一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

慎重さと疑心暗鬼の間

2008-11-21 | よしなしごと

考えようによってはこれが本来の姿なのかもしれませんが。

宅配便業者「ドア開けてもらえない」 元次官宅襲撃影響
(2008年11月20日(木)14:11 朝日新聞)

ある宅配大手の東京都内の営業店の男性配達員(26)は「事件後、初めて訪ねた個人宅でなかなかドアを開けてもらえなかった」と話す。別の配達員(58)も「カメラ付きのインターホン越しに『差出人は誰? 社員証を見せて。それ、本物ですか?』と不審がられた。通常は荷物の受け渡しに1分もかからなかったのに、身分確認のやりとりだけで数分かかった」という。

NHKの子会社で高層ビルなどの電波障害対策を請け負う会社があるのですが、受信料不払い騒動の頃は、電波障害対策に家庭を訪問しても「NHK○○です」と名乗ると受信料の徴収と勘違いされてなかなか会ってもらえなかったという話を聴いたことがあります。
これは風評被害というよりは「親の因果が子に報い」の世界ですね。

そしてやっと会ってもらって「電波障害対策工事を無料で行います」と言うと、今度はあとで高額の請求をしてくる詐欺ではないかと疑われて、また一苦労だったとか。


また、ある会社は、弁護士名で「これこれの理由で依頼者の○○氏は××万円の損害賠償請求をするから、下記の口座に支払え」という内容証明を受け取ったのですが、てっきり振込め詐欺だと思って無視していたら本当に弁護士から電話がかかってきたとか。(まあ、いきなりそんな内容証明を送る弁護士というのもいかがなものかとは思いますが・・・)


電話も発信者非通知の着信を拒否する設定にしていたり(僕はそうです)、更には登録された番号からの着信以外は留守電対応にする(僕はそこまではやってません)、という人もいるようです。


世知辛い世の中といえばそれまでですが、自己防衛のディフェンスラインをどこに引くかというのはけっこう難しい問題です。


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

便利さがあだ?

2008-11-21 | よしなしごと

「画面に表示されたので間違ったものを選択してしまう」というのは漢字変換とかカラオケのリモコン端末などではありがちなのですが、人の命にかかわることは十二分に慎重であってほしいものです。 

誤って筋弛緩剤投与、患者死亡 徳島・鳴門の病院
(2008年11月19日(水)23:24 朝日新聞)  

徳島県鳴門市撫養(むや)町黒崎の健康保険鳴門病院(増田和彦病院長)は19日、誤って抗炎症剤ではなく筋弛緩(きんしかん)剤を点滴で投与された70代の男性患者が死亡した、と発表した。当直医が電子カルテに薬剤の名称を記入した際に誤表示され、そのまま薬剤師が用意してしまったのが原因で、蘇生を試みたが意識が戻らなかったという。  
同病院によると、この男性患者は肺炎と胸膜炎で入院していた。17日午後9時ごろ、39度を超える発熱があったため、看護師が当直医に連絡。当直の30代の女性医師は、患者のアレルギー体質を考慮して抗炎症剤の副腎皮質ホルモン「サクシゾン」の投与を決め、電子カルテのパソコン端末に記入。その際、最初の3文字(サクシ)だけを入力して薬剤名を検索したが、同病院でサクシゾンは扱っていなかったため、画面には筋弛緩剤の「サクシン」だけが表示された。  

もっとも、当直医はシフトの関係でその病院で常備している薬に詳しくないアルバイトの医師が多いというような構造的な問題があるのかもしれません。 


中途半端に便利になったのが裏目に出たともいえるのですが、データを電子化したのであればフェイルセイフのしくみを組み込むことも考えるべきだったように思います。 
電子カルテというのがどういうものか知りませんが、患者の病気や症状から明らかに危険だったり無意味だったりする投薬については警告が出るというような設計にはできないものでしょうか。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする