一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

クスリの話

2008-11-02 | よしなしごと

慶應、同志社と大麻で逮捕が続いています。
警察・検察とも薬物使用は銃刀法同様重点取締り対象にしているようですから、一罰百戒」的な有名大学や有名人の逮捕はしばらく続くのではないでしょうか。

慶應大学はこんなことを言っていますが
大麻:04年以降5人逮捕 慶応大の理事らが謝罪会見
(2008年10月30日 22時08分 毎日新聞)

会見には、塩沢修平経済学部長と清家篤商学部長が同席。森理事は・・・ただ、学内での大麻売買については「全く知らなかった」と釈明した。

過去何人も逮捕されていて「全く知らなかった」というのは大嘘ですよね。
特に今回の逮捕は全員内部進学生のようですし。
まあ、ここからがマスコミ対応や危機管理に熟練してOBのロイヤルティも高い慶應の腕の見せ所です。


一方で対応を間違えたというか無策だったのが若ノ鵬。
元若ノ鵬、地位保全の仮処分を却下 東京地裁
(2008年10月29日 日本経済新聞)
八百長問題の裁判に週刊現代側の証人として出席すると言うなど相撲協会に敵対的な姿勢を見せておいて、地位保全の必要性(「著しい損害又は急迫の危険」が生ずるおそれ)もないもんだ、と思われたのでしょう。


で、クスリ関係といえば
ダイナシティが民事再生手続き開始、インボイスは特損計上へ
(2008年10月31日(金)18:35 ロイター)
シャブ中だったのは前の社長でしたが、今回は銀行融資というクスリが切れたという話。
このへん、貸し渋り・貸しはがしの被害者なのか無謀な積極経営の結果なのか評価の仕方はあると思いますが、そもそも不動産業は融資によるレバレッジを事業のしくみの前提にしていることを考えると、クスリの扱いにも慣れていたはず、と考えるべきだと思います。
ドラッグ・ディーラーが自ら中毒になってしまったようなものでしょうか。


そして最後に、これからクスリを打とうという話
金融機能強化法、新銀行東京の除外否定 与党修正案が判明
(2008年10月31日10:06 日本経済新聞)

金融機関への公的資本の予防的な注入を可能とする金融機能強化法改正案を巡り、与党がまとめた修正案の全容が30日、明らかになった。民主党の提案を受けて、必要に応じて経営責任を明確化する方針を新たに明記する一方、新銀行東京を法律の対象外とすることは「法案の段階で特定の銀行を念頭に置いた議論は困難」として否定的な見解を示した。民主党はすでに難色を示しており、修正協議は難航が予想される。  
民主党が29日に示した六項目の要求のうち「金融機関の経営責任の明確化」では、過去のずさんな経営が原因で財務内容が悪化した場合などは経営責任を追及する方針を明記。農林中央金庫や信金中央金庫など上部機関を経由して系統金融機関に注入する際には、支援対象となった農協や信金など個別機関の名前を開示することにも同意した。

「予防的な注入」であればきちんと効果が期待できるものであるべきで、終末医療におけるモルヒネ投与であってはならないと思います。
査定をしている余裕がないのであれば(二段階で注入するとかの方法はないのでしょうか)事後的な経営責任追求も重要だと思うのですが、さすがにDOA(=Dead On Arrival、ご臨終ですね。)については排除する工夫が必要だと思います。

新銀行東京は既に一度東京都から投薬を受けていてもやはりダメなわけで、これ以上は無駄のような感じもします。
ただ、石原知事にとって有利な要素があるとすれば、農協や信金など票がらみのところを人質にとっているという点でしょうか。



余談ですが、慶應大学生逮捕の同じ新聞の隣の記事に清水健太郎がひき逃げで逮捕、という記事が載ってました。
今や「失恋レストラン」よりも覚せい剤逮捕が有名になってしまった清水容疑者ですが、やはりこういうタイミングで事故を起こしてしまうというのはなにか因縁をかんじてしまいます。
それにしても
清水健太郎容疑者5度目逮捕はひき逃げ (2008年11月1日 朝日新聞)
人権擁護を標榜する大新聞にしては「は」はちょっとひどくないですかね・・・

コメント
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