先週から今週にかけて天気は最高、紅葉狩りに最適な週末です。
南信州も紅葉が進み、今見頃となっています。
友人と阿智の御坂神社から御坂峠を歩いてみました。
古代東山道の入り口です。
まるで絵画のような森の中、こんな景色に出会えるのは一年にわずかな期間だけ。
のんびり、のんびり、森の空気と色を愉しみながら歩くのも楽しいものです。
何でもない登山道も色が変わると明るく感じ、何だか心もウキウキします。
標高が上がると木々の葉は散って寂しげにナナカマドの真っ赤な実が揺れていました。
この日は萬岳荘から富士見台に登らず、恵那の風景を見ながら御坂峠に向かいました。
(こちらは岐阜側)
古代東山道とは古代律令による官道の一つで、近江を起点に美濃を経て陸奥、出羽に通じていたとされています。
長野県は中山道が発達したことにより、この古代東山道が埋もれた存在となり、そのことがかえって1300年の歴史を越えて、
今も昔と変わらぬ佇まいを残すこととなったと言われています。
古代東山道の中でも最も険しいと言われたこの御坂峠越え、
この御坂峠を越えて信濃の国から美濃の国へ向かう防人の唄などが「万葉集」「新古今和歌集」などに収められています。
(こちらは長野県側・阿智村園原)
美しい紅葉が過ぎるとこの古代東山道も雪で埋もれます。
冬にスノーシューを履いて御坂峠まで歩いたことがありますが、それは、それは厳しい道のりで、
命がけでこの峠を越えた事が良く分かります。
阿智の里は今最も美しい時
里に下りてからあまりにも紅葉がきれいだったので、少し足を延ばして清内路の方をドライブしてみました。
モミジの絨毯とはまさにこの事。
清内路の観音平はドウダンつつじが真っ赤に染まっています。
帰る道中、初めてハナノキの紅葉を見ました。
ハナノキは長野県南部、岐阜県南部、愛知県北東部の三県県境の山間部に主に分布する木で、自生地などは国の天然記念物に指定されています。
遠くからでも真っ赤に見える樹高30mにも達する大木の紅葉は見事でした。