チラシの裏

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惡の華

2013年04月09日 03時31分18秒 | アニメ全般
原作既読。


うん、まぁ、これはこれでアリなんだろうけど・・・

原作から感じられた「魅力」とは程遠い作品になっている気がする。

原作とは違うというだけで、また別の魅力が生まれそうな掴み所が分からない期待を感じることはできたが。


扱っているテーマがテーマなだけに、漫画的な表現のほうが大衆向けにし易いと思う。

これをガチで実写表現で再現することになったらR指定じゃ済まないかもしれないし

控えめな表現に改変したら寒いだけだし

この挑戦はハードルが高すぎる。


原作と同じテーマを扱うとしても、見せ方の違いでこうも変わるものだと理解できれば、

面白いかどうかは別として、まだ見所はある。

ゆえに、原作を読んでから視聴したほうが楽しめると思われる。

アニメ化がどうとかは抜きにしても、原作は不思議な「魅力」を持っているので読むことを推奨する。


醜い自分を見ているような嫌悪感と、自分の無力さを思い知らされるような絶望感。

皆はこんな青春時代があっただろうか?

この漫画はそんなもどかしい青春を追体験させてくれる。

普通の人間なら、こんな嫌な気持ちになりそうな漫画など読みたくないと思うところだが

この漫画の「魅力」は予想に反してカタルシスを得られることにある。

善人ぶっている俺にも惡の華が咲いていたということか。