今、思えばこれがかぼちゃんの最後の旅になってしまいました。
かぼちゃんは、かぼちゃの子
いつか、別れる時が来るとは思っていましたが・・・
前回の予告でもお話ししたように、馬篭宿は、恵那山のふもとに位置します。
この日も、もんた、歩けないかぼちゃんの為に
急な坂のある馬篭宿を人力車で頑張ります。
かぼちゃんは今年の夏の暑さの為、次第に体力がなくなって来ました。
もんたにとってはきつい、この石畳の道。
でも、かぼちゃんの為に頑張りました。
だって、かぼちゃん
ちょっと怪我をして、テーピングして出かけたのですから・・。
もんたも転びながら、つまづきながら、人力車を引いたのです。
もう寒くなり始めた、朝。
もんたはかぼちゃんに馬篭宿の事を話してあげました。
馬篭宿は木曽11宿の最南端、美濃側の入り口です。
急な坂の宿場で、大雨から守る為に石畳にしたのだそうです。
そして、有名な島崎藤村の生まれた地でもあります。
文豪、島崎藤村は、1872年、馬篭宿で本陣、庄屋、問屋を兼ねていた島崎家に
生まれ、10歳で上京しました。
藤村記念館には、原稿や愛用品が展示してあります。
馬篭宿は歴史と文学に触れる事ができます。
坂道の両側には復元された古い家並みが続き、当時の宿場の様子を伝えています。
これは、防火の為に設置してあったそうです。
この横に池が・・・。もんたは池に落ち、
こんな顔になりました。
つづく