多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

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音楽ボキャブラリーが豊富だった…古関裕而

2021-01-08 | Weblog
最近何かと話題の作曲家の古関裕而です。
代表作の一つの『オリンピック・マーチ』ですが、作曲者は外国人だと思っていました。
日本人作曲ならもっとズンドコ節になるはずで、曲調からして西洋人が東京五輪のために作曲した曲ではと思っていた。

それが日本人とは意外だったのですが、古関裕而は作曲家として音楽ボキャブラリーが広いからあんな曲も書けたのでしょう。
黛敏郎もそうですが古関裕而、大衆向けからクラシックまで器用に書き分ける才能があります。
しかしその後の日本の音楽、戦後のフォークソングあたりから音楽語彙が貧弱になって痩せてきて、世界の音楽の目立つ場所からも消えました。

ただ幅が広いといっても古関裕而、やはり根の部分は20世紀の西洋クラシック音楽でマーチになると特にそれが出てきて、「戦争の時代」の作曲者の色が濃くなります。
そしてこの辺がこの人の真骨頂だったのかも。
『オリンピック・マーチ』以外では高校野球の『栄冠は君に輝く』とかがそう聞こえますがサテどうか?

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