多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

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●満州事変とは何だったのか? 元林徹の多摩川から一言

2011-09-20 | Weblog
昨日は満州事変勃発80年の日でした

別に祝満州事変戦勝記念のつもりではないですが、さて、満州事変をどう評価するかですが二つ言えることがあります

それは日本軍の軍事行動としては合理的な行動だったというのと、日本軍の完璧な勝利だった、この二つ

日本が満州の権益を保とうとする限り、蒋介石といずれ衝突するのは不可避だったからそれに先手を打ち、少ない犠牲で勝利した。軍事行動としてみれば合理的

それともう一つ、戦前の日本陸軍というか日本がやった戦争のなかでこれほどスムーズに事を運べたのは珍しい。そういう意味で完璧な勝利だった

だから満州事変の立役者の石原莞爾は不世出の天才的軍人としてNHKの歴史番組で堂々と紹介されていいはずですが、中共がこわくてあの媚中テレビ局にそんなこと、できるわけありませんよね

とにかく満州事変の軍事行動そのものはイスラエルがときどきやる急襲作戦みたいなもので、軍事的には合理的な行動でそれ以上でも以下でもなかった

もし満州事変だけを取り上げてそれが侵略戦争だと断定するなら、日本のやった戦争はすべて悪であり侵略であるという前提に立たない限りそういう断定はできないでしょう

あの東京裁判でも満州事変の性格には決着をつけかねている

しかし問題は満州事変のあと

自分も石原莞爾みたいにできるとうぬぼれた凡庸な軍人が石原のサル真似をしようとやたらと事を構えて、最後は大東亜戦争の悲惨な結末になった

「15年戦争」だのというバカな観念がいまだに横行しているから、満州事変の意味、もう一度確認したほうがいいのでは

ご意見・お問い合わせは→ golijaf@mail.goo.ne.jp

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