へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

被害者と加害者

2007年07月05日 04時22分57秒 | Weblog
久間元防衛相の失言に、広島、長崎の原爆被害者が強く抗議をしている。
私はこの問題が出てくるたびに、複雑な気分なる。
確かに日本は、原爆に関しては被害者の立場ではあるが、アジア諸国の人たちに対しては、加害者なのである。
原爆と言う都合の良い材料があるため、常に被害者の立場を強調する事により、加害者と言う都合の悪い部分を隠蔽してきている。
朝鮮半島における、従軍慰安婦問題、南京大虐殺・・・・・。
証拠が無いから、その様な事は無かった。
本当に無かったのであろうか?。
60年以上も昔のこと、証拠など残っているはずが無い。
終戦直後に、都合の悪い書類は、全て焼却処分してしまっている。
これは日本各地で行われた事である。
逆に、「無かった」という証拠を見せて欲しいものである。
広島、長崎の原爆被害者の人たちは、被害を受けた当事者として、抗議するのは当然の事である。
しかし、当事者以外の人は、原爆被害者の問題だけではなく、全ての戦争被害者の事を考えなくてはいけないのではないだろうか?。
原爆による被害も大変であろうが、可愛い我が子の命を、自らの手で絶た無ければならなかった、沖縄の人たち。
そして、味方であるはずの日本軍に殺された沖縄の人たち。
更には、朝鮮半島、大陸、東南アジア諸国で日本軍が犯した、数々の残虐行為の被害者達。
被害者は、広島、長崎の被爆者だけではないのです。
日本は、原爆の被害国ではあるが、それ以外の部分では、加害国だという事実を忘れてはいけないのです。
原爆の被害を主張するのであれば、それ以外の部分で加害者である事を認めるべきだと思う。
そおしなければ、何時までたっても、原爆被害の実態は理解されないのではないだろうか?。
我々の日常生活でも、己の非を非として認めた上で話せば、受け入れてもらえる事も、自己主張だけする人の話は、なかなか聞いてもらえないではないか。

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