Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

2016年回顧録~初顔合わせ~

2017-01-31 03:34:34 | トラウト(渓流)
マス類に魅了されて、
約9年?10年?

アマゴ、ヤマメ、ゴギ、イワナ、サツキマスと、
県内及び近県で釣れるマス類は、
サクラマスを除いて手中に収めてきた。


毎年のサイクルも出来上がっていて、
ちょっとマンネリ化してきた感もあった。

そのようなタイミングで、
誘ってもらったのが、
まだ出逢ったことのない魚が泳ぐ川。


どっちかというと、
魚そのものよりも、
今まで踏み込んだことのないエリアへの遠征
という要素に心惹かれたのだけれど。






普段、アマゴやヤマメを狙っている
規模のこの細い流れの中に、
60cmになる大物が潜んでいるという。




その魚の名は、
“ブラウントラウト”。

表情は、アマゴよりも、
イワナに近い雰囲気。










渇水気味のためか、
期待した大きな影が姿を現すこともなく、
流れもこんなに細くなってきた。







まさに、ラストポイントで、
釣れてくれたこの日の最大魚。













この魚が潜んでたポイント。



奥の流れ込みにキャストしたのだけど、
枝にラインが乗っかって、
まさに虫のようにポトンと静かに落下したルアーに
飛沫を上げて襲い掛かってきた。

完全に偶然の産物。
キャスト下手だからこそ釣れたラッキーな1匹だけど、
そんなこと関係なく素直に喜んだ1匹だったよ。





こういう生き物を食べて、
大きくなるんだって。





刺激たっぷりの1日に、
またどこかに遠征したい気持ちが
際限なく膨らんできてる。


まだまだ、全国にはマス類、
いろいろいるもんね。
キリがなくなりそうで怖いんだけど。。。



2016年回顧録~ゴギ~その2

2017-01-26 03:59:17 | トラウト(渓流)
小学生4年か5年の頃だったと思う。
ぎりぎり汽水域の川、
買ってもらったばかりの釣り竿セットで、
掘ったミミズを餌に魚を釣っていたときのこと。

突如、竿がひん曲がり、
リールのハンドルが思うように巻けない。
あたふたしてると徐々に魚が寄ってきて…


そして、目の前で飛沫を上げて、
魚は濁った水の中へ消えていった。


恐らく、正体はボラかイダだと思うけど、
釣りを始めたばかりの少年には
身体が固まってしまうほどの衝撃だった。

今でもそのそばの道を車で通ることがあれば、
自然とその場所に眼を向けてしまう。





時は流れに流れて…


初めて釣ったその姿に、
膝まづいて感動のあまり声が出なかった魚がいる。


それが、前回の記事で、
話に取りあげた“ゴギ”という魚。






初遭遇からさらに時は経ち、
今では、そのありがたみも薄くなって、
申し訳ないような気もする。

1シーズン、ゴギから離れてみようかと
思ったこともあった。
それでも、水量が減る真夏になると、
ゴギが恋しく愛おしく沢の奥深くに足を向けてしまうのだ。







お気に入りの沢を案内して、
納得のいくゴギに出逢ってもらうのも
また嬉しいひととき。








身体をくねらせて暴れて、
なかなか落ち着いて撮影をさせてくれないことが
この魚との付き合いでの悩み。













こういう沢の写真を眺めていると、
本当にシーズン開幕が待ち遠しく、
今からそわそわしてしまう。



今から、いつまで、
元気に沢を歩くことができるのか。
いつまでもゴギたちと出逢えるというわけではない。

1匹1匹との出逢いを大切に、
心に刻んでいかなくてはいけない。

いつしか、年老いた頃、
かつて歩いた沢の近くを車で通ることがあれば、
やっぱり、自然と沢の方に眼を向けると思う。
その日までに悔いのないように歩き回っておこう。









2016年回顧録~ゴギ~その1

2017-01-24 02:54:00 | トラウト(渓流)
“ゴギ”という魚の存在は知っていた。
いつ、何のきっかけで、
知ったのかは覚えてないけれど。
広島県の天然記念物ということも知っていた。


今年の春でちょうど10年前かな。
ふと、思いもよらなかった渓流釣りを始めた。


ゴギなんて、
滅多に姿が見れないものだと思っていたし、
釣っていいものかどうか、
戸惑ったことも覚えている。


ちなみに、今でも、
広島県のHPには、
“目撃したら情報をお寄せください”
という記述があるもの。










ただ、実際に、
奥深い渓流に入ってみて、
ゴギの多さに気付かされた。

知識を得るだけなのと、
実際に体験してみることの大きな違い。


まぁ、マニアによる無秩序な放流で、
水域ごとの特色が薄くなっているというのは本当らしいけど。






急に身近になった魚、ゴギ。
ここから彼らの虜になっていくわけだ。

当然、沢をより深く入り込むようになっていく。
細い枝沢も気になってくると、
次第にキリが無くなっていく。
彼らは水が動いている限り、
どこまでも上っていくのだから。



ゴギ特有の頭部の斑紋。
他のイワナ族との大きな違い。





個人的に、ゴギの好きなところは、口の形。
というか、口を中心とした表情の豊かさ。

ヤマメやアマゴが、
釣られた後でも威嚇してくるような
凛とした表情を崩さないのに対して、
ある魚は観念してるように見え、
ある魚は助けを乞うているように見え、
または、自分の欲深さを後悔してるようにも見えるものも。









今年は、どのような表情を
拝むことができるのだろうか?

