チラシの裏

当ブログでは、主観を重視した文章がエターナル。 裏と表が合わさり最強に見える。

ひぐらしVSダブルキャスト その3

2008年11月19日 23時44分44秒 | ゲーム全般
前回の続き。

同じくネタバレを含みます。



視点

謎を解くためには、プレイヤーは情報を集めて推理しなければならない。

情報を集めるには、プレイヤーは物語の主人公たちの体験を見なければならない。

つまり、主人公たちの視点こそが情報源。

ひぐらし

表向きの主人公は前原圭一・・・なのだが、シナリオによっては別の人物が主人公になることもある。

先に説明したように、各シナリオはパラレルワールドなので

鬼隠し編の前原圭一と綿流し編の前原圭一は別の主人公とも言える。

この視点の違いを理解できるかがグッドエンドを推理するための最初の課題となる。

次に、各シナリオの「隠された分岐点」に気が付く必要がある。

しかし、ひぐらしは基本的には読むだけのサウンドノベルなので

当然その分岐点は選択肢として登場せず、プレイヤーは主人公を動かすことはできない。

そのシナリオの展開や結末が変化することはない。

「このとき、この主人公は、このように行動したから、こうなった」

というプレイヤーが選べない分岐点で、もしも違う行動を取ったら・・・?

一般的なサウンドノベルゲームなどでは、選択肢まで遡って「やり直す」ことができる。

やり直した結果、さっきはバッドエンドルートだったところが、グッドエンドルートへ変化するかもしれない。

それは、主人公の視点で考えた結果、行動を選択できるからだ。

ひぐらしではそれが叶わない。

用意されたシナリオは一本道で完結してしまっている。

その一本道で、もしも、違う行動を取れたら。

もしも、やり直すことができたら。

解答編で描かれているパラレルワールドが、それだ。

その正解へ至るための分岐点を見付けることこそがひぐらしの核心だ。

しかし意地悪なことに、この物語は1つの視点だけでは正解を推理できないようなシナリオだ。

さらに、毎回違う世界(パラレルワールド)だというのだから、

推理という言葉を用いていいものなのか怪しいくらいに難解だ。

同一時間軸上の事象を異なる人物の視点で体験する・・・というシナリオは珍しくないが

1つ1つの完結してしまっている個別のシナリオから、バッドエンドを辿ってしまうような誤った分岐点を見付け出し

グッドエンドへ向けての正しい選択肢を頭の中だけで考えなければならない、というシナリオは斬新だ。

このサウンドノベルを推理ゲームと言うならば、

各シナリオの主人公たちの体験は、プレイヤーにとってのヒントにしか過ぎないというわけだ。

それがただの推理モノで終わらないのは、

1つ1つのシナリオの完成度と、個別だったはずのシナリオに隠された関連性が

劇中で熱く描かれているからだ。

そのドラマ性も高く評価したい。



ダブルキャスト

主人公=プレイヤー視点で物語が進行するので、一般的なシナリオと言える。

グッドエンドを迎えるためには、用意された選択肢で正しいものを選べば良い。

それが非常に難解なのは先に述べたとおりだが・・・

実は、ダブルキャストのグッドエンドは最凶最悪に意地悪なのだ。

まず、グッドエンドなのに複数ある。

しかもどれも釈然としない内容だ。

(なぜ釈然としないかは、3回くらい前に記事にしているのでそちらを。)

そう。

主人公の視点だけでは真の理解は難しいのだ。

シナリオ前半では、ヒロイン赤坂美月の好感度が下がらないような選択肢を選び、ジェノサイド回避に努める。

美月の好感度が低いと容赦なく殺されてしまうからだ。

シナリオ後半では、逆に美月に疑いを掛け、裏切るようなカタチで正体を暴く。

中途半端に真相に触れると、またしても殺されてしまうので

少しもスキを見せず、完璧にやらなければならない。

これでいずれかのグッドエンドになるわけだが、それは「シナリオ」を理解しているだけであって

「美月」を理解できていないのではないか。

そこが釈然としない部分だった。

では、美月を理解するためには?

ギャルゲーではないので、主人公の視点だけでは難解だ。

全ての選択肢を選んで達成率を100%にしても100%の理解は難しい。

最凶最悪に意地悪だと感じた点はそこだ。

そもそも主人公=プレイヤーというのがミスリードだ。

主人公視点だけで考えていても真の理解は得られない。

美月本人の視点で考えなければならなかった。

ドラマCDでは、本編中で語られなかった美月の本心などが聴けるが

本編だけでそこまで理解するのは不可能と言ってもいいと愚痴をこぼしたくなる。

そういった理解があって初めてグッドエンドの先が見えてくる。

今まではグッドエンドを見ても、だたの解決であって幸せがない。ハッピーエンドではない。

と思っていたが、視点を変えて見るだけで

ハッピーエンドに見える、もしくはグッドエンドの先にハッピーエンドを迎えられる確信、

といった妥協なしの結末を理解できたので良かった。


結論

総合的に見ると全然違うゲーム。

夏を感じさせる舞台という以外は全然違うシナリオ。

ホラー表現の1つとして、「女の子が豹変して狂気に走る」というものがあるが

それだけは共通している。

しかし動機や結果も全然違うので、表現が同じだった、としか言いようがない。

後出しのひぐらしが不利っぽいが、ヤンデレというジャンルが確立されてしまっている以上、パクリとは言い難い。

ひぐらしVSダブルキャスト その2

2008年11月04日 17時12分51秒 | ゲーム全般
これは優劣を競うものではない。

なぜパクリと言われたのか。

実際のところ、類似しているのか。

それを比較検証するものである。大分いい加減に。

完全にネタバレです!!!

読んでしまうと面白さが損なわれます。



印象

ぱっと見、似ているかどうか。

ひぐらし

パッケージやタイトルからはいかにもなホラー臭が漂っている。

キャッチコピーは「惨劇に挑め」。

しかし、いざゲームを始めてみると・・・

冒頭は伏線ぽい謎めいた文章ではあるものの、

シーンが切り替わると穏やかな雰囲気で和気藹々としている。

昭和58年の夏を感じさせるよくできた舞台設定。

触りだけではとてもホラーに見えない。

ダブルキャスト

パッケージは、ギャルゲーに見えてもおかしくない。

不思議な女の子と出会うところから始まる、ボーイミーツガール的なスタート。

しかも女の子は記憶喪失ときた。

王道だがキャッチーな設定なのですぐに惹きこまれる。

1997年の夏という舞台設定。我々くらいの世代だと、思うところがあって感慨深いかもしれないw

しかし、やはり印象としてはギャルゲー臭が強い。

結論

「夏」ということ以外は似ていない。

しかし、要所で挿入されるひぐらしの鳴き声は、プレイヤーに強い印象を与えていることに違いないと思われる。

ゲーム性

アドベンチャーや、サウンドノベルなどのゲームでは

プレイヤーの選択によって展開が変化するという、選択肢形式が多く採用されているが。

ひぐらし

基本的にプレイヤーの選択によってシナリオが分岐したりすることはないが、(PS版などには分岐があるが。)

鬼隠し編、綿流し編などを始めとし、異なる選択肢によって起き得るパラレルな世界が複数描かれている。

要するに、各編の主人公がどう行動したかで分岐するシナリオを、パラレルワールドとしていくつか体験することになる。

そしてそれぞれは、共通する真実を含んだバッドエンドとして終幕する。

ただの一本道では終わらない斬新なシナリオだ。

しかし、これを「ゲーム」と呼ぶのは抵抗がある。

物語の主人公はプレイヤーではないし、プレイヤーにできることは読み進めることだけ。

制作側から言わせれば、この「ひぐらしがなく頃に」という題材を読み解いて真実を推理する、

というところが推理ゲームになっているとのことだ。

ダブルキャスト

選択肢もエンディングも数多く存在する。

選択肢ひとつひとつを取っても、フラグの設定が非常に細かく、

40週以上しないと全てのパターンを見られないというボリューム。

選択肢は、主人公=プレイヤーとなって物語を進めていくカギとなるものなので

まさに「やるドラマ」。

結論

僅かたりとも似ていない。

そもそも、ひぐらしはサウンドノベルでダブルキャストは選択肢付きアニメだ。全く異なる。

シナリオ(ホラー性)

恐怖演出がどう盛り込まれているのか。

ひぐらし

上記のとおり、少年少女たちの和気藹々とした学園風景からスタートするので

頬を緩め、なにも警戒することなく物語を読み進めていくことになるのだが・・・。

「時報」により一気に恐怖のドン底に叩き落される。

その極端な転調こそがひぐらしの怖さ。

優しかった仲間が突然豹変する怖さ。

殺人犯なのか、祟りによる呪いなのか、「分からない怖さ」。

主人公の周りは全て敵なのではないかという疑心暗鬼、

親友だと自覚し始めた学校の仲間を殺してしまう主人公、

最後は主人公も怪死・・・

これは最も印象深いとされる鬼隠し編を紹介したにすぎない。

他のシナリオもプレイヤー驚愕の惨劇が待っている。

真実が明かされるはずの「解答編」に入ってもしばらくは惨劇という悲惨さ。

しかし、全てを理解したとき、惨劇はホラーなどではなく、悲劇だったことが分かる。

ダブルキャスト

主人公(プレイヤー)が思慮に足りない行動ばかりしていると

犯人にナイフで刺されて死亡(バッドエンド)したり、

ジェノサイド編に突入して生還できなくなったり、

犯人の正体が分かっても殺されてしまったり、と、常に緊張が伴う怖さ。

ジェノサイド編に至っては、まさに殺戮の夜。ホラーそのもの。

血を見せられることになる・・・。

犯人の顔が一瞬映り、笑い声で終幕する狂気のバッドエンドは背筋に冷たいものが・・・。

その顔は、どう見てもヒロインの女の子。

主人公(プレイヤー)はドン引き。

なぜヒロインが豹変するのか、その謎解きも踏まえて選択肢を思慮深く選んでいかないと

グッドエンドには辿り着けない。

結論

ヤンデレ。

なるほど、キャラクターの豹変ぷりだけを見ると同じ怖さがある。

最初は穏やか、突然転調して惨劇、という展開も似ている。

ダブルキャストはひぐらしよりも前に発表されている作品なので

ホラー性だけを見れば厨房に「ひぐらしはダブルキャストのパクリ」と言われても不思議ではない。


次回へ続く。

閑話~とても日記っぽい~

2008年11月02日 02時52分58秒 | 雑記
・コードノート 迷子のルルーシュ (ニコニコ動画版)

 R2はなかなか面白い。さすが「なくですの」の作者だ。

 まだ完結していないので早く続きを見たい。


・そう言えばコードギアス完結の感想とか書いたっけ?

 まぁいいか。


・後番組のガンダムダブルオーは録画してるけど見る気にならない。

 暇があれば見たいがこれに当てる時間はない。


・相棒も録画してるけどまだ見ていない。

 劇場版のDVDが売っていたがスルー。BDなら買っていたかも。


・今、最も熱いアニメは天体戦士サンレッド。

 原作は読んでないが、アニメ版のほうが評判がいいようだ。

 溝の口発の真っ赤なヒーロー!

 ニコニコで公式で見られるぜ。


・次に熱いのがウサビッチ第2期!!!

 まだ1話しかうpられてないが、いつ続きを見られるんだ?


・あと、またひぐらし厨で申し訳ないが、

 礼の発売日が延期して俺の機嫌が悪くなってしまったが

 ひデブポータブルに心惹かれるものがあり、買ってしまいそうだ。

 ひぐらし厨なら仕方ない。


・ダブルキャストは27週目で俺のやる気が砕け散った。

 コナゴナになっちゃったぁ♪ってやつだ。


・次はひぐらし祭カケラ遊びでもやるかw


・ニコニコのツクール2000体験版でひぐらしのRPGって地味に面白くないか?

 配布されたらやりたい。


・そう言えばのび太戦記ってどうなってるの?


・それ以前に俺のスパロボ積みっぷりが縮退砲フル改造並に異常。

 サルファ、W、OGSのOG2、Z。

 OG外伝に至っては未開封。

 あ、あと、無限のフロンティアも^^;


・Fate関連はけっこうやり込んでるかも。

 アンリミテッドコードやステイナイト、ホロウアタラクシア。

 果てはタイガーころしあむアッパーまで。

 マジカル紙袋かわいいよマジカル紙袋。


・アンリミテッドコードPS2版はどうなんだろう。

 追加キャラのダメットたんとセイバーオルタとリズは見たが、どんな人選だよ・・・と。

 変なコスのセイバーがいるくらいだからネイキッドなギルもいるんだろうな?

 もうひと押しがあれば買ってしまうのにな。もったいない。


・ファイナルファンタジーのオーケストラコンサートの生録音サントラ。

 懐かしくて涙が出た。

 会場にいたからなwwwリアルでwww

 そういう懐かしさとは別に、メロディオブライフは反則だな。

 無条件で涙腺崩壊。

 6以降のFFでは9が一番好きなのかもしれない。