最近夜が呑みすぎ&食べ過ぎなので、ここ1,2ヶ月、朝食はシリアルにすることが多くなりました。
最初はコーンフレークだけだったのですが、それだとあまりに味気なく一日の始まりとしての気合が入らないので、フルーツやナッツの入ったグラノーラを混ぜることにしました。
食感や味に変化が出てそれなりに楽しめます。
そうなると、次はいろんな種類のシリアルを試して見たくなるもので、成城石井などの輸入食品を扱うスーパーを物色するようになりました。
そこでは、グラノーラと同じフルーツとナッツの組み合わせなのですがミューズリー(Muesli)なるものが多く売られています。
これもグラノーラ同様フルーツやナッツや穀物が入っていて、さらにオーガニック食品などを謳い文句にしているものもあります。
いくつか試した結果、最近は「果実40%以上」と銘打ったミューズリーをコーンフレークに混ぜて食べるのがお気に入りです。ただ、シリアルを食べながらずっと疑問だったのが「グラノーラ」と「ミューズリー」の違い。
同じフルーツとナッツ、穀物の組み合わせなので、実は英語とフランス語の違いでした、などという答えではないかなと思いながら調べてみました。
こちらによるとつぎのような違いがあるそうです。
(ミューズリー)
乾燥させた穀物にドライフルーツやナッツを混ぜた、ヨーロッパでは定番の朝食です。砂糖などの甘味料を一切使っていないものが多く、素材自体のもつ自然な味が楽しめます。(グラノーラ)
グラノーラとは、グラニュール(粒々の)とグレイン(穀物)からできたシリアルの呼び名で、シリアルにドライフルーツやナッツ等をトッピングしてハチミツなどを加え、ローストして結着させたものです。甘みがあるので食べやすく、ゴツゴツとした食感は食べごたえがあります。
つまり穀物やフルーツ・ナッツをそのまんま乾燥させたのがミューズリーで、甘味を加えてローストした結果、穀物やナッツがくっついているのがグラノーラなんですね。
ミューズリーは「咀嚼効果が高いので少量でも満腹感がある」のが特徴だそうで、いきなり朝からかき込むように食べてはいけないんですねw
ところでシリアル、特にコーンフレークといえばケロッグですが、ついでに調べた日本ケロッグのHPによれば、その発祥は次のとおり
1800年代後半、米国ミシガン州バトルクリークの保養所でJ.H.ケロッグ博士と弟のW.K.ケロッグは、人々の健康を願い、栄養が豊富な食品の開発を研究していました。彼らは食物繊維が豊富な穀物や大豆を材料に研究を重ね、1894年には朝食シリアルを開発し、保養所内外で大変な評判になりました。
一方ミューズリーは冒頭のサイトによれば
ミューズリーの元々の生まれ故郷はスイス。羊飼いがアルプスの山へ登る時に押し麦や木の実、乾燥させたフルーツなどを合わせたものを携帯食にしていたのが始まりでした。
1890年代後半、その栄養価・利便性が大変優れている点に着目したビルヒャーベンナー博士が療養食として更に改良し、勤務していた病院で取り入れたところ、これが当時の患者たちに大好評。そのレシピは一般家庭にも広まり、1920年代にはスイスのあらゆるレストランのメニューに上るようになりました。
その後イギリスに伝えられる頃には、乾燥させた大麦・小麦・オーツ麦などにドライフルーツやナッツを混ぜた朝食シリアルにその姿を変え、"健康重視派"の強い支持を得ることになりました。
くしくも両方とも発明が1890年代で、しかも病院食から始まったんですね。
ガソリン自動車がゴッドリーブ・ダイムラーとカール・ベンツによってともに1886年に発明されたことが思い起こされます。
考えてみると、19世紀の終わりって本当にいろいろな重要な発明がされましたね。