモニーの家」とは、指揮者 渡邉暁雄(1919~1990)が、晩年、北欧音楽家、大束省三の理念「心のハーモニーを育てる」に共感して、父の郷里諏訪にほど近い蓼科高原に会員共同で建設した音楽施設。


毎年夏に「ハーモニーの家高原芸術祭」が開催されている。今年は第26回で、7月16日~8月25日まで、さまざまなジャンルの演奏会が開催される。今日は、その音楽祭の一環として、「第7回サマーコミングル@蓼科」があり、papalinさんがリコーダーを演奏される。

蓼科の森の中にある「ハーモニーの家 ホール」は、鋭角の屋根が印象的で、ホールの中は、広々としていた。2時に演奏会が始まった。

今日の演奏プログラムは次の通り

1バッハ ヴァイオリン協奏曲 第1番 第1楽章
2ヴィヴァルディ 二つのチェロのための協奏曲 第1,3楽章
3クヴァンツ アルトリコーダー、フルート、通奏低音のためのトリオソナタ
4モーツァルト ピアノ四重奏 第1,3楽章
5オペラアリア 
 ・プッチーニ「マダム・バタフライ」より、「さらば愛の家」
 ・マスカーニ「カバレリア ルスティカーナ」より「アベマリア」 
6シベリウス アンダンテ フェスティーボ
7テレマン 二本のフルートと弦楽のための協奏曲

バッハのヴァイオリン協奏曲は、梅津美葉のヴァイオリンがさすがに若々しく爽やかだった。


ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は、チェロの茂木新緑の響きは重厚で迫力があった。

いよいよ、papalinさんのリコーダーだ。フルートは元東京交響楽団首席フルート奏者の佐々木真、チェロは茂木新緑のトリオ。

二人の大御所に挟まれたpapalinさんは、第1楽章はやや肩に力が入った感じだったが、第2楽章からは、余裕のある演奏で、ご本人自身も演奏を楽しんでいる喜びが伝わってくる。リコーダーのはっきりとした澄んだ響きが心地よかった。佐々木真の木管フルートがリコーダーの音色と上手く融け合っていた。papalinさんのリコーダーは、最初から最後まで、実に初々しく、丁寧な演奏だった。演奏終了後は、満足そうな表情を浮かべておられた。

シベリウスのアンダンテ フェスティーボを演奏するにあたって、驚いたことに、aostaさんが「お手紙」を紹介する場面があり、これも見事な朗読だった。

テレマンの二本のフルートと弦楽のための協奏曲は、二本のフルートの掛け合いが素晴らしい響きを出していた。宮下さおりの金のフルートの響きと佐々木真の木管フルートの音色の違いが出て楽しく聴くことができた。

暑い夏の最中に、涼しい高原で素晴らしいひと時を過ごすことができた。

演奏会終了後は、同じ三井の森にあるTMTMさん宅で、「打ち上げ」を行う。参加したのは、私たち夫婦とKさん、OhimajiさんとTMTMさんご夫婦だ。最初に庭に案内していただいた。丁度、ブルーベリーの実が熟れてきていたので、味見をさせていただく。ほろ酸っぱさと甘さが混じった何とも言えな旨さが口の中に広がった。

その後は、部屋に入り、お食事会となる。グリッシーニとアスパラの生ハム巻きは新しいメニュー、これはいい!我が家から持参した、卵・チーズ・竹輪の燻製も香りだけは食欲をそそってくれる。

途中からは、TMTMさん手製の石窯でピッツァを焼いてくれることになった。窯の中に火をあらかじめ入れてくれていたので、焼き上がるのが早い。

チーズがトロッと融けた熱々のピッツァが出来上がると自ずから、歓声が上がった。皆さんには、ピッツァを頬張りながら、私たちのドイツ旅行の写真集を見ていただいた。


その後、昨日から煮込んでいたという、メインディッシュのビーフシチューが出された。美味しい!興に乗ってきたOhimajiさんからは、いつものようにピアノ生演奏のBGMを聴かせていただいた。


最後は、Ohimajiさんの奥さんが作られたパンプキンケーキとコーヒーだ。しっかりした生地にほどよいパンプキンの味が滲み出て、満足の一品だった。

夜も大分更けてきたので、今日、真夏の楽しい演奏会の一日はお開きとなった。

 


草はどんどん刈ろう

2012-07-27 | ガーデニング

 昨夜は、窓を開けていたのだが、さすがに蒸し暑かった。今朝の外気温19度、室温25度、湿度58%。湿度が高い。

昨日は「日が射す前に草を刈ろう」と言っていたのだが、今日になってみると、どうも出足が鈍く、結局9時過ぎから作業開始となった。

今日は、北側入り口の生い茂った草を刈ることから始めよう。思いっきり伸びてしまった草は、草刈機でザーッと刈れるので作業としては楽だった。。30分ほど草刈機を振ると、手先が痺れてしまったものの、かなりすっきりした。

その後、通称「せせらぎ」(水路)に沿って生えている雑草を刈る。

これが、半端な作業ではないのでかなり疲れる。おまけに、伐採した樹木や小枝を置きっぱなしにしたままなので、それらに草刈機があたり、作業能率が極めて悪い。一通り終えると、昼になってしまった。

今日の昼食は、KNさんと一緒に、R141沿いの「睦」さんで食べることした。私は、山の幸のスパゲッティ、

妻たちは、「睦」さん名物おざらうどん(冷やしうどん)。

スパゲッティはボリュームたっぷりだった。

その後、秋の演奏会のチラシを置いてくれるよう、ペンションなどにお願いに回った。 


草抜きに汗を流す

2012-07-23 | 

昨夜からの雨が朝になっても弱く降り続いている。朝6時の外気温15度、涼しさを通り越して肌寒いくらいだ。朝食後、勇躍、畑の草抜きをやる。草刈機でザーッとやってしまいたいところだが、畑の中は植え付けた野菜と草とが入り混じっているので、それは無理。仕方がないので、しゃがみ込んで、雑草を1本ずつ抜いていくことにする。雨で畑の土が重い。幸い空が曇っているので、余り汗をかかずに作業ができる。昼までの作業で、ようやく畝の間に道が通った。

