一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

迅速な適時開示

2007-06-19 | 余計なひとこと
2億円のティアラを強奪された銀座の宝飾店というのは、親会社がJASDAQに上場してたんですね。 

「強盗事件発生に関するお知らせ」

東証の適時開示規則(参照)を見ると、「子会社に係る発生事実に関する情報」のうちの「災害に起因する損害又は業務遂行の過程で生じた損害」にあたるということなのでしょう。
ニュースでは「時価2億円」と言ってましたが、会社としての損害は仕入れ原価なわけで、ただ、原価率を開示するわけにもいかないのでそこには触れず、ということなんだと思います。
でもそうだとすると適時開示の意味はないような気もしますが「業績に与える影響は軽微」ということに意味があるのでしょう。


ところで強盗事件の発生が6月14日の午後5時頃で、適時開示がわずか4時間後の19:16にされています。
とても迅速な適時開示ですね。
あらかじめ決まっていることでも4時間あまりで適時開示するというのは少ないかもしれません。
よほど社内の危機管理体制と意思決定が迅速なのでしょう。


しかもその時点で既に

 被害額:損害保険により全額補償される予定。

というのも手回しがいいですね。


ところで(新興市場に詳しい方には既に有名なのでしょうが)この会社、株式101分割→監理ポスト→株式併合→社長交代と、かなり元気な会社のようです。
社長の恩田饒氏も元KOBE証券社長だそうで。
大株主についてもこんな話もあるようです。


いや、それだけの話です。



わずか30秒余で完了=銀座2億円ティアラ強奪-男2人周到計画か・警視庁


少なくとも犯人は計画的だったようで・・・

コメント (2)
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