一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

比喩の功罪

2005-06-23 | 乱読日記
『柔道ストラテジー』を読んだ。

新興のIT企業が大手に対抗してシェアを獲得し、拡大するための戦略を柔道に例えながら事例豊富に分析していて、とても面白かった。
IT企業のみならず、また中小企業・新興企業だけでなく参考になる経営書だと思う。

タイトルはケレンがあるが、中身は濃い。


ところで、あとがきにつぎのような文章があった。


「フランスの詩人ポール・ヴァレリーもかつて書いているように、比喩と証明を混同するのは愚かなことだ。しかし、比喩を賢明に選び、それが何を意味するのかを注意深く解釈し、どこにあてはまり、どこにあてはまらないかをきちんと解説すれば、このレトリックはあなたにとって貴重な道具となる。」


妙な比喩や例え話を好んで使う自分としては、その効用と危険性を常に意識する必要があると改めて思いました。

比喩は考えを深めるのを助けるために使うのであって、判断停止して結論に短絡するような使い方をしてはいけませんね。







コメント (2)
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