中国で食品検査体制が強化されたようで、その目的が食の安全の確保であれば歓迎すべきことことです。
安全に関することについては、相手を引きおろしても自分が浮かび上がるわけではないことくらいは十分承知しているはずだと期待します。
日本産しょうゆからヒ素検出=中国
(2008年11月5日(水)02:30時事通信)
中国の国家品質監督検査検疫総局は4日、日本から輸入されたしょうゆから中国での許容基準の5倍を超えるヒ素が検出されたほか、日本産のコーヒー粉末に最高で規定の2倍以上の銅が含まれていたと発表した。いずれも天津の検疫当局が廃棄処分にし、市場には流通しなかった。
検疫総局は10月末にも、日本産しょうゆからトルエンと酢酸エチルが見つかったと発表している。
トルエンしょうゆ3社公表 メーカー「該当商品名なし」
(2008年11月1日(土)00:28 朝日新聞)
中国に輸入された日本製しょうゆなどからトルエンと酢酸エチルが検出された問題で、北京の日本大使館は10月31日、中国国家品質監督検査検疫総局から通報を受けた製造元の会社と製品名を公表した。
ヤマサ醤油の「NH小包日式醤油」、キッコーマンの「公務小醤油」、万城食品の「NH小包わさびペースト」の3品で、トルエンが0.0053~0.00064ppm、酢酸エチルが0.537~0.0796ppmそれぞれ検出されたという。
キッコーマンは31日、「『公務小醤油』という名前の商品はない。ただ(発表された検出量は)微量であり、人の健康に影響を及ぼすものではない」(広報)とのコメントを出した。
業界団体の日本醤油協会と日本醤油技術センターも同日、ホームページ上で見解を発表し、トルエンについては「しょうゆの原料の麦に天然成分としてもともと含まれており、検出濃度は日本の水道水の管理目標値より十分に低い」、酢酸エチルについては「醸造中に生成される物質で、醸造酒などに一般に含まれる量に比べ、十分に低い」とした。
日本製だから安全だとか中国製だからダメだというつもりはないのですが、検査対象は何で、そのうちどれくらいの割合で有害物質が検出されたのでしょうか。
こういう指摘や見解の表明を通じて安全性についての相互理解がより深まっていくのが理想なのですが・・・