Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

広島カープ再生論

2012-09-24 06:19:33 | その他雑記
カープ以外のセリーグチームの優勝で泣いてしまったのは
まったくもって初めてでした。。。




あ、今年のジャイアンツ優勝ではないですよ!
ワタシはアンチ巨人なんでスポーツニュースも避けてましたからw




1988年の中日ドラゴンズ優勝のことです。
前年から、闘将・星野監督のチーム改革のもと、
名前も知らなかったような選手が次々と台頭し、
Bクラス常連に落ち込んでいたチームが2年目で栄冠を手にしました。

味方が危険なデッドボールに遭うと、
ベンチから選手が一斉に飛び出すあの一体感。
あの世界の王さん(当時、巨人監督)にも挑みかかる監督の気迫。
まさに“戦う集団”でした。





さて、我が広島カープと言えば。。。



「タクローさんをCSに連れて行く!」なんて、
どの口が言ってたんだとツッコミたくなるような転がりぶりで、
あっという間に借金12ですか。
まぁ、情けない…
もう4位だろうが、最下位だろうが同じです。
本当にどれだけ長く低迷すれば気が済むんだろう?






今年のペナントレースを振り返ってみると、
上位3チームとは、選手層、個人の技術はもちろんのこと、
野球の質、チームとしての組織力において、愕然とするほどの差を
感じずにはいられませんでした。


例えば、圧倒的な強さを発揮したジャイアンツ。
FAでの補強に目が行きがちですが、今季は最盛期のカープのような
細かい野球がしっかりできていました。

そして、見逃してはいけないのが、野村克也氏のもとで勉強した
橋上戦略コーチの働き。
例えば、天敵のタイガース・能美投手を攻略するために、
見逃しの三振が増えるというリスクを負いつつ、
追い込まれるまでは、低めの球をすべて捨てさせる指示を出していたそうです。
そして、高めの球を逃さずに狙い打つ。
チーム全体でこの作戦を徹底していたと。
強力打線にこの“弱者の兵法”まで融合したのですから強いですよね。



一方のカープは…
毎日のように、「積極的に打っていけ」「強く振れ」という
コーチや監督の談話を耳にしました。

しかし、“積極的=初球からなんでも打つ”と理解したかのような
選手たちの早打ちの連続で。
特に、巨人と中日には見透かされていたというか、
うまく利用されたというか、見事に早々と難しい球に手を出して
力のない内野ゴロのオンパレード。

広島ベンチに、チーム全体としての、
球種やコースを絞り込んでの指示ってあったのでしょうか?
あったけど選手ができていないだけなのでしょうか?
徹底しきれてないのなら、指示がないのと同じです。



采配に関してもうひとつ。
ノーアウトでランナーが出ると、足が速いランナーにもかかわらず、
あっさりと送りバント。
これって、相手から見てどうなんでしょう?
打線の強いチームならまだしも、カープならヒットが出ないし、チャンスに弱いし、
簡単にアウトひとつもらえて逆に楽に感じないのでしょうかね?

バントがダメと言ってるんじゃないのです。
バントが嫌いなわけでもありません。
何をやってくるかわからないプレッシャーをもっとかけるべきだと思うのです。
牽制悪送球もあるだろうし、四球を奪い取れたとしたら大きなダメージを与えられます。
アウトを与えずに進塁できれば、それに越したことはありません。
ノーアウトでランナーが2塁に行ければ、そこで送りバントから、
ノーヒットで点を取ることだってできます。




ワタシは強い頃の広島商業の野球が好きでした。
やるぞやるぞと見せかけて、簡単にはバントしない。
そのうちにバッター有利なカウントに持ち込んでしまう。
追い込まれたとしても、そこでしっかりバントができる。
もう痺れまくりでしたね。

よく、プロは球が違うからバントも簡単ではないと言われますが、
「投げる方がプロなら、バット持ってる方もプロでしょ」と言いたくなります。
まぁ、今のカープの選手には無理でしょうから、
キャンプで徹底的に鍛え込んで欲しいものです。







次に、チーム編成について。


「優勝を知らない、もしくは、優勝争いの経験がない選手はプロとは言えない。」
これはドラゴンズの谷繁捕手の言葉ですが、一理あると思います。


もちろん、今のカープにはそんな選手いませんよね?
前田智徳選手は経験があると言ってもまだ2年目でしたし。
石井琢朗選手も引退でしょ…

かつて、ホークスはチームを強くするために、トレードで、
常勝ライオンズから、工藤投手と秋山選手を獲得しました。
工藤投手が城島捕手を育て上げたことは有名ですし、
チームのぬるま湯体質を一掃したことがチーム再建に繋がったようです。


そこまでは期待できないにしても、
心を鬼にして、血の入れ替えを断行する時期に来ていると思います。



首脳陣にしても同じ。
優勝経験のない指導者がどうやって優勝するチームを作ることができるでしょうか?
はっきり言って、外国人含め選手の補強よりも、
コーチ補強の方が必要なことなのではないかとも思います。

ところが、カープはFA引き止め交渉でコーチ手形を切ったのか、
首脳陣がOBばっかり。
ほとんどが優勝の仕方も知らない身内内閣。

今シーズン、ドラゴンズの高木監督と権藤コーチが投手のことで、
数回、言い争いをしたらしいですが、
プロの集団なのだから、意見がぶつかって当たり前。
不協和音がどうとかすぐメディアは書きたてますが、
そんなものは勝てば消えてしまうもの。
ワタシはその雰囲気を羨ましく感じました。
少なくとも、監督とコーチが話もしないという状況は最悪ですから…




まぁ、オーナーが早々と宣言してしまったように、
責任を取ることもなく、来シーズンも野村謙二郎監督が続投でしょうから、
ひとつ要望を書いておくと…

無表情でベンチの柵にもたれかかってるのをやめてもらいたい。
ノムさんや落合さんというどっしりした策士タイプではないんです。
まだ若い青年監督なのですから、自ら声を出して、選手を引っ張って欲しいです。
選手の時は良いチームリーダーだったのに、その長所が全く生かされて
ないように感じるのはワタシだけでしょうか?






最後に、チームを取り囲む環境について。


最近、関東とかでもカープファンが増えているそうですね。
西武ドームとか神宮とかだと、どちらのホームかわからないほど
赤で染まっているらしいです。
嬉しいことですね。

ただ、「弱いカープを応援するのが好き」的な風潮ってないのでしょうかね?
カープって、ファンがチームの成績に対して甘いような気がします。
ぼろ負けしてる中で1点でも入ると、
“今日もカープはかーちかーちかっち勝ち”
と宮島さん歌って盛り上がるライトスタンド。

汚いヤジは嫌いですが、つまらない試合にはブーイングでもいいじゃないですか。
しっかりしろと。
それはそれで愛情だと思います。


ちなみに、マツダスタジアムでは、批判的なメッセージボードとかは
持ち込み厳禁みたいです。
見つかったら摘み出されるのでしょうかね?(笑)



そして、気持ち悪いのが、カープOBの解説者たち。
オーナーの目があるからなのか、まぁ、厳しいこと言いませんね。
上位チームと比べても戦力は遜色ないようなことまでおっしゃいますから。
カープとは関係ない江本孟紀氏はラジオの解説で、
打撃陣の弱さについてズバズバ切り込んでましたけど。






これで21年間優勝なし。
はっきり言って、CS進出なんかじゃ嬉しくないです!




早く優勝シーンを見たいです。
戦う集団になってください。
優勝でワタシを泣かせてください。

そのときには、カープファンの仲間で集まって、
盛大にビールかけでもしたいものです。。。






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