今年最初に植えたメークインが枯れてきているので掘り起こしてみると、立派なジャガイモが出てきた。畑に植えておいて、1回芽欠きをしたあと、放りぱなしにしていたのに、これだけの収穫ができるとは、嬉しいことだ。

午後は夕方近くに、庭の草抜きを行う。午前中はいなかった、藪蚊が出てきてうるさいので、あまりはかどらないまま、作業を終了。

その後、地元のAさん宅へお伺いする。丁度、農作業が終わったところで、皆さんとお茶を飲んでいるところだった。わずかばかりのドイツ旅行のお土産を渡すと、採りたての夏野菜をいただいた。さすがプロの方たちの出来は違う。真っ赤なトマトは実に美味しそうだ。

夕食は採れたてのジャガイモ(メークイン)できんぴらを作って食べる。

 

 


草生い茂る清里

2012-07-22 | 日記

朝大阪を発って八ヶ岳に戻ってきた。道中は曇り空で、涼しい。高速のPAでは、夏休み最初の日曜ということもあり、どこも混雑していた。
高速道も車の数が多いが、運転に支障をきたすほどでもなく、スムーズに走ることができた。

昼過ぎに長坂IC通過。いつも通り、きららで食材を買う。

Kガーデンズの前を通ると人影が見えたので立ち寄る。KさんN子さんは、花作業中だったが、「まぁまぁ」といってしばしお茶をよばれる。10月の演奏会のリーフレットができたとのことで、見せていただいた。秋を想定したこげ茶色で、美しい出来栄えだ。

その後、アダージョの森へ。部屋に入ると室温は21度と涼しい。荷物を下ろして、早速、庭の様子を見に出る。木陰になった庭は思っていたほども草は生えていないが、

それでも、日当たりがいい花壇は雑草で一杯だ。

オカトラノオやホタルブクロが元気よく咲いている。

畑に行ってみよう。畑は見るも無残、一面草の海になっている。

よくもこれほどの草が生えたものだ。足の踏み場もないほどの畑に入り込むと、マルチを張っているところは、まだ少しましだ。

そんな中でもピーマンが実を付けていた。

クラリーセージが薄ピンクの花をつけていて、ひときわ目立つ。

明日からの作業の第一は、この畑の草刈だ。庭の花壇の草抜きも相当だし、森の中に至っては、当分手を付けるのは無理のようだ。それでも、これだけ涼しいと作業は幾分やりやすいので助かるかな。

部屋に戻って荷物の整理をしていると、Sさんが友達とやってきてくれた。いつも通り拙宅の様子を見に来たとのこと。どうも連絡が不十分で私たちが戻る日が25日となっていたようだ。それにしても、留守中に家の様子を見に来ていただけるのは本当に助かる。


チュース!(バイバイ)  ドイツ

2012-07-16 | ドイツ旅行

いよいよ今日は、ドイツを離れる日だ。先ずはホテルの朝食をしっかり食べておこう。

フランフルト空港は14時のテイクオフなので午前中は時間がある。妻が、昨夜飲んだフランクフルト名物
リンゴ酒を入れる専用のベンベルを記念に買いたいと言うので買い物に出かける。

ドイツの日曜日は「閉店法」で全て休んでいる。目抜き通り出て行っても一軒の店も開いていない。それならばと
レーマー広場まで行くと、さすがに土産物店はやっていた。棚には大小色んなベンベルが並んでいたので、持って帰りやすい大きさのものを選んでいただいた。1L容器だが、何故か値段が違う。店員さんに何故値段の開きがあるのか聞くと、作っているところの違いだけで、クォリティは違わないとのこと。取っ手の大きなもちやすいものを選んで買った。残念だが肝心のリンゴ酒(アプフェルヴァイン)は、重くなるので買わなかった。

昨日開いていなかったニコライ教会が礼拝の準備をしているので入らせていただく。プロテスタント教会は、キリストの偶像もおかれていない簡素なものであった。

ホテルに戻って、預けていた荷物を受け取る。受付の女性とは「チュース」(バイバイ)と声をかけあってホテルを出る。ホテルの前がフランクフルト中央駅だ。この大きな駅も今日で見納めだ。

そこからSバーンに乗って、3駅目で空港駅だ。

空港ではボーディングチケットは自動発券機で受け取る。発券機の扱い方は、側にいたルフトハンザの職員さんが丁寧に教えてくれた。

14時きっかりにテイクオフ。10時間少しの空の旅だ。乗ってすぐに、飲み物サービスがあり、ドイツビールを頼んだ。機内の夕食はカレーライスだった。何故か素麺が付いている。

それからの時間が長い。ウトウトとはするが、ほとんど眠れないまま、シベリア大陸を通過して北京~朝鮮半島を通過。

あと2時間ほどの所で機内朝食だ。ゼンメルパンと、オムレツという組み合わせ。

それが終わると、島根県を通過して、関空にソフトランディングした。

久しぶりの大阪は、梅雨明けのような青空が広がり、非常に蒸し暑つかった。JRの関空快速に乗ると天王寺まで1時間近くかかってしまった。フランクフルトとは大違いだ。

最後に、旅行中にようやく言えるようになった次の挨拶で、今回のドイツ旅行とお別れしよう。

 Auf Wiedersehen!(アウフヴィーダーゼーエン さよなら)