毎年9月最後の週末に紅葉と富士山を愉しむために登る南アルプスの烏帽子岳。
今年も日帰りで登ってみた。
大鹿村の鳥倉林道駐車場から登山口まで約40分歩いて登山口へ。
塩見岳の登山口でもあるこの鳥倉林道駐車場は、最近とても混雑していて、駐車場に収まりきらず、
路肩に縦列駐車するしかないのだが、駐車場争奪はどこもなかなか大変な作業だ。
しかしありがたい事に、この日は天気予報が悪かったせいか、難なく駐車場に停めれた。
上り始めてすぐ、いつもの風景と違う事に気づく。
例年の9月月末にはこの辺りは黄色く色づいて来ているのに・・・
今年は紅葉が遅い。
おそらく10日ほど遅い気がする。
三伏小屋も今週末で小屋仕舞い、でも、今年はまだ暖かい。
小屋の前の庭の高山植物もまだ緑色。
天気予報は曇りの予報であまり天気はいいとは言えなかったけれど、何とか午前中は持つかと思い、
三伏峠から塩見岳を見ながら烏帽子岳、小河内岳の方へ向かう。
しばらくして振り向くと三伏小屋の向こうに中央アルプスが見え、まあまあの展望だけれど、
毎年、赤や黄色に彩られているこの風景も紅葉が始まったばかりで、これが地球温暖化の影響?と思わざるを得ない。
愉しみだったのは烏帽子岳山腹から眺めるこの富士山。
今年も見れて良かった。
山頂からは塩見岳から仙丈岳、甲斐駒など南アルプス北部の山脈へと連なり、
烏帽子岳から延びる稜線は小河内岳から南アルプス南部の山脈が連なっている。
それにしても、毎年紅葉の一番いい時期なのに、今年はまだこんな感じです。
山頂からの富士山も圧巻。
登頂して僅か10分で荒川岳方面から雲行きが怪しくなり、あっという間に辺りは真っ白になる。
小河内岳の小河内小屋・・・来年は行きたいな。
山の天気は急激に変わり、人の考えの及ばない事がしばしば起こる。
今年もこの稜線で何名かの遭難があり、3人まだ発見されていないという。
人に迷惑をかけない登山をしないといけないと思う。