ここ最近、渓流釣行は、
暖かくなった5月あたりからスタートしているのだが、
今シーズンは久々に雪が残る3月の溪にも入ってみようかな。
アマゴがまだ動きが鈍いその時期にも、
彼らはより活発に餌を求めているから。


残雪を背景にした
ゴギの写真にも挑戦してみたいと思っているのだ。






今頃ですが…

2017-01-17 02:33:59 | イカ、タコ
返すのを忘れてて、
そのまま返しづらくなるってこと、
あるでしょ?

図書室の本とか、
友達から借りたハサミとか。

そのまま返さなかったのか、
怒られて返したのか、
もう覚えてもないのだけどね。



実は、そんな小学生の頃のお話は
どうでもよくって。



そのままスルーしようかと思ってた
秋のアオリ釣行のことをせっかくだから、
少しくらい触れておこうかと思い立ったの。

なんだか、
返してないものを
忘れてるふりしてるみたいで
心に引っ掛かってたの。









もうね、懐かしすぎて、
書くことばも見つからないのだけど。



今、写真を眺め直してみると、
イカの一部だけで何かを表現してみようと
していたのはわかる。








そうそう、最初のうちは
ぽかぽか気持ち良い釣り日和だったのに、
徐々に風が吹き出し、とうとう爆風になったんだっけ。













それで、最後はエギングを諦めて、
カサゴと戯れたんだっけ。




風が吹き出すとすぐに諦めて、
他の釣りに逃げるから、
いつまでたってもエギングが上達しないんだよね。
自分でもよくわかってる。


あははは。

北陸遠征~サケに逢いに~

2017-01-11 12:03:08 | トラウト(本流)
この2シーズン、
新たなトラウト類ターゲットとして、
追いかけてるのがサクラマス。

いや、「追いかけてる」と言うほどは、
フィールドに立ってないので、
「顔を出してる」と言った方が相応しい。
そう言っておかないと怒られるだろう。


もうね、サクラマス、全く釣れる気がしないし、
釣れるイメージさえひとつも湧いてこない有様。



そんなときに、
舞い込んできたターゲット、
それは“サケ”。

そう、シャケ茶漬けのシャケ。
格好良く言えば、サーモン。


良いポイントさえ押さえることができれば、
高確率で魚を手にすることができるらしい。
そうならば、サクラマスの前にとりあえず、
似たような魚のサケを体験してみようかと。



ということで、サケ採捕従事者として
北陸の川に立つことになったのだ。



冷え込んでひんやりとした空気の中、
決められた範囲の中でアングラーが所狭しと立ち並び、
合図とともに一斉にキャストを始める。





写真を見ての通り、雲ひとつ見えない快晴。
遠くには雪を抱いた名峰、白山の姿が確認でき、
北陸に乗り込んだことを実感する。



ちなみに、釣った魚がメスの場合は、
設置された生簀の中に放さなければならず、
持って帰ることはできない。




前日はなかなか好調だったようだが、
当日は渋い日だったようで、
昼までにお持ち帰り分の魚を揃えてしまって、
ホテルで祝杯をあげようという目論見があっさり崩れる。


何度か掛けたものの、
手前でフックが外れるということを
繰り返しているうちに、
陽はすでに高く昇っており、魚が口を使わなくなってきた。



その代わりに、流心に魚が集まったのか、
バイブレーションの早引きにスレ掛かりが連発。
いや、もうね、釣れ方なんかどうでもいいのだ。





ちょうど陣取ったあたりが泥底で、
魚は跳ねて泥んこになるし、
水はすぐに濁るしで、
撮影にまったく向いてない。

事前に、あんな写真を撮ろうこんな写真を撮ろうと、
頭に描いていたものがことごとく無理な状態。
まるで市内河川のシーバスみたい。









午後2時。
予定よりは遅く、タイムアップよりは早く、
満足したような納得いかないような
あやふやな気持ちで陸に上がる。


今回は、場所(順番)取りするために、
夜中には登録場所に乗り込んでいたのだが、
それでも狙いのポイントには入ることができず、
流れが効いているぎりぎりの瀬尻での釣りだった。

より上流側では、
頻繁に竿が曲がっており、
逆に、下流側では釣れたような様子も
ほとんどなかった。


まぁ、持って帰る魚があるだけでも、
運が良かったと思うことにしよう。









もちろん、この後は、
ホテルでの祝杯から、地元の海鮮料理という流れ。
正直言うと、釣りよりもこっちの方が楽しみだったりして。


今回、釣ったサケは時期的に、
すでにブナ(婚姻色)が出ていて、皮も固くなったもの。
食し方にもよるのだけれど、
はっきり言ってそんなに美味しくはなかった。

もし、来年、再挑戦するのであれば、
時期を変えて、銀毛の魚に逢いに行きたい。



そうそう、そう言えば、
帰ってすぐに、ちょっとだけなら大丈夫だろうと、
細かい切り身を刺身で食べてみたのだけど、
その数時間後、身体中に蕁麻疹が…


夜中に発狂しそうになった。
あははは。

みなさん、生のサケには気をつけましょう。