golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「ミサ・ブレヴィスK49,65,140,220《雀のミサ》、教会ソナタK144,224」P.ノイマン

2013-01-08 23:35:32 | Weblog
正月明け2日目の出勤日でしたが、昨日から少し忙しく、正月気分はすぐに吹っ飛びました。

まあ、めちゃめちゃ忙しいという状態ではないからちょうど良い出だしかなと思います。

アニェス・メロン(ソプラノ、K49)、アン・モノイオス(ソプラノ、K65,140,220)、エリーザベト・グラーフ(アルト)、オリイ・プファッフ(テノール)、フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)、ペーター・ノイマン指揮コレギウム・カントゥジアヌム、ケルン室内合唱団(EMI盤)

1.ミサ・ブレヴィス ト長調K49
2.ミサ・ブレヴィス ニ短調K65
3.ミサ・ブレヴィス ト長調K140《田園のミサ》
(教会ソナタ第4番 ニ長調K144を挿入)
4.ミサ・ブレヴィス ハ長調K220《雀のミサ》
(教会ソナタ第7番 ヘ長調K224を挿入)

モーツァルトの小ミサ4曲。

何れも、キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイの各曲から構成。

なお、後半2曲はグローリアとクレドの間に教会ソナタが挿入され演奏されています。

「雀のミサ」は、サンクトゥスとベネディクトゥスに、鳥のさえずりを思わせるヴァイオリンのキュンキュンといった音が入っていることからそうあだ名されているそう。愛らしい響きで印象に残ります。

K49は、モーツァルト12歳頃の作品ですし、他の3曲も20歳迄に書かれた曲。

初期作ゆえ、習作的に捉えられることもあるかと思いますが、いやいやどうしてどうして。

何れもなかなかに魅力的な音楽。

後年の傑作群とはまた違った味わいで、金管の響かせ方やメロディラインにどこかバロックの香りを残しており、後の作品とは違った様式感です。

古楽器によるスッキリ美しい演奏が、それをより際立たせています。

「モーツァルトの初期作品を聴く面白さ」って、この辺りにあるのだと思い至る。

当り前の事ではありますが、モーツァルトの短い生涯の中でもその時代時代の音楽様式が投影されているということ。

ふと、昔どこかで読んだ「個体発生は系統発生を模倣する」といった生物学の法則(?)を思い出す。

調べたら、「反復説」と言うのだそうですが、例えば人間が産まれる過程を考えると、受精してから魚類に似た特徴を持つ段階、両生類に似た特徴の段階、原始哺乳類的段階を経て、ヒトの形態を獲得する、これは進化して人類が生まれた過程と似ているという説。

現代作曲家のAさんは幼少の頃は中世の様式の音楽を書いていたそうです。それが歳を経るに連れ、ルネサンス様式、バロック様式、古典派、ロマン派を経て、無調、12音、トータルセリーの音楽と変遷し、晩年はちょっと落ち着いた作風になったそうです。(そんなアホな)

冗談はともかく、作曲家の作風の変化は、個人的な成長、熟成といった変化と時代的な様式の変化の重畳されたものなのかな、なんてちょっと思いました。

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