Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

SAKURA~前編

2017-04-22 04:20:37 | 旅の写真集
タイトルを見て、
おっ!サクラマス釣行ネタだっ!!
と思った方、すみません。

そのまま日本語にして“さくら”。
文字通り、桜についてのお話なのです。



最近、再びふつふつと写欲が出てきまして、
釣行時以外にもカメラを手にする機会が増えました。

そうなると、
季節柄、気になってくるわけですよ。
桜の花が。

撮影の感覚はかつてに比べると、
格段に落ちているであろう現在の自分が、
どこまでの写真を撮ることができるのだろうかと。



ということで、
思い立って出かけたのが日暮れ間近というタイミング。
もう気持ちが焦って仕方ないのです。


桜の花はまだほとんどが蕾の状態。
その中で絵になる花を探して、
背後の風景と重なりを考えて、シャッターを切ります。


太陽が沈んでしまうと、どうしても、
影の部分が消えて立体感がなくなってしまいますね。




あまりにも納得いかなくて、
1週間後、小雨が降り、霧に霞む日に、
島の桜を撮影しに行って来ました。

あえて、
ポピュラーな場所は外します。


空は真っ白、背景にしたい海も霧で真っ白。
当然、桜の花は目立ちません。
ですので、桜の木全体を撮るより、
花をアップ気味に捉える写真がメインになります。





メインの花がしっかり存在を主張できるように、
背景とのコントラストを重要視して構図を決めています。








これはちょっと露出オーバー気味。
失敗作だけど、気に入ってるから載せちゃいます。





背景に鮮やかなグリーンを選ぶと、
この天候の中でも花が生き生きして見えますね。





満開の桜の花の中でも、
このようなぽつんと寂しい感じの一輪に
眼が向いてしまうのはどうしてでしょうかね?






すでに夕方が迫っている時間帯からの撮影で、
島を右往左往しているうちに、
徐々に暗くなってきました。

せめて1枚は、
霞んだ中に佇む桜の木を写したいと思っていたのですが、
なかなか思うような景色に出逢えずじまいで時間は過ぎていきます。
そして、諦めかけていたそのとき、
トンネルを通りすぎる際に見つけちゃいました。
車を止めて歩いて戻っての撮影。

トンネルの黒い内側がちょうどよいコントラストを
作ってくれたおかげで白くかすんだ景色にメリハリがつきました。





帰り際に偶然見つけた桜の木。
実際には写真以上に暗くなってる中での撮影です。
少し下側の黄色の面積が大き過ぎた感じがしますね。



トリミングすれば良いのでしょうが、
反省と今後への課題という意をを込めて、
そのまま載せることにしました。




街灯にも明かりが付き、
夜の帳が下りる頃、島を出たのですが、
相変わらず海を覆う霧のように私の心の中ももやもやしたままで。


次の週には広島市内の桜は一気に花びらを落とし始め、
夏に向けて緑の葉を伸ばし始めようとしている中、
私は再び春を呼び戻すかのように県北へと車を走らせるのでした。


残雪の渓

2017-04-14 03:22:06 | トラウト(渓流)
暇があればスノボーに通ってた頃もあったのに、
最近はめっきり雪遊びをしなくなって。
タイヤをスタッドレスに履き替えることもなくなった。

だから、ふと雪を見たくなっても、
指を咥えて北の方向を遠く眺めるだけ。


でも、今年はどうしても雪の上を歩きたくて、
3月の名残雪の後を見計らって山間部へと。



マイナス6℃という凍えるような気温の中でも、
心の昂りのせいか、寒さを感じることもなく、
滑り落ちるように沢へ降り立つ。




水温は2.5℃。
低温に強いゴギでさえも、
岩陰でひっそり寒さに耐えているのか、
なかなか姿を現さない。



稜線から陽が差してきた。
残雪が眩しいくらいに白く輝きだす。








陽が差し込み、水温が上がるにつれて、
魚の活性も上がるのではという目論見が崩れ、
一歩一歩が重く感じ出す。
とにかく、時に膝まで埋まる高巻きがしんどいのなんの。










今回、最初から中間地点まで、ずっとスプーンで通した。
低水温にはスプーンが強いという一般論を重視したのもあるけれど、
この機にスプーンの釣りに慣れておきたいという考えがあったから。
その結果、ノーヒット。

この時点で5匹ほど釣っているK君は
ミノーでの釣果。

むくむくと頭をもたげる
頑固さの首根っこを抑えつけ、
後半からはミノーをスナップへ。



結果はすぐに出た。






途中までは、人が歩いた形跡が残っており、
単純にプレッシャーが掛かっていたか、
あるいは、スプーンをうまく操れていなかっただけという
可能性もあるのだけど。












登りですでに太腿が悲鳴を上げていたのに、
下りはさらにしんどさが増して大変だった。
雪を見たくてやってきたのに、もう雪はうんざり。
とうぶん眼にするのも嫌になるくらい。


まぁ、それでも、
数日後、筋肉痛が取れる頃には、
また雪の中を登りたくなったのだけどね。






本当は、数回の釣りの中での、
厳選した写真とともに、
“初春の渓”というテーマでまとめて
記事にしたかったのだけど、
結局、単発の釣行日記になってしまった。
来春はこの時期からもっと足を延ばせたらいいな。




今回の釣行では、
重たい思いをして一眼レフに三脚も持って歩いたので、
せっかく撮った写真を最後に載せて終わりにしたいと思う。









今度は、新緑の渓かな。