一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

そうはいってもゆとりのお国柄

2008-11-17 | よしなしごと
今朝のBSでやっていたフランスのテレビの話題。

シャンゼリゼ大通りでは日曜に営業している店舗と営業していない店舗がまだらになっているのを全部営業を認めよう、という動きについて。

フランスでは観光地で日曜営業できるのはスポーツや分化関係の商品を扱っている店だけという法律があって、観光地指定されているシャンゼリゼでもスポーツウエアやスポーティな服を扱っているアパレルの店は営業できるけど高級品の店はだめ、ということになっているのだそうです。

その規制を、パリ、リヨン、マルセイユ、ニース(うろおぼえ)という「国際都市」に限って撤廃しようという動きが起きているとか。
推進派は世界の観光地に比べて魅力がなくなることを心配するとともに、景気刺激策という意味でも意味があると言っています。

一方で反対派は、日曜営業ができるのは大手の店やチェーン店で個人営業の店の競争力を奪うと言っています。

確かに個人商店では休まずに働くわけにはいかないでしょうが、日曜の売上が大きいのなら平日に休めばいいと思うのですが。

そのへんはキリスト教信者の多いお国柄なのでしょうか。


未曾有の経済危機といいながらこういうことが話題になるというあたり、まだまだEU諸国は余裕があるのかもしれないな、と思った話題でした。


日本は好景気のときから「月月火水木金金」でしたからねぇ・・・

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『ハンティング・パーティ』

2008-11-17 | キネマ
※ネタバレ注意


ユーゴ紛争で国際指名手配にな(ってい)たセルビアのカラジッチを追跡したジャーナリストの米国版"Esquire"誌に掲載された実話を基にした映画です。

以前『カルラのリスト』のエントリを書くときに拘束後のカラジッチをめぐるニュースを読み返していた関係で、副題の「CIAの陰謀」を見て「追い詰めたら実はCIAが保護していた」というのが「驚愕の真実」でした、以上終わり。の映画かなと借りた瞬間にちょっと後悔したのですが結果的には楽しめました。

CIAの関与は重要なポイントではあるのですが、戦場ジャーナリストの「情報網と勘と機転とハッタリと出たとこ勝負」という取材スタイルが登場人物の設定や科白回しで生き生きと描かれています。
今年になってカラジッチが逮捕され、現実の方が先行してしまった部分もありますが、それを除いても楽しめますし、実際にどのように匿われていたのかという部分は今でも新鮮です。

エンディングで映画の登場人物の誰が実在し、どこを変えたかのネタばらしがあります。
実際にあそうもない人物が実在したりして「事実は小説より奇なり」と改めて思います。
さらに、結末の創作部分だけがとってつけたような感じになっていることも、事実の力を感じます(それなりによくできているので「創作は無力」と言ってしまっては気の毒でしょう)。


主人公の一人、フリーの戦場ジャーナリスト役のリチャード・ギアは僕は役者としてあまり好きではない(うまいと思わない)のですが、食い詰めたジャーナリストといううさんくさい役ではそこそこいい味を出しています。





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