多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

炭火のメヌエット

2016-12-14 | Weblog
クラシック音楽に『鬼火のメヌエット』というのがありますが今日は和風で炭火の話。

今では冬になっても火を直接使う機会は殆どありません。

昔は小学校に石炭ストーブがあって、学級には石炭をとりに行く石炭当番もいました。

家庭の燃料も練炭・豆炭・炭と多様で今よりずっとエネルギーのベストミックスだったかも。

その中で炭屋が配達してくる炭を使うのは「奥様」のいる中以上の家庭。

ここにも格差があり貧乏人は薪やら正体不明の怪しげなものも燃やしたりしていて、炭にしてもピンキリのようでした。

ただ火鉢にしろ七輪にしろ、炭に一発で点火するのは子供には難しかったが、昭和も進んで、ガスコンロで練炭に火をつけるのを見て進歩したなあ、などとも思いました。

ところで茶道には炭手前というものがあり、現代人からすれば泰平の世の遊戯みたいですが、限られた燃料にいかに要領よく点火し効率的に使うかの名残でもあり、サバイバル技術に通じる部分もあるのではと思うがサテどうか?

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『忠臣蔵』は尊皇の物語?

2016-12-14 | Weblog
『忠臣蔵』の日ですが、『忠臣蔵』は大きく見れば尊皇のドラマでもあります。

ただテレビや映画でおなじみの浅野・吉良の話でなく足利時代の高師直と塩谷判官の争いに仮託された歌舞伎文楽の世界。

こちらの物語の発端は新田義貞方の四十七士の兜から新田義貞の兜をあらためるのに呼び出された顔世に高師直が横恋慕し…、です。

勤皇の新田義貞の四十七士から物語が始まり、敵役の高師直が別の四十七士に討ち取られるというストーリーになっている。

そこで『忠臣蔵』と勤皇思想の関連は…というつもりはありませんが、浪士というより義士として四十七士の両者はつながっています。

たとえそこまで考えなくても、なぜ吉良上野介はいきなり意地悪するのだろう、くらい考えてみては?

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