チラシの裏

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AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ

2022年07月23日 00時06分57秒 | 名作ゲーム


開発、発売:スパイク・チュンソフト
NintendoSwitch、PlayStation4、XboxOne、XboxSeriesX:2022年6月23日発売
Steam:2022年6月25日発売




前作プレイ済み

前作含めネタバレ無し




概要

「Ever17」や「極限脱出シリーズ」の打越鋼太郎氏がシナリオを手掛けたアドベンチャーゲーム、

「AI:ソムニウムファイル」の続編です。


警視庁特殊捜査班「ABIS(アビス)」の一員として、相棒の「AI-Ball」と共に

猟奇的かつ不可解な連続殺人事件の解決を目指します。


基本は画面内のオブジェクトをクリックして情報収集して行くという、推理ゲームによくある

アドベンチャーパートですが、夢の中の世界へ入り込める「Psync(シンク)装置」を使用し、

黙秘する重要参考人の秘密に迫ったりする捜査パートが斬新です。


殺人事件を扱うシリアスな作風かと思いきや、ギャグシーンが多いというギャップが魅力的です。

関係なさそうなところをクリックして相棒の反応や掛け合いやツッコミを期待してしまう自分が居ます。

ただし、小学生レベルの下ネタを連発されますので、微笑ましく見守れる寛容な心が必要です。


前作は過激なグロ描写がかなりキツかったですが今作にはありません。




キャラクター

上にも少し書きましたが、主人公と相棒の掛け合いが最高です。

前作は伊達とアイボゥのコンビだけでしたが、本作はダブル主人公となっており、

龍木とタマ、みずきとアイボゥのコンビでプレイできます。


前作からそうでしたが、みずき役の黒沢ともよさんの演技が神がかりすぎていてヤバいです。

(「アクダマドライブ」の詐欺師の演技も凄かったことが記憶に新しいですね。)




シナリオ

深入りするとネタバレになってしまうので、大まかなところだけ。


ストーリー的には前作をプレイしなくても大丈夫なように出来ていますが、

前作を知っていてキャラクターに愛着があるほうが感動が大きいかもしれません。


殺人事件のトリック自体は、ゲームとして解かせるためのトリックという感じで、

ミステリを期待するようなものではありませんが、シナリオ全体を通してのトリックは

「Ever17」以来のとんでもない仕掛けであり、驚愕のどんでん返しです。

伏線回収の見事さは、さすが打越鋼太郎作品!と感心するばかりです。


前作のシナリオもかなり完成度が高いと感じましたが、本作はそれ以上と言えます。




気になった点

バグと言っていいのかわかりませんが、

テキストが表示されてボイスが再生されるだけの普通の会話シーンですら処理落ちしまくりだったり、

画面切り替えのロードが異常に長いときがあったり、

ムービーシーンの画質レートが低いのか、ブロックノイズ出まくりで酷かったり、

ゲームとしての完成度には疑問が残りました。




総評

普通にクリアで30時間、攻略を見て隠し要素回収でもう1時間といったところでしょうか。

ソムニウムパートでフリーズしてやり直した以外はサクサク進めていい感じでした。

「LIVE A LIVE」もやらないといけないので、やり込み要素は断念しましたが

前作と比べて遊べる要素が格段に増えていますね。

時間があればタマやアイボゥの魅力をもっと堪能したいのに!



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