Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

イタイヒト

2008-12-04 02:27:07 | シーバス
『引き際の美学』って、ありますよね。
例えば、プロ野球選手。
「まだまだ一線でできる!」というときにパッと引退するか、
控えに回ってでも、現役に拘り、ボロボロになってから
ユニフォームを脱ぐか。

前者は“世界の”王貞治さん。
調べてみると、引退したシーズンで本塁打30本だって!
後者は、まだ引退してないけど、ベイスターズを自由契約
になり、テスト生からカープに移籍してきた石井琢朗選手。
なんてたって2000本安打を達成した名選手ですよ!

う~ん、どっちも格好良い♪
ワタシならどっちだろう?
たぶん、後者のおうじろうです。


さてさて。。。

今年のコノシロ付きシーバスゲームもこの潮で最後か。
先週、中流でも河口でもノーバイトに終わり、一度は諦めかけた
のだが、どうしてももう1匹釣りたい・・・

ゲーリーさんやジョージさんに相談してみると、
この時期はやっぱり河口を撃つのがセオリーで中流域は
ギャンブルらしい。

しかし、河口域はアングラーが多く、入りたいポイントは
恐らく競争率が高いはず・・・
ということで、敢えて中流域でのギャンブル釣行に決定。


車に乗り込み、気温計を見ると、なんと3℃!
キャ~(>_<)
そんな真夜中に喜んで水に浸かりに行くなんて、
釣りをしない普通の人から見ると、相当イタイヒトよね(笑)
ウェーダーに着替え(相変わらずナイロン)、なるべく通行人と
顔を合わせないようにポイントへ。

1匹でも釣れれば・・・
神様に懇願するような気持ちでキャストを繰り返す。
ルアーはやはり何事も無く手元へ帰ってくる。
やっぱり河口かな・・・
テンションが下がっていく・・・

と、そこで、ゴンッ!

乗せきらなかったけど、確かに反応があった♪
これはいける!
気持ちが一気に高ぶる。

が・・・

シーン・・・・

そう簡単にはいかない。
再び沈黙が続く・・・

集中力が切れ掛かった頃、ググッ!とじゃれつくようなバイト。
引きからみてセイゴだろうが、これは確実に獲っておきたい。
しかし、手前まで寄せたところでフックアウト。
今のが今年最後のシーバスだったかもしれないのに・・・orz


この後、ちょっとしたミスでラインが切れた。
ちょうど潮位も下がってタイムリミットも近いため、
本来ならば、納竿の良いタイミングなのだが、
諦めの悪いワタシは残り30分に賭けるためノットを組み直す。


それにしても寒い。
気を紛らわそうと空を眺めると、冬を代表する星座、オリオン座は
すでに西に傾き、天上にはふたご座やしし座という春の星座が
輝いている。
完全に冬の明け方の空だ。
夜空に向かって白い息をふっと吐き、川面に視線を戻すと
まさにルアーが明暗の境でターンするところだった。

そして、本日3度目のバイト。
今度はがっちりフッキングしたか?
必要以上に慎重にやり取りして、無事にランディング成功♪

60cmほどのセイゴだけど、ランカーにも匹敵するほど
嬉しい1匹だった(^0~)/


今年最後のシーバスかも・・・ともう1枚。



この1匹でシーバス秋シーズンを締めくくれば、
まだ格好良い終わり方だったのかもしれないが、
諦めの悪いワタシは、次の日(中潮最終日)の夜中に
再びイタイヒトに変身。
気温は前日より高く釣りやすいが、川の流れが弱い・・・
そして、全くのノーバイトと惨敗(ToT)
どうせなら二日連続でノーバイトなら、もっとスッキリ終われたのに(笑)


これで、今シーズンのシーバスゲームは終了!
初の90台も獲れたし、憧れのメーターオーバーに後一歩までいった
ので、数は多く獲ってないけれども、まずまず満足かな♪

来シーズンのシーバスゲームに向けて・・・
ランカークラスとのファイトは心が躍るし、キャッチ出来たときの
安堵感と達成感は何にも換え難い大切な思い出。
しかし、それだけでなく、たとえ掛かったシーバスの型が小さかろうと、
あるいは、仮にイダなどの外道であろうと、がっかりしたり苦笑いしたり
しながらも、そのことも楽しめる心を大切にしようと思う。


早春のイカ付きシーバスでの開幕が楽しみだ